11日、12日と席書会を行いました。
1、2年生は硬筆(6Bの鉛筆)で書写しました。題材は1年生が10マス5行、2年生が11マス6行のお正月の文章です。
冬休み前から繰り返し練習し、休み中にも宿題としても取り組み、この本番を迎えました。どの教室も取り組んでいる時にはシーンと静まり返っていました。お手本を1行ずつ折って(他の行が見えないように)清書用の紙にギリギリまで近づけて、書いていきました。見ている私までも緊張してきました。
形よく書いているので、上手ですね〜!と直接声をかけたいところでしたが、そんなことができる雰囲気ではありませんでした。子どもたちの集中が途切れてはいけないので我慢し静かに見守りました。
放課後に1,2年担任に感想を伝え、これまでの学習の歩みを聞かせてもらいました。37文字の1つ1つについて、ポイントを指導し、一文字一文字を繰り返し練習したそうです。また、ご家庭の協力もあり、当初と比べてぐんぐん形良くなったそうです。
3年生以上の子どもたちは毛筆での席書会でした。マスに鉛筆で一文字ずつ書くのとは異なり、半紙3枚分以上もある罫線のない長い用紙に、使い慣れない毛筆で書くのですからじつに大変な苦労、緊張、努力だったと思います。
3年生のお題は「お正月」。「お」は「正」や「月」に比べて特に字形を整えるのに苦労していました。一画目の始筆の位置や、二画目を一画目のどの辺りとクロスさせるか。さらにクロスさせた後の「結び」は、筆の穂全体を使う技能も必要でした。
4年生は「元気な子」というお題に挑戦。3年生の頃と比べると文字数が3から4に増えました。また、文字も「元」といい「気」や「子」といい、低学年で習う一見画数も少ない漢字ですが、じつは画数が少ないからこそ形を整えるのが難しいのです。
5年生の子どもたちのお題は2つ。「新春の光」「希望の朝」でした。実際に12月に2つを書いてみて、どちらにするかを自分で決めました。6年生も同様に「緑の大地」「夢の実現」の2つから子どもたちが自分で決めて取り組みました。
昨年度と同じように、体育館には、正月の定番の曲「春の海」が静かに流れていました。書き初め、席書会という行事そのものの雰囲気も味わいながら、、、という担任の意図もうかがえました。しかし、子どもたち一人一人を見ていると雰囲気を味わい楽しむというよりも、慎重になるあまりなかなか本番の清書用紙に書き始めることができず、 何枚も半紙に練習していました。先月からすでに何枚もたくさん練習を積んできたはずですが。
体育館の方は低学年の教室とは違い、互いの距離も十分にあり、子どもたちとの言葉のやり取りもある程度は許されました。
席書会で書き上げたものが一番納得のいく作品の子もいれば、悔しいことにそうでない子もいました。しかし、本番で書いたものの中から1つ選び、来週からの校内書き初め展に展示します。2日間子どもたちの真剣に取り組む様子を見てきましたので、頑張った全員に金賞をあげたい気持ちになりました。担任もきっと同じだと思います。
【校長:菅原】
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