無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

白河市、8月2日より市民(個人)への線量計貸出開始

2011年08月04日 16時46分31秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 以前より、町内会単位ではなく市民個人への放射線測定器貸出をするように、市に強く要望を重ねてきましたが、8月2日より白河市も市民(個人)への線量計貸出を開始しました。午前、午後の半日単位ですが、ぜひご家庭及び家族の行動範囲の放射線数値測定をしてください。

詳しくは、白河市役所HPをご覧ください。


 白河市役所HPでは、市内各地で測定した放射線数値が公表されています。この中の。「
白河市における放射線量測定結果について」
の『主要道路交差点部』のモニタリング結果を見て驚きました。




 まず「白坂大倉矢見地内」の放射線数値の高さに驚きました。道路上、地面から50センチの空間線量が、2.50マイクロシーベルトとあります(2011.07.14測定数値)。道路での測定とすればアスファルト上だと思われます。通常は、雨で放射能が洗い流され数値が下がっていると思われる場所です。それで2.50となると、周辺の一般家庭宅に、これ以上のホットスポットがある可能性もある3.20を超えれば避難となる可能性もあります。
 しかし、この数値は、2週間後には激減します。下記写真の赤線部分をご覧ください。





 土の部分での測定で、その間に汚染土の除去が行われたのであれば理解できます。しかし、測定は主要道路です。どの数値が本物なのか?早速、市役所担当部署に電話をしてみました。この測定は、外部に委託しているそうです。詳細は不明とのことですが、このような数値を市のモニタリングとして公表することは、市民を不安に陥れることになるのではないかと私は考えます。モニタリングに意味がない。どの数値が正しいのか?どうして数値が半分になったり、倍になったりするのか?


 

 上記の図は、県南振興局内に掲示されていたものです(県災害対策本部発表の図)。図の白河市の中で薄い青色の部分が放射線数値が1.0以上2.0以下(マイクロシーベルト)の場所。大信地区の一部、白坂地区の一部が青色となっています。6月議会では、この白坂地区在住市議より、学校給食の地産地消継続を強く求める質問がありました。これを簡単に批判するのではなく、私は現実を直視する必要があると思います。農家の方々も被害者です。説明と除染と補償が必要です。しかし、6月議会での市の返答は、「白河産の野菜は安全なので今後も学校給食において地産地消に力を入れる」というものでした。

 年間1ミリシーベルト以下の被曝に戻すためには、道路や歩道等の地面は0.2以下にする必要があると私は考えています。現在の白河では、東地区の一部がこの数値ですが、旧市内を含め1.0を超える地域が多く存在しています。本気で取り組まなければならないのです。

 県南地方振興局前で測定している数値が「白河市の放射線数値」として発表されていますが、これが倍になったり半減したりすれば世界が驚くことでしょう。もっと測定数値に責任を持っていただきたいと思います。

 


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