キューバの老いた漁師と魚と海。長い不漁にもめげず沖に出た老人の網にとてつもなく大きな魚がかかり数日にもおよぶ格闘の末なんとか勝利する。だが、港に戻る途中で次々に鮫に襲われて結局すべて食べられてしまう。ハッピーエンド好きな私としては悲しい。最後、テラス軒の給仕と旅行者の会話、どういう意味なのか。すべて老人の見た夢だと考えもあるようですが、作中では明かされていないので、読者がそれぞれの考えを持って良いはずです。きっと、老人はまた漁に出て今度こそ鮫にも勝利し、さらにその後、再び少年とも一緒に漁ができたのだと。