毎日適当

ガンプラを作って保存するためのブログです。映画を見たりアニメをみたりもしてたり。

オイレンシュピーゲル参 Blue Murder

2024-05-31 07:55:00 | 簡単レビュー
シリーズ第3弾にてレベル3発動。今回は短編のような形をとった長編。涼月は吹雪との関係を意識しつつ過去の出来事に立ち向かう。陽炎はミハエルとの関係相変わらずだが大きな情報を得てうれしそう。夕霧は公園でバイオリン弾きの少年と出会う。途中でとある情報が読者に与えられて、悲しい結末を予感させられる。相変わらず何が何だか分かりにくいが、ハードで悲しみに満ちた物語でした。
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吾輩も猫である

2024-05-30 20:45:00 | 簡単レビュー
このタイトルはずるいよねえ。つい手に取ってしまう。きっと「吾輩も猫である」っていう文章で始まるのかと思ったけど、そうではなかった。猫と飼い人のアンソロジーが8編。書いてるのはすごい著名な作家だらけ。中にはマンガもあった。村山由佳さんのが一番気に入ったかな。
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許されようとは思いません

2024-05-30 18:27:00 | 簡単レビュー
5つの悪夢のような話が詰まった短編集。表題作はずっと前に亡くなった祖母の骨をお寺に納骨しようとする男女が、祖母に何があったのかを回想する話。殺人事件そのものよりも、村八分や村十分の風習にずーんと暗いくらい気分になるのです。しかし、それよりもさらにイヤな感じの作品が「姉のように」だった。犯罪を犯してしまった姉を持つ私が、3歳にもならない娘に苦しめられる。夫は理解なく、周りの人にも姉のことがあり相談できない。読むのが本当に辛くなって、もうやめて!って感じになる。他には「ありがとう、ばあば」も秀逸だった。
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鶏小説集

2024-05-28 07:25:00 | 簡単レビュー
今度は鶏肉を題材にした連作短編5つ。「肉」読んだときも思ったけど、坂木司さんの作品の主人公たちは私とは考え方が合わない。いや、考え方っていうのは大げさで、些細なことで主人公たちが持つダサいと思うような感じが合わないだけなのだが。でもなんか読みやすくて読み始めたらとまらない。そんな感じの作品たちでした。一番気に入ったのは「羽のある肉」。ハルの妹の美咲が出てきて、花火大会も絡んで爽やかな感じが良かったですね。あれ、でもこの作品は鶏があまり関係なかったですね。
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丸の内魔法少女ミラクリーナ

2024-05-26 17:36:00 | 簡単レビュー
普通とはなにかって感じの短編が4つ。表題作の「丸の内魔法少女ミラクリーナ」は30代の普通の会社員である女性が(心の中で)魔法少女に変身する話で、思いもよらない方向に話は進んでいき楽しい。「秘密の花園」は大学生の女の子がイケメンを監禁する話。「無性教室」は性別を禁止された高校生の不安で甘美な恋愛模様が描かれている。「変容」では両親の介護から解放された女性がいつのまにか世の中から「怒り」の感情が消えていて「なもむ」感情を持つ人が増えていることに気づく。全く村田ワールドは「まみまぬんでら」ですねえ。
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カエルの楽園

2024-05-26 14:41:00 | 簡単レビュー
カエルたちの楽園ナパージュ(NAPAJ)と楽園の決まりである三戒。カエルを信じ、カエルと戦わず、戦う力も持たない。やがてウシガエルたちに楽園は滅ぼされてしまう。そんな様子をアマガエルのソクラテスとロベルトの視点から描かれているのです。日本の国と憲法の矛盾の事を言っているのは明白なのです。なんか続編もあるようですね。
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ロリヰタ。

2024-05-25 16:43:00 | 簡単レビュー
「ほんタメ」であかりんが紹介していたので手に取った。ロリータファッションを通じて出会った作家の「僕」と美少女モデルの「君」のピュアな純愛物語。ただ自分が好きな服を着て、好きな事をしているだけ。理解されないのは仕方ない。でも世の中から糾弾されるようなことはしていない。まあ、そんな作品でした。あかりんも言っていたが、著者の事を書いているんじゃないかと思えてくるのです。携帯メールによるやりとりも特徴的でした。ロリータに身を包み、大きなハネを背にした少女が手作りのハネを売り続ける話「ハネ」も収録。こちらも切ない。
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君たちはどう生きるか 吉野源三郎

2024-05-25 11:41:00 | 簡単レビュー
中学生のコペル君とその家族や友だちとの間での出来事、そしてそれを聞いたコペル君のおじさんのノートによって構成される作品。この本は戦前に書かれた本だそうで、人々の考えも現代とは少し違うようです。でも、宇宙の物理法則はちょっとくらい時代が変わってももちろん関係ないし、人々が持つべき倫理観というものも大きくは変わらないですね。まあ、中学生のコペル君がいろんな出来事を通しての様々な気づきがこの本のテーマそのものでしょう。有名な最後の一文が読後にいつまでも心に残る。そうなればこその作品である。
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魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

2024-05-25 05:42:00 | 簡単レビュー
シリーズ第2弾。アニメをそれほどきちんと覚えている訳ではないが、アニメとは何だかちょっとストーリーが違う気がした。アニメでは最初に中学生時代から始まっていたから印象が異なるのかもしれない。とにかく、名前のない魔女と呼ばれる女性と出会い、撮った写真の中に入れる能力の男性とも出会い、それから岡絵理というちょっと笑っちゃうような後輩の赤い目をした女の子とも再開し、そしてケイは相馬菫との再会を確信するのだった。続きが楽しみですね。同じ時期に読んだ原田マハさんの旅屋おかえりと同じだが、あちらは略称、こちらは本名だ。
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さみしさの周波数

2024-05-25 00:08:00 | 簡単レビュー
乙一さんの短編4つ。「未来予報」は未来が時々見えるらしい友達とそいつの予言が気になりつつも成長していく少年と少女のせつない物語。「手を握る泥棒の物語」は売れないデザイナが試作した腕時計をしたまま盗みを働こうとして手を握ったまま膠着状態になってしまう話。「フィルムの中の少女」はトンネルの中の映像に映り込んだ少女のちょっと怖い話。最後の「失はれた物語」は事故で右手の感覚だけしか無くなった男の話。どれも何とも憂鬱になる話だったが、「手を握る〜」がその悪夢のような膠着状態から一転しての展開が痛快で特に気に入った。
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