森博嗣さんの音楽エッセイ第一弾（どうやら続きがあるらしい）。音楽の話よりも、音楽にまつわる工作の話が心に残った。それと仕事中や工作中に音楽（ＢＧＭ）を流すということか。西尾維新さんとゆうきまさみさんと山本直樹さんとの対談も収まっている。最後のささきすばるさんの書評（？）が秀逸でした。
１１世紀終わりから１２世紀初めにかけての第一次十字軍による聖地奪還の戦いとその後のイェルサレム王領を中心とした十字軍国家の確立の様子が描かれる。よく知らなかったのだが、この征服行の最初は当時のこの地方一の都市アンティオキアを攻略していたのですね。主人公は基本的に全て十字軍側の人たち（わりと大勢いる）。そしてその第一世代の主人公たちの退場（死）の様子が描かれてこの第一巻は閉じる。引き続き第二巻に突入します。
合理的であることが行動原理である古倉恵子。周りの人にいろいろ言われて、どうしたらよいか分からない。でもコンビニのバイトを始めてから、その合理的なシステムに完全にマッチして穏やかに生活を続けていく。そう１８年間ずっと。そしてコンビニ人間になってしまった。妹も友達も心配しているが、そんなこと古倉さんは気にしない。しかし、そこに登場するのは世の中を憎んでいる白羽という男性。そして奇妙な同棲生活の果てはどうなってしまうのか。いやもう普通でいいよって思っちゃいますが、普通とは何なのかを問う作品のようです。怖いです。
Ｘシリーズ第二弾。今回も小川と真鍋中心のお話で、連続切り裂き魔の調査に乗り出す。今回も思った通り鷹知は登場。徐々に距離が近くなっていくようです。そして今回も最後に西之園がゲスト出演する。しかし、この偶然はちょっと無理があるような…。まあ、いいか。前回の椙田の西之園に対する不自然な動きを小川はよく覚えているようで、そのうち西之園にバレてしまうのでしょうか。そういえばＶシリーズと四季シリーズで西之園と彼が出会ったのはいつ頃だったのか。Ｖが一番初めであるのは間違いないと思うが、次がＸか、それとも四季の方か。。。
ひげのスピンオフ作品。主人公は柚葉と吉田。まあこの柚葉と吉田が正面からぶつかっていくストーリーは語らざるをえないのだろう。正直、読者のほとんどは後藤よりも柚葉の方に共感すると思うし、なぜ吉田がかたくなに後藤一筋なのか理解不能だが、やっぱりそうなってしまうんだねって感じの話で切ないです。スピンオフは他にも出てるようなのですが、後藤と吉田の話みたいですね。最終的には沙優に落ち着くのがこの話の結末だろうと思うのですが違うのですかね。まあ、もう少し続きを読もうと思います。
森博嗣さんの科学本。内容は多岐に渡り、本格的で、かつユーモアあふれる会話形式でとても面白い。ヘリコプターが前に進む仕組みに驚愕した。
たぶんそうだろうと思ったが、やはり森さんのHP上の日記から集められた言葉たちが収められた本だそうです。まあ、特に意味なんてない言葉だらけでした。
７つ目の「占い」
「二人の将来を占って欲しいのですが」
「いずれ死にます」
まあ、これが一番面白かったかな。
ついでに調べたのだが、的を得るという言い方もある。特に意味に違いはないそうです。ただ、得るが話し言葉で使われる機会が多く、射るは書き言葉で使われることが多いそうです。
おお、なんだか前巻から盛り上がっているネメシスですが、第６巻の１話目は一旦休憩って感じで別に話がはさまれる。でもこれ休憩って感じの話じゃないですね。舞台本番で起ころうとする殺人事件。舞台上のショーは続けなければならないし、殺人事件を起こすわけにもいかない。もう、大忙しの風間が大活躍でした。
２話目は本筋の話（？）でカジノを舞台にしたスリリングな展開とアンナのカラリパヤットで大盛り上がり。
まあともかく続きが楽しみですね。
この最終巻のこのラストシーン。読まなくても分かっていたことですが、でもまあ、予想通りのクローズに安心した。ただ、そこに至るまでの重いストーリーは読む前はややストレスを感じていた。実際に読むとそうでもなかったが。
という訳でついに完結の本編ですが、手元にあと１冊アナザーサイドストーリーがある。どうやら、誰もが気になっているであろうせつない片思いのあの柚葉の側の話のようですね。楽しみです。
１つ目の話は風間とアンナがフェイク動画と麻薬をめぐる事件を解決する。まあ、それはこれまでとさほどは変わらない展開だったが、２つ目の話はガラッと雰囲気変わって、ついでに主人公も変わって政治や司法と汚職がらみの緊迫した話が展開される。いやもうとてつもなく面白かったです。面白かったのだが、風間もアンナも全く登場しないままのストーリーには驚愕でした。これはもうネメシスではないという思いでいっぱいになり、また風間たちがいるだけでいかにコミカルになってしまうかが分かったような気がするのでした。続き楽しみです。
