探偵伯爵と僕

小学生の新太と謎の探偵伯爵の冒険物語。子供の日記という形で記された本書は、ちょっと難しい言葉を使うときに、その言葉のおかしな点を少し指摘したりして、のんびりした雰囲気を出している。子供っぽさを出すためか、または、森さんのいつものユーモアのためか、まあ、両方だろう。前半の伯爵と新太の会話がすごく面白く、後半はスリルのある展開がまた面白い。そんな話でした。ただ、後半はのんびりした文章とはなっておらず、緊張感を出すためか、または、森さんが面倒になったのか、まあ、両方だろう。