これまで森さんの小説に出てきた言葉や思考が写真と解説のような一言と一緒に紹介される。正直言って、覚えていないものばかりだし、それほど楽しめなかった。
タイトルの意味は冒頭に登場。人がかつてもっていた気持ちは生きていく過程でなくしてしまうものだと。それはもう、議論の余地もないほど自明なことだと。もしあるとしても余地しかないのだと。いやまあ、余地しかないなら余地がないのと同じだよね。そんな感じ。
無駄なことだけをして一生を過ごせたら、きっと素晴らしいだろう。しかも人間の歴史として、そこに普遍性があるのです。