アンドロイドの恋なんて、おとぎ話みたいってあなたは笑う？ ネタバレあり

なんとなく最初から思っていた。響もアンドロイドではないか、と。その方がアンドロイドどうしの恋って感じでよりタイトルとマッチすると。でも、ちょっと違っていたようです。

まあなんというか、物語後半の真白の体と意識とアンドロイド端末。響と五感を共有した状態など、これらの状況はかなり衝撃的でした。

そうですね。笑いはしないですよ。そこに意識があるのかどうかではなく、そこに意識はあるように見えるかどうか。それだけが重要なのであって、アンドロイドが恋をしているように見えることもあるのでしょう。まあ、人間も同じですが。

ηなのに夢のよう

今回も人がたくさん自殺するが、どういうことなのかは分からない。分からないが、事件性はなさそうで、何も判明することなく終わってしまった。

加部屋も山吹も海月も相変わらずあれこれ推測するが、カヤの外って感じ。萌絵の両親の事故の真相が垣間見えるが、何も確証はなく、犀川は相変わらず淡々としている。

紅子と公安の接触。保呂草と赤柳の接触。もういろいろ盛り上がっています。萌絵は東京に行くことに決めたようだし、久しぶり登場のトーマは老衰死を迎えたようです。さあ、Ｇシリーズはこれからいったいどのようになるのか楽しみです。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。４

沙優のお兄さんはとてもいい人。思いやりがあり、沙優に愛を注いでくれる。でも、親はどうやらそうではないらしい。それと友だちの結子のこともあり、それらごちゃごちゃが沙優の過去ということのようです。

でも別れの時は近づいてきて、そんな中での吉田と沙優の残りの日々が静かに描かれている。あさみは相変わらず気の回る優しさを、柚葉はおもいやりを、橋本も初めて沙優に会い「普通」のいい子だという。後藤さんも沙優に自分の過去を話して共感を与える。みんないい人たちですねえ。あれ、そういえば前回登場のあの方は忘れられてますねえ。

火刑法廷

ミステリーと怪奇小説の両性を併せ持った傑作。だそうです。これも森博嗣さんの本に紹介されていたのがきっかけだったのだですが、まあ、どうやら今の私には海外作品はなんか合わないようです。ただ、もう、これでもかというほど不可能な状況がどんどん起こってくる感じには驚愕しました。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。３

神田先輩が現れても吉田はそれほどどうじることない。でも、明らかな異変が起こり、物語はこの後終わりに向かっていくのでしょう。柚葉は相変わらず切ない片思い。後藤さんは何考えてるかよく分からず、あさみはほぼ活躍なし。どちらかというと矢口の方が活躍していた。沙優も吉田もお互いの存在を改めて意識し始める。まあ、きっとこれまで明かされなかった沙優の過去がこれから明らかになっていくのでしょう。吉田は逃げることなく正面から向かっていくのでしょうが、あさみや柚葉はどう絡んでくるのか楽しみです。

λに歯がない

萌絵は夢の中で何度も死の場面を見て、生きることと死ぬことと、自分という存在への謎に正面から向かっていく。山吹、加部谷、海月も、向き合っていく感じのシーンがある。いや、生きる人間全てが向き合っているのだ。死の本質を正しく理解しながらも向き合わない。それが、生きるコツなのかもしれない。

今回、彼や彼女が暗躍し、かなり緊迫したピリピリモードです。彼の名は明記されているが、彼女の名前は明記されていない。当然あの怖い人だと思うのだが、もしかしたら違うのでしょうか。

Ｖシリーズの人たちを思い出し、なんだか恋しいです。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。２

前作の続きだが、前作よりももっと盛り上がってきました。後藤さんとの関係に進展があり、そればかりか沙優とも仲良くなる。三島は今回あまり活躍してないが、片思い継続中って感じでせつない。しかし、新キャラのあさみがあまりにいい感じで、なんならヒゲのおじさんより優しくていいやつなのが単純に感動しました。悪役の矢口も、まあそれほどではなくてよかったねって感じ。前を向き始めた沙優とそれを見守るヒゲの吉田。とりあえず続き全て読んでみようと思ったのでした。

失踪HOLIDAY （ネタバレあり）

「しあわせは子猫の形」という50ページくらいの話と表題作の「失踪HOLIDAY」がセットになった本。「しあわせ〜」は幽霊なんか出ちゃったりしてなんというか乙一さんらしい作品でした。そんで「失踪〜」の方もきっとナオかクニコのどちらかが幽霊で、この話はどちらかが見ている夢のようなものだと思っていた。でも違った。そう。終わりの直前まで違ったと思っていた。でも、終わりの数行。ん？タイムマシン？大きなおなか？えぇ〜？

それはそうと、ときどき出てくる「いやもう断じて〜ではないのである」みたいな言い方が気に入りました。

εに誓って （ネタバレあり）

まじで？いや、まさかそんなはずは…でももしかして。

最終章の前半はそんな感じで読んだ。なぜか分からないが、睦子はある程度予測できていたということか。いやしかしそんなはずはないか。

今回、事件とは関係なく少し新しいことが明かされた。加部谷と萌絵には過去に何かを体験している（これはもしかしてすでに出ていたかな？)。それと、よくわからないが犀川の頭の中には四季がいるようである。四季は、いや、犀川は何かを待っているようだ。

この素晴らしい世界に祝福を！ あぁ、駄女神さま

結構メジャーなラノベだけど、どんな話か全く知らなかった。それで手にして読んでみたのだが。もっといい話で感動する系のやつかと思っていたが、そんなんじゃなく、なんか要するに異世界転生って感じで、魔法やモンスターじゃんじゃん出てくる世界を舞台にしたゲームコメディっぽい話でした。まあ、これはこれで結構面白かったのでよいです。