天使の卵 エンジェルズ・エッグ

村山由佳

大学受験に失敗した一本槍歩太と8歳年上の五堂春妃との愛の話。なんともありふれたストーリーであるが、スイスイ読み進めていけちゃうような文章には、時々どうでもいいような事柄の細かい記載などもあり、若干の違和感あり。例えば、クリスマスでの料理するシーン、スズキのパセリ揚げの作り方を読者に説明するかのような感じ。いや、まじでレシピ並みだし、なんだか美味しそうで作ってみたくなってしまったものです。

憑物語

よっちゃん主役のこの物語はなぜか憂鬱になる感じの話。物語としては伏線のための本といってもいいかもしれない。だけども、よつぎちゃんとコヨミンの関係がいい感じになっているというだけでなんだか落ち着いた気持ちになる。そんな物語でした。

よつぎドール

ロードス島戦記 誓約の宝冠１

新ロードスの約100年後を描いた新たなロードス島戦記。ついにロードスの統一に動き始めたフレイムと「ロードスの騎士」との戦いになっていくみたい。それはつまり、今はなきカシューとパーンの記憶の戦いってことなんだろうね。まあ、とにかく楽しみです。

プリズムの夏

関口尚
今井と「ぼく」の高三の夏。松下那奈さんとの出会い、「ぼく」の彼女との一方的な別れ、今井の琴と家庭の事情。そして「やめていく日記」。いろいろ切なくひたむきな2人に心が洗われたような気になる。そんな話だった。

恋物語

アニメのセカンドシーズン中ではダントツにこの話が良かった。貝木の語りによる展開もすばらしいし最終話の千石撫子を説き伏せる手腕も感動的だった。そして、この小説版を読んで改めて思うのは、貝木から見れば他の登場人物は千石もガハラさんも羽川もアララギもみんな子供だということ。その子供相手であっても貝木は本心と違うことを口走ってしまう「人間」なんだと。しかし本心は言葉の方で、読者向けに語られる心の声の方が嘘なのかもしれないね。

ひたぎエンド

ロース人の物語3 ハンニバル［上］

塩野七生

ついに始まったポエニ戦役。ハンニバル戦記［上］の副題の付いた本書は第一次ポエニ戦役とその後の23年間の話。

天国の本屋 うつしいろのゆめ

結婚詐欺師のイズミと大きな屋敷に住む寂しそうな老人との話。

今回登場した本は、スーホの白い馬、むくどりのゆめ

鬼物語

こ鬼物語と傾物語は忍と真宵の話であり、どちらもタイトルが紛らわしいと思うにです。とにかく、真宵の最後の噛みは泣けますね。

しのぶタイム

天国の本屋

松久淳＋田中渉

なんだか分からないうちに天国の本屋でバイトをすることになったさとしがユイという少女と出会って恋する話。本屋で読み聞かせをするときに、よく知っている話の引用がある。

泣いた赤おに
ナルニア国物語
おさるのジョージ

さまざまな迷路

中学生の頃から星新一のショートショートは読んでいる。思いがけない話の展開が面白い。