何がなんだか分からないが、病院から抜け出した僕はフーコの元に行く。そして、その後サガラと行動を共にする。まあこれが誰かはっきりしないが、クリタだろうと思って読んでいく。ところがクリタはクサナギに殺されたという。では、カンナミということか。それともクサナギなのか。そもそも時系列がよく分からない。まあ、そんな感じのフワフワしたストーリーでした。実のところ、フーコに会ったのがクリタで、サガラと共にいたのがカンナミで、カイと話していたのはクサナギなのかもしれない。いや、もういいです。
森博嗣さんの道具がたくさん紹介されたエッセイ。元々2年に渡る連載だったものらしく、一つ一つはきっかり4ページで、最後に写真が1枚。まあ、道具よりもおもちゃの紹介が多かったように感じたが気のせいか。何かを強く主張する感じの文章はあまりなく、読みやすく、面白かった。
前作から6年後だそうです。親友だったエブラは大人になり、でもハーフ・バンパイアのダレンは子供のままで、疎遠になっていた。そんで、バンパイア総会に出席するため、バンパイア・マウンテンに行くのです。道中大変な苦労をして、やっと到着したマウンテンでは、様々なバンパイアが登場。多すぎて誰が誰かよく分からない感じです。クレプスリーが子供のダレンをバンパイアにしてしまったことを咎められ、そのためダレンがバンパイアの試練を受けることになったところで、この巻は終わり。次に続くようです。
なんとかのクリームシリーズとほぼ同じ感じのエッセイ。講義という言葉がタイトルに含まれているからか、全体的に世の中に物申す感の内容が多かった。
ドラゴンランス短編集の第3作。「ゴールドムーンの心」が最も長く面白かった。他はあまり面白くない。特に表題作でもある「レイストリンの娘」や「戦争へのあこがれとその結末」はともに意味がよく分からなかった…。まあよい。
スカイ・クロラシリーズの第4弾。第一作で謎の人物であったクリタの視点で語られる。だが、それほどクサナギと深く絡むこともなく、そしてあまり空を飛ばないまま淡々と話は進んでいく。最後に大きな作戦に参加したが、クサナギやティーチャとの関わりはあいまいなままでした。クリタとクサナギとの間で何があったのか。次で明かされるのかな。まあ、次も楽しみですね。
シリーズの3作目です。今回は武者小路実篤の「友情」が題材で、心葉たちが舞台に立つ文化祭の劇にもなっている。芥川くんの様々な過去や現在が色々と明かされていき、そして、でも、心葉とも関係する重要ごとがあることも明示されて終わる。そしてこれまで明らかに不遇の脇役であった琴吹さんも心葉の過去と絡んでいることが明かされる。そして、今回も大活躍だった遠子は相変わらずの“文学少女”ぶりだったが、やはり過去に関わりがあったと思われる。さあ、ますます盛り上がりそうで、すごく面白く、楽しみです。
今回の舞台はケニア。何にでも擬態する猫のような生き物のニニをめぐって、クイーン、ICPO、ホテルベルリン、マッドサイエンティストの二人組、皇帝がややこしく絡み合う。その中で、今回初登場で美しい女性教師でICPO探偵卿のマライカが良い感じ。他の探偵卿たちのような変な癖がなく、珍しくまともなキャラだが、でもとても芯の強い女性という感じ。今後の登場にも期待。ブラッククイーンやマガもちょいと登場。
ネフェルタリ亡き後、ヒッタイトの皇女を第一王妃にするよう要請がある。だが、ラムセスはそれを拒み、エジプトとヒッタイトの間で再び争いの兆しがおとずれる。今や第一王妃となったイシスは平和を望み、自害してしまうのです。その自己犠牲の精神に胸が温かくなります。アーシャがラムセスに残した最後のメッセージ。ウルヒテシュプと相打ちになりながらもファラオを守るセラマンナ。そして、齢90を超えたラムセスはアカシアの樹の下で長き間共に働いたアメニに見守られながらこの世を去っていく。最後の最後にアメニのある想いが明かされた。
24歳の若さで大学教授となった「黒猫」と同い年で博士課程の大学院生である「付き人」のコンビによる日常の謎的な6つの連作短編。「黒猫」が天才の男で、「付き人」は普通の女で語り役。よくわからないが「黒猫」は美学・芸術学を専門としているようで、「付き人」はエドガー・アラン・ポーの研究を専門としている。話は全てポーの作品に関係している感じ。まあ、どうやら「付き人」は「黒猫」に気があるみたいだが、なんだか「黒猫」の家で彼の作る料理を食べたりもする仲。全体的に会のシーンが良いと思うのです。シリーズの続きが楽しみです。





