今回は左手との会話も多く、それにいろいろと活躍する。バラージュ卿の依頼が終わったと思ったら今度はタキの依頼を請けることにしたようだ。何を考えているのか…。
さあ、次巻こそクライマックスですね。
前作に続いてカルナー一行の冒険物語です。遊牧民の国が舞台とは思えないほど国の王位継承に関わるさまざまな部族間の陰謀めいた争いに巻き込まれていきます。
前作から思っていたことだが、本編の風の大陸に比べるとどうしてもストーリーや登場人物に重みがないように感じるが、まあ、こんなノリの物語も良いかもと思ったりします。ひとまず続きを読んでいきますよ。
マキアヴェッリを語りながらフィレンツェを語り、ルネサンスを語る。「わが友」って言い回しが渋いですね。第１巻の本巻では、「マキアヴェッリは、何を見たか」というタイトルで、ロレンツォ・メディチや修道士サヴォナローラについて語られる。
タイトルは相変わらず意味不明。ただ、虚空マトリクスのインバースとのことで、そんなの定義できるのかという不安がよぎる。
どれも意外性の話で面白かったが、最初のトロイの木馬は比較的長く森博嗣さんの好きなバーチャル世界が社会に置き換わった世界で面白かった。いつ入れ替わった？は相変わらずのS&Mシリーズなので、それだけで良い感じです。Vシリーズがなかったのは残念。本編の終わり方があれだから仕方ないのかな。
夢の世界の出来事を詩にして絵を添えてみたって感じの本でした。ま、正直言ってそれほど良いとは思わなかったけど、ボート・ラボはちょっと気に入ったかな。絵はささきすばるさん。森博嗣さんの奥さんですね。
太陽の元カノ登場。沙名子が今の彼女だとあっさりバレて、珍しく一緒に酒飲んでました。経理部の期待の新人涼平や太陽の後に入った営業部の亜希はトナカイ化粧品の出身でそれぞれいい感じ。志保は相変わらずわけわからん感じです。勇太郎は熊井と縁を切ったようだし、織子とも別れたらしく、全体的に平和な感じのストーリーでした。
特にそんなことはどこにも書いていないのだが、なんだか第二部に突入しましたって感じのストーリーです。
ちょっと怪しい感じの新キャラ槙野の話など、合併の影響で色々と動き出す。沙名子は主任になるし、勇太郎は親友熊井のことでまた振り回されようとしており、柄にもなく沙名子は口を挟んでしまう。千晶の後輩に優芽ちゃんという新キャラも意外な感じで面白いし、美月は新社長と結婚するし太陽は大阪に転勤になる。まあ、次巻以降も楽しみですね。
マリナの勤めるキャバクラ調査は、珍しく社内陰謀渦巻く感じのストーリーに発展。かなり盛り上がります。美華は分かりやすく正義を正そうとし、山崎柊一は斜め上から関わってくる。社長、専務、部長たち、社外の人間や美華の元同僚なんかも絡んでワクワクする感じ。今回、勇太郎はカヤの外だったのかストーリーには絡まず。太陽も口の固い彼女から秘密を漏らされることないためカヤの外。真夕ちゃんもちろん楽しそうにカヤの外でした。
沙名子の「落ちろ」の言葉。心の声はさらに怖いが、美華に負けないくらいの正義を感じました。
真夕、柊一、由香里、希梨香、勇太郎を主役にした５つの物語。これまでの話の別視点の物語であり、人にはやはりそれぞれの事情というものがあるのだねと思ったりする。
どれも面白かったが一番共感できたのは希梨香の話。というか周りの３人酷すぎると…。柊一の話も意外性があって良かったし、そしてラスボスの勇太郎はセリフ少ないくせに卑怯だがなんだかカッコいい。
そういえば今回サブタイトルもこれまでと違いますね。主人公別だからか？
沙名子と太陽は正式に付き合い始めたらしい。そんななか、経理部に入ってきた美華は正義感が強すぎるみたいだし、先輩の勇太郎はなんだか社内不倫してるみたいだし、秘書のマリナはいつものように怪しい経費精算してくるし、なんだか大変です。
