京女のハマリゴト

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ハッピーバースデー

2006-01-07 02:28:51 | book,booker,bookest
『ハッピーバースデー』 青木和雄 吉富多美 作を読みました。

実の母親に愛してもらえず、誕生日さえ忘れられてしまった11歳の少女・あすかは、声を失ってしまう。しかし、優しい祖父母の元で自然の営みに触れ、「いのち」の意味を学ぶ。

11歳の誕生日。自分がこの世に生を受けた日、あすかは母親から「生まなきゃ良かった」と言われてしまいます。

ショックで声を失い、「この世に生まれなきゃ良かった」と生きる希望まで失いかける彼女。

その後、祖父母の家で心の休息をとったあすかは、自分の存在に自信を持つようになります。

そして、あすかを中心に周囲が少しずつ変わり始めます。

「いい子」の呪縛から逃れ、自立の道を歩き始める兄の直人。

自らの子育てを振り返り、あすかの母・静代の心の痛みに気づき始めた祖父母。

最初で最後の友達を得、限られた人生を精一杯生きることのできためぐみ。

いじめの連鎖を断ち切ることができたクラスメートたち。

そして、自らの殻を破り、自分を見つめなおし始める母・静代。

家族のことを理解し始めた父・裕治。

「命」をテーマに、あすかと彼らが変わっていく様子が感動的に描かれています。

最後の祖父の手紙に綴られていた

六十億に一つの奇跡で結ばれた親と子の絆という言葉。

ジーンときました。。。。

当たり前だと思っていた子供と私の関係。

親になることも、子になることも、そしてその出会いは本当に奇跡的なこと。

いつもなら、誕生日はこの世に誕生したことをお祝いしていたけど、

これからは家族との出会いにもお祝いしたい。

何てったって、60億分の1なのだから。

そして、単にモノだけでなく、この物語のように「言葉」のプレゼントもしていきたい。

「あなたのこと、こんなに見ているよ」

「あなたのこと、こんなに愛しているよ」

「出会えて嬉しい」

私の子供の時もこんな言葉をかけてほしかったから。

あぁ、誕生日が待ち遠しいかも。。。。

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4 コメント

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感動ですよね。 (yuki)
2006-01-07 09:45:18
私も読みました。

と言っても小学生向きの推薦図書として子供に買った本ですけど。

泣けますね。それにおじいちゃんが凄くいい味をだしてて。心に沁みました。

息子も読んだ後、暫くの間、沈黙でした
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yukiさん。 (京女。)
2006-01-07 13:10:29
子供にとってこの祖父母のような存在って大切ですね。

あと、誕生日に植える木っていうのもいいですね。

実は我が家でも娘の誕生日には梅を、息子の誕生日にはびわを植えました。

子供とともに成長する木っていいもんですね。

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木とともに (tetty)
2006-01-07 13:32:07
子供の成長を見守るってスタンス素敵です。肥やしをたくさんあげて水をしっかり与えていきたいものですね。
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tettyさん。 (京女。)
2006-01-08 01:45:44
はい、大切に育てていますよぉ。

でも、夏に虫の害にあってしまいましたよ…

詳しくは

http://blog.goo.ne.jp/okoshiyasu-chamizo/e/8042b995bb851bdf54ddb96939a0d07f

を見て。あ、tettyさん覚えてますか?

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