春ドラマは出産や妊娠に関する内容が多かった感じがしたのですが、
今夏のドラマもNHKや民放に似た傾向がありますね。
今回の流行(?)は、男装するヒロインって点。
「美男ですね」(TBS)、「花ざかりの君たちへ イケメン☆パラダイス 2011」(フジテレビ)、「テンペスト」(NHKBS)。
どのドラマも女性なのに、男性になりきるストーリーなんだけど、悲しいぐらいに差が出てしまってます。
予算のかけ方も違うのだろうけど、スケール感、演出力、演技力、出演者の豪華さなどなど、どれを比較しても
「テンペスト」の足元にも及ばない…。
「テンペスト」は、琉球王国末期の王宮を舞台に、美貌と才能をあわせもつ女性が性を偽って政府の役人になり、琉球のために波乱万丈の人生を送るという話。
主人公の孫寧温(男)・真鶴(女)役は仲間由起恵。シャーマン的な役に高岡早紀、清朝の宦官役にGACKTなど、豪華な脇役たちの個性煌めく演技力がよりドラマティックに見せてくれます。
仲間由起恵をはじめ、上原多香子、平良とみなど沖縄出身の俳優に加え、主題歌を安室奈美恵が歌っているなど、力の入れようがこちらにも伝わってきます。
仲間由起恵が男性に扮している時のメイク、声の出し方、しぐさも工夫され、まるで宝塚歌劇を観ているような気分にさせてくれます。
それと比較し、どこか「花男」を思わせるようで、ワクワク感がいまいちの「美男ですね」、堀北の時と比べてしまう「イケメンパラダイス」…。男装している時もあまり変化が見られず、「どう見ても女だよ」とつっこみたくなってしまうのが悲しい。
が、男装と言えば宝塚が一番なんですがね。
あと、見続けているのは、「全開ガール」「絶対零度」「チームバチスタ3」「ブルドクター」「陽はまた昇る」「それでも、生きていく」「ジウ」「ドン★キホーテ」「華和家の四姉妹」
ダントツの出来栄えは「それでも、生きていく」。
先週の大竹しのぶの迫真の演技はすごかった。
どの役者さんたちも真剣に取り組んでいる姿勢が感じられ、テーマの重さとともに考えさせられるドラマ。
観終わった後、いつもしばらく考えさせられます。
これからどんな展開になるのか楽しみ。