裸のヤコブ

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【R】Nyahbinghi(ナイヤビンギ)とは

2009年02月12日 | REGGAE


TOP画像はここからお借りしました。
問題があればご連絡ください。



ここ数回、ライブの告知や報告のたびに

・Nyahbinghi(ナイヤビンギ)
・Binghi-style(ビンギ・スタイル)

などという言葉が頻繁に出てきて
あまりレゲエ、特にルーツに詳しくない方は
「?」と思われていたかもしれないなぁ、と
昨日の晩、お風呂につかりながら気がついたので
今日の話題は「Nyahbinghi(ナイヤビンギ)とは」でいきたいと思います。

ちなみに初心者向けの解説文なので
「俺はもっと詳しいぞ」的な考えを持った人は
わかりましたからコメントを入れないでくださいね。
それから初級者よりも詳しい人は読んでも面白味がないと思われますので
ずず~っと下の方まで飛ばしてやってください。



まず、ナイヤビンギを語る上で知っておかなければならないのが
ラスタファリアンと呼ばれるラスタファリの考え方を軸として生きている人達。

じゃぁ、ラスタファリアンの考え方は、というと

・ハイレ・セラシエ(エチオピアが軍国主義になる前の皇帝)は生き神様である。
・エチオピアの皇帝は、現在国外にいるアフリカ起源の人々がエチオピアに帰還するための準備をされている。
・エチオピアは天国である。
・エチオピアこそ祖国である。
・黒人は古代イスラエル人の末裔であり、白人の手によって異国ジャマイカに連れてこられた。
・近い将来、黒人が世界を統治する。

などでしょうか。
もともとジャマイカはキリスト教徒が多くを占める国で
白人中心(神様=白人)的な聖書の解釈を
自分たちの生活に置き換えて解釈(神様=黒人)したとも言われています。


彼らは完全菜食主義で、肉(特に豚肉)は食しません。
「自然な食事」「真実の食事」という意味を持つ「アイタルフード」を食しており、
塩なども使わずハーブなどを調味料代わりに調理しています。


(などと、いろいろな文献やWebページに書いてあったりしますが
ラスタファリアンにも様々な人がいて
それぞれ独自の解釈で生活をしているようで
肉(豚肉以外)を食べる人もいれば
アイタルレストランでも塩をかけて食べるいる人もいます。
たばこを吸う人もいればガンジャをやらない人も。
しかも、携帯電話を持っているのは当たり前の状況は
日本もジャマイカも変わりませんでした。
山奥に住むラスタマンの集落でも
携帯電話の着信音が鳴り響いていましたから・・・)


何度も書きますがラスタファリアンにもいろいろいるわけです。


で、ナイヤビンギの話。
ラスタファリアンの中でも
コアな方々の集会のことをナイヤビンギというのですが、
(語源は「白人に死を」という意味があるとかないとか・・・)
現在は集まったときに演奏する音楽をさすことがほとんどです。
(特に日本ではそう感じます。)
ベースドラム、フンデ、リピーターといった大中小の太鼓でリズムを刻み
ベースドラムは一番下の音で「ドンドッ」
フンデは一番人数が多く、中域の音で「トントッ」
という心臓の鼓動(ハートビート)のようなリズムをたたき
リピーターはその上で様々なフレーズをたたくというの基本になっています。


有名どころではRAS MICHAELやCOUNT OSSIEなどの大物もいれば
わかりやすく解釈している
BOB MARLEYの曲「RASTAMAN CHANT」(BURNIN収録)や
「TIME WILL TELL」(KAYA収録)なんかもナイヤビンギ調だったりします。
私がジャマイカでビンギドラムのレッスンを受けていた頃
GyptianのSerious Timeという曲がブレイクし
日本でも大人気となっておりましたが
あれなんかもナイヤビンギのリズムを用いた曲だったりします。

関係ないですが、ナイヤビンギを「ビンギ」と言うと
「違う!ナイヤビンギだ!」と否定する人がいますが
私はジャマイカで一般(?)のやばっちい方々から
”太鼓をたたく人”の意味で「ビンギマン」と呼ばれていましたので
きっと「ビンギ」でも正解なのだと思いますよ。


で、今現在Iyahkieの主な活動が
このナイヤビンギのスタイルを中心にしているのです。
詳しく書くと、メンバーは

・私Iyahkieの担当が歌とギターとフンデ&リピーター。
・リピーター&メロディカ担当のつよし。
・フンデ(&リピーター&ベースドラム)担当のFO3。
・フンデ担当のやま。
・同じくフンデ担当ののっぺ(現在沖縄に出稼ぎ中)
・鳴り物担当のオジー(現在沖縄に出稼ぎ中)
・ベースドラム(&フンデ)担当のかずや。

の7名で(現在は5名)で活動しているわけで
これに突然参加する人がいたりいなかったりしております。

私Iyahkie。
ジャマイカで活動中の師匠
Prince Tebah & The Sons of ThunderのTebah氏の意志を受け継ぎ
北海道ナイヤビンギ・スタイルで活動しているのでした。
ギターが入るので正統派ではないんですけどね。



↑残念ながら、今のところフンデ隊はジャンベを使用。
ベースやリピーターと同じような本物を早くそろえなくては・・・




そうそう、Prince Tebah & The Sons of Thunderといえば
CD「Communication Drums 」がWeb上で販売されていましたが
つい最近になって正式発売(印税など、収入がきちんとバンドに入る)されました。
それまではアメリカ人がモ・ベイにやってきて
Tebahの音源を録音し、Tebahとの正式契約をしないまま
勝手に販売をしていたようです。
いつの時代のジャマイカだ?って感じですが
ようやく正規版のリリースです。
日本ではまだ取り扱いが決まっておりませんが
どうにか日本でも簡単に手にはいるようになってほしいものです。

 祝:正規版


長々とNyahbinghi(ナイヤビンギ)について書いてきましたが
少しは理解し
私の今の活動を想像することできたでしょうか?
機会があれば、我々のハートビートを体験しにきてください。




《道内ツアー決定分》

ツアー名決定 → ROOTS TIME
近日フライヤー完成予定。でき次第公開します。お楽しみに。

3月7日(土) Bar OLD
住所:北海道苫小牧市新中野町2丁目7-19 36号線沿い自由空間裏
電話:090-1643-2534
料金:未定
URL:
http://inet-tomakomai.com/yoru/old.html

女性から男性まで、性別に関係なく楽しめる隠れ家的なお店です。昔の音楽から様々な音楽を楽しめ、週末はDJプレイなどをやりたい方が集まったりするそうです。この日はIyahkie、houちゃんの他に地元のア-ティストさんも出演するようです。




3月8日(日) El Mango (エルマンゴー)
住所:札幌市中央区南7条西3丁目青樹社ビルB1F 
    駅前通り沿い(南に向かって左(東)側)
電話:011-512-0495
料金:未定
URL:
http://homepage2.nifty.com/salsa-viva/

札幌にあって、キューバの家庭料理やお酒が楽しめるキューバン・レストラン&バー。店内外はカリブの匂いでいっぱいのお店。オーナーの今さんはLA・キューバで本格的にサルサ・キューバ民族舞踊を学び2003年から本格的に活動を開始し、現在はお店でのダンスレッスンばかりでなく、ラテン文化やスペイン語などカルチャー系の話も交えクラスを進めている。




3月15日(日) BASSMENT
住所: 旭川市宮下通15  旭川四条駅から徒歩8分
電話:0166-23-4595
料金:未定
URL:
http://www.bassment.jp/

「北海道で1番のクラブ」と名高いお店。私もまだ訪れたことがありませんのでいろいろなWebや旭川の友人の話を総合すると上記の言葉になるのです。雰囲気よし、人よし、音楽よしのお店だそうです。


とりあえず3都市3公演について。