それはできませんって

実車で片道三車線を走行する場合、左端は雪山で狭くなってるし、左折車や駐車車両がいると交わすのが大変なので避けます。
右車線は右折レーンがない場合避けます。
結局、真ん中の混んでいる車線をダラダラと走行することになるのですが、後部席からお客さまが突然「右車線へ行け！」と怒鳴りました。
「イライラするなあ、運転代わるか！」と語気を荒めています。
かしこまりましたーっと空いている右車線へ入るも、案の定右折車がいて、タイミングよく戻らねばなりません。
ここだ、と戻ったら、前の車が横断歩道の信号が赤に変わった瞬間に止まりました。
まだ信号は黄色にもなっていないので、普通に通過できると思ったのに、止まられてこっちも止まるしかございません。
「何やってんだよ！クラクション鳴らせっ！」と怒鳴っています。
いやいや、クラクションなんて鳴らせませんって、と思いましたが、お客さまが怖いので、「プッ」とちょっとだけ鳴らしました。
前の車はまだ黄色になったばかりなのを確認して進みましたが、自分のタイミングではもう対向右折車が動き始めているので諦めました。
お客さまの怒りは収まりません、勘弁してください。
高級住宅街にあるお客さまのガレージ前に到着したら、そこにはポルシェが鎮座しておりました。
まあね、きっと普段からポルシェで、クラクション鳴らしながら飛ばしているのでしょうけど、それは弊社ＴＡＸＩではできませんから。
乱暴な運転して、クレームが入って、処分されるのは自分ですから、ほんと勘弁してください。