何がしたいのは禁句

定年してからパソコンを習い始めたお客さまの話しを、車内で移動の待機中に聞いていました。
何回通っても、月額定額制の教室へ通っているそうです。
パソコンも持っていなく、知り合いに付き添ってもらって、家電量販店で買って来たばかりで、ようやく文字が打てるようになったみたいです。
姪っ子などにも教えてもらうらしいですけど、教えてくれる誰もが聞いてくるのは「パソコンで何がしたいの？」なんですって。
何がしたいのって言われても、困るんですよ、との事、確かにそうかもしれません。
教室へ通う主婦の方などは、就職に有利な資格を取得する明確な目標がありますが、自分にはそんなものはないし、ただパソコンを使ってみたいだけなんですって。
必要に迫られた使い道が無い方が、パソコンの前に座った所で、どうにもならないし、そんな方に対し「何がしたい？」と問いかけるのは、言ってはいけない禁句なのかもしれません。
そんな方だと判った瞬間、気を利かせて、とりとめのない手探りのパソコン指南をしなければならないということなのでしょう。