みなさまはこのような言葉をご存知でしょうか?
「幸運の女神には前髪しかない」「幸運の女神の前髪を掴め」「チャンスの女神に後ろ髪はない」・・・
「幸運の女神には前髪しかない」「幸運の女神の前髪を掴め」「チャンスの女神に後ろ髪はない」・・・
つまり、幸運の女神には前髪しかないので、走り過ぎていってからではもう掴むことができなくなる、
よって、
「チャンスは一瞬。チャンスというものは自分に近づいてくるそのときにすかさず掴み取らなければならない。通り過ぎてしまってから慌てて捕まえようとしてももう手遅れなのだ」
ということを表しています。
この女神の正体は、ローマ神話に伝えられる女神「Fortuna(フォルトゥナ)」。
英語の「fortune」(富・財産・大金)の語源といわれギリシャ神話では「Tyche(テュケー)」と呼ばれています。
たとえば、宝くじが当たりますように☆などのお祈りをするのはこの女神様ということになります。
この女神はこちら。
←画像:「THEOPOLIS」HPより
前髪しかないわけではありません!
・・・では、どうしてこのようになったのでしょうか???
実は、もともとは「Tyche」ではなく、好転の神「Kairos(カイロス)」という男神であったといわれています。
カイロスは、背中と足に翼を持つ俊足の少年で、光り輝く花盛りの美貌の持ち主。頭髪は長い前髪のみであるとされています。
にこにこしながら輝かしい姿で近づいてくるけれど、決して長居はせずあっという間に駆け去ってしまい、振り向いたときには既に取り戻すすべはない・・・まさに言葉の由来となるものですね!
男神カイロスが女神テュケーへと変わっていったのは、単語の意味の類似からの混合によるもののようです。
カイロスに当たるラテン語occasio(opportunity=好機)とギリシャ語tyche(chance=好機)です。意味が似ていたため、知名度の高かったテュケーになっていいたのではないかということです。
決して前髪しかない女神ではありませんのでご注意ください☆
一瞬の好機を逃さない!
ここぞという時こそしっかりと掴み取らなければなりませんっ!
幸運の女神を前からしっかり捕まえられるように、常に備えること、決断力を鍛えることを、即応力をつけることを日々心掛けたいと思います。
tomo