GAIA所員のひとり言

建築設計事務所の一所員の、建築はもちろん、社会の様々なことについてのひとり言。

春を感じる「さくらもち」♪

2009-03-03 21:16:22 | Weblog

今日はひなまつりですね

ひなまつりの日、わが家では桜餅を食べる習慣があります

大阪出身のわたしは、桜餅というと、いわゆる道明寺といわれるもちもちした生地にあんこをくるんだものです。

桜餅には一般的に2種類があげられます。関東の長命寺に関西の道明寺

そもそも桜餅とは、桜の葉を用いた和菓子で、桜色に色づけされた生地で小豆餡を包み、塩漬けした桜の葉で包んだお菓子のこと。葉で包むことでその芳香を生地に移して桜の風味を楽しむものです

▼関東系桜餅「長命寺」(焼き皮製)


江戸時代、江戸・向島の隅田川沿いにある長命寺というお寺の門番をしていた山本新六さんという人が、あんまりたくさん散り積もる桜の葉っぱに悩まされ、葉っぱを塩漬けにして、お餅を包んで売ってみた、というのが始まりと言われています。

現在は、主に小麦粉を使った生地を薄く焼き、あんこを包んだものが一般的です。


▼関西系桜餅「道明寺」(道明寺粉製)

道明寺は大阪・藤井寺にあるお寺の名前ですが、お菓子そのものの直接の発祥の地、というわけではなく「道明寺粉」という材料を使っているため、そう呼ばれています。

道明寺粉は、もち米を一度蒸して、乾燥させ、粗めに砕いたものです。

戦国時代、炊いたお米を天日に干して乾かしたもので「ほしいい」(糒・干飯・乾飯)という保存食がありました。長期保存でき、水やお湯でふやかしたり、そのままぽりぽり食べたりできるため、戦場に向かう武士の携帯食として重宝されたそうです。

お寺の道明寺では、神前にお供えしたもち米を使って糒を作っていました。道明寺の糒は非常に有名で、豊臣秀吉から礼状を送られたほどなのだそうです。

それで、その糒のことを「道明寺」といい、砕いたものを「道明寺粉」と呼ぶようになったのです。

▼桜餅の葉

葉がやわらかく毛が少ない大島桜の葉を、塩漬けにして使われています。

葉は食べるか、食べないかについては、葉の塩味であんこの味をひきたたせつから食べる、筋が口に残るのが気になり食べないといった意見を聞きますが、関東は薄い葉を使うため食べる、関西は厚いので食べない、という説もあるようです。

 

桜の色を目で、桜の味を舌で楽しみ春を感じられる桜餅一足早い春の訪れを感じてみるのはいかがでしょうか

tomo

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