最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

セラミックや詰め物を長持ちさせるには。

2005-10-18 18:12:59 | Weblog
被せ物や詰め物を長持ちさせるには‘ピッタリ合った被せ物や詰め物’が必要ですよね。
つまり‘適合’が重要なのです。では、このピッタリ合わせるために、正確に歯を削ったり、虫歯の治療をしなければなりません。

もうすこし、判りやすく言うと‘ギザギザ’や‘でこぼこ’でダメということになります。
歯を削った時、スムースな面やラインで処理できる事で、正確な型取りが行なえ、結果としてピッタリとした‘適合’が得られるのです。
写真は奥歯(右下第一大臼歯)の実際の患者さんの歯の型取りです。(経験の浅い歯科医の先生は、これくらいの形成と印象を目標にしてみてください)

また、型を取る時には、出血(血が出ていないこと)が無いことがとても重要なのです。これは歯肉が腫れたりしていないことと同じ意味です。そして、じつは、歯医者さんが作る‘仮歯’がピッタリ合ってないと歯肉が荒れたり炎症を起こしてしまうのです。無論、患者さんたちが毎日丁寧に歯や歯肉を磨く事は言うまでもありません!

ですので、どんなに良い印象材(型取りの材料)を使っても‘ギザギザ’の削る方や歯肉が荒れて出血があったら‘ピッタリ合った被せ物や詰め物’は作る事が出来ないのです。
また、型を取る時に‘麻酔’をしたり、‘糸を歯肉に入れたり’、‘電気メス’を使う事も珍しくありません。

一生懸命、根の治療を行い、患者さんは治療に耐え、頑張って大きくお口を開けて、長い治療に辛抱し、最後の最後の型取りが上手く行かないと全てが水の泡となってしまいます。
もうチョッと歯科医(私も含めて)も、頑張って丁寧に治療を行い、衛生士は歯ブラシ指導を行い、技工士はマイクロで正確にマージンを合わせ、患者さんは歯ブラシを丁寧におこない、‘ピッタリ合った’セラミックや被せ物、詰め物を手に入れましょう!

PS  代診のI先生。最近、とても上手になってきました。でも、もう一度、模型でじっくり削って見て。模型でできない事は口の中では出来ません。それと、歯肉圧排は、健康な歯肉が基本。で、根治や形成の時にも圧排コードを使って、材料に慣れておくことが臨床術式として大切です。