最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

‘技術’は治療を‘芸術’にするが、、、。

2005-10-12 23:12:41 | Weblog
‘技術’は治療を‘芸術’にするが、、、。

恩師の田端先生が母校の臨床教授に就任された。毎月一度、日曜日に若い歯科医や開業医の先生に治療技術や理論背景を判りやすく講義を行ってきた、その研修会(GO会)は180回を超える。一年に12回おこなって15年以上にも及ぶのである。
http://www.shika-town.com/mail/news/021/

長年にわたり、田端先生からは治療技術はもちろんであるが、医師としての考え方や‘姿勢’を学ばせて頂いている。
臨床教授に就任された時、教授就任パーティーを盛大に行いたい旨のお話をさせた頂いた。その時「教授とは教授になって、何を行ったかが大切なので、盛大なお祝いは辞退する。」とのお話だった。
今日、今月末の私の学会発表へのご参加をお願いしたところ、次のようなお返事であった。
~ 技術とは治療を芸術にするが、けっして医療は芸術ではない ~とのお言葉があった。流石である。

さて、写真の右上中切歯1歯がインプラントである。(治療後6ヶ月後である)よく見ると若干インプラント周囲の歯肉が天然歯周囲と異なることがわかる。が、しかし、現在のインプラント治療はここまでできるのである。
このような治療が確実な予知性をもって行えるよう、科学的根拠を踏まえて再度検討するつもりである。

PS このインプラントはITI(ストローマンインプラント)TE 4.1直径12mmを応用したもので、抜歯即時ではなく、当該歯の抜歯後一ヶ月の治癒期間を待ち、行ったものである。