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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

2月28日 KOIZUMI ライティングセミナーへ行って来ました。

2006-02-28 | イベントレポート
日に日に増えるスパムメール達。毎朝、たくさん届くメールの中から、本当に大切なメールを探し出すことが、最初の仕事になりました。
一日平均20通以上届くスパムメールは、削除すると仕事に関係したメールが一つも残らない日だってあります。「個人情報」に対する認識が高まっているとはいうものの、私たちの情報は、簡単に流出しているのでしょう。

そういえば、先日、携帯の留守番電話に「架空請求」の伝言が残っていました。初めての経験でしたが、きちんと会社名や担当者名を名乗り、番号も通知してかかってきます。
ただ、いかにも何かのマニュアルを読んでいるか、若しくは決まったセリフを言っているかが、明らかで、耳を澄ますと、何人もの人が一斉にあちこちに電話を掛けている様子がうかがえました。

さらに昨日は、自宅に一通のハガキが届きました。
なんでも通信販売会社を通して債権を預かったとかなんとかという内容。2~3日後には裁判所を通じて通知が送付されるので、それまでに下記に連絡を下さい。というもの。

少しでも心当たりのある人なら、うっかり電話をしてしまいそうな内容です。しかも役所か何かと勘違いしてしまいそうな問い合わせ先名が記載されているのです。

自宅にシュレッターを購入したり、むやみに情報開示しないことを心掛けてはいるものの、私の個人情報は、あちこちに流出してしまっているのでしょうね。

オレオレ詐欺に注意しましょう。ということがあれほど騒がれているにも関わらず、被害はますます拡大した時期がありました。
それは、実に巧妙な手口で悪事を商売にする人がいることと、(まさか自分が)という安心感からではないでしょうか。

例えば、ハチセが発行するチィーズ(情報紙)でも取り上げられたことがありましたが、シロアリや耐震の無料診断だといって、勝手に診断し、住まい手の不安をあおり、意味のない工事に多額の請求をする。という手法があります。それもみなさんの良く知る有名な会社の名前を使ってやってくるのだから、その真相を判断することは、困難です。

自分だけでは、判断しかねることに対し、結論を迫られたら、必ずその場で契約をせずに、複数の方の意見を聞くようにしてください。

今後、火災報知器の設置が義務化されます。諸外国では当たり前になりつつあるそうですが、日本では認識が薄く、火災による事故が減少しないそうです。この義務化により、大幅な減少が見込めるとのことですので、私たちの安全を確保する意味では良いことだと思います。

しかし、この制度を利用した詐欺は、早速始まっているようです。
既存住宅の場合、設置には5年の猶予期間が与えられています。何も慌てる必要はありません。ただ、私はないよりは、あった方が良いものだと考えています。(ぎりぎりまで取り付けなくていい。)とは判断なさらずに、公的機関や信頼のおける会社に相談の上、設置されることをおすすめします。

くれぐれも、訪問販売には注意です。
話を聞いてしまうと、(怖くて断れなくなる)というケースもありますので、なるべくインターホン越しに断ってしまいましょう。

人を簡単に信用できないのは、大変悲しいことですが、詐欺から身を守るには、まずは「疑ってみる」姿勢が大切なのかもしれません。


さてさて、前置きが随分長くなってしまいましたが、昨日は恒例のライティングセミナーに行ってきました。

私にとって関心の高い「照明計画」は、たくさんの勉強を重ねてもなかなか自信の持てるものではありません。お客様のご依頼を受けて、プランニングする機会も多くありますが、最終的な確認や、細かい部分については、いつも相談の上で提出しています。

ライティングセミナーは、毎回違ったテーマで開催され、その度にご案内頂き、可能な限り参加をさせて頂いています。今回は「住空間におけるライティング効果 ~メイク・インテリア素材~ 」というテーマで行われました。

実際のところ、講義の中身は大方知っていることの復習的なものでしたが、実際にそれを確かめることは難しく、そういった意味でこのセミナーが大変役立っています。

まずは、「メイクと光の関係」。
これは、お化粧をする際の鏡まわりの照明計画と、室内のベース照明について、数種類の器具を使ってその変化を見て、理解に繋げさせて頂きました。

実は、ハチセの新築住宅における洗面室の照明計画。これは何も考えていないと見せかけて、これらを計算して計画しているのです。

ただ、照明計画について学んだことのある方なら、教科書上の理解としてはありますが、実際に自分の目で確認して理解に繋げることができている人は、少ないかも知れません。
私もその一人で、教科書通りに計算して計画してはいたものの、それがどれほど効果的なのかは、あまり理解できていませんでした。

結論から言うと、顔の近くに演色性の高い照明を配灯することがポイントになります。

ハチセの洗面室は、洗面化粧台に付属されている照明が白熱球ですので、ベース照明を昼白色の蛍光灯を利用しています。

こうすることで、昼白色蛍光灯の下では血色が悪く映ってしまっていた顔も、演色性の高い白熱球が顔の近くで発光してくれるので、赤みを増し血色が良く映ります。シミやクマは目立ちにくく、パールのキラメキ感や艶感が出ます。
青・緑・ピンク・ブラウン・ゴールドなどのアイシャドウがどれもキレイに発色します。

洗面化粧台によっては、蛍光灯が付属されているものもあります。その場合、ハチセではベースの照明に白熱球を用いることによって、演色性を補っていました。
しかし、昨日の実験によると、これではあまり物足りず、やはり顔の近くに白熱灯を配灯するように計画するべきだと思いました。

洗面化粧台をつくる設備メーカーの方々には、ぜひともご配慮頂き、商品開発に検討いただきたいと思います。

次に「インテリア素材と光の関係」。
これも、教科書上、答えはわかっているものの、実際に目にすることで理解を深めることができます。まさに「百聞は一見にしかず」です。

まず、カーテンと照明の関係として、「青」のドレープと「オレンジ」のドレープに対して、昼白色の照明を点灯。
多分皆さんも、予想されている通り、「青」はキレイに発色しますが、「オレンジ」はくすみます。
しかし、このくすみ方が半端なく、カーテンの良さを半減させてしまっているといっても過言ではないくらいでした。

同じように、白熱灯を点灯させると、「青」のカーテンは「紫」のようになりました。決して汚くはないものの、本来のイメージとはかけ離れた印象になります。

更に、床材では、最近流行りのホワイト色は、周辺の内装材の影響を受けやすく、「青」のカーテンの色をひろい、「グレー」のように沈んだ色味になったり、「白熱灯」の色をひろって「ベージュ」のような色味になったりしました。

建売住宅の中での提案は、単品での計画の繰り返しによることが多く、照明やカーテンなどは後回しになってしまいがちです。
しかし、本来のインテリア計画としては、トータルで計画していかなければならない大切な要素だと思います。

近頃、少しずつ照明に対する日本人の意識が変わってきたように感じることができ、これを勉強し、提案する立場としては大変嬉しい限りです。
照明は、インテリア計画において重要なものです。少しの工夫で空間のイメージを如何様にも変化させることができます。

機会があれば、ご自宅の照明計画について、少し考えてみませんか?


余談ですが、メイクの色使いにも年齢制限があるそうで、「ブルー」のアイシャドウは20歳までなのだとか。確かに「寒色系」の色味は、肌の色を悪く見せてしまうケースがあるので注意が必要です。特にリップクリームに、青みのある「ピンク」を利用することは、年齢とともに難しくなります。私も数年前に卒業致しました。

恥ずかしながら、昨日はタイムリーに「ブルー」のアイシャドウをつけていた私も、今日は、「ブラウン」にしてみました。

う~ん。
それでも私は、「ブルー」のアイシャドウは・・・まだもう少しやめられないかなぁ。

2月24日 住宅用語集「す」「せ」「そ」

2006-02-24 | 用語集
ご覧になりましたか?!トリノオリンピック女子フィギュア フリープログラム。
荒川選手、金メダルおめでとうございます。

荒川選手の演技には間に合わず、LIVEでは村主選手の演技からしか見ることができなかったのですが、すごかったみたいですね。まだノーカットで見ていないので、ぜひ、早く全ての演技を見てみたいです。

見ていないにも関わらず、金メダルの瞬間は少し泣いてしまいました。(笑)
また、銅メダルのスルツカヤ選手の演技前のナレーションで、お母さんが病気になったことや、自身も難病にかかっている。ということを聞いて、これまた寝ぼけた頭ながらも感情移入してしまっていました。

選手自身は、いろいろなプレッシャーやまわりの勝手な期待を背負って、本当に大変だと思いますが、たくさんの人に感動を与えられるなんて素晴らしいことだと思います。

トリノオリンピックの日本人初のメダリストとして、フィギュアで初の金メダリストとして、しばらく荒川選手は大忙しでしょうね。


それでは、住宅用語集スタート。

「す」
◆スキップフロア
①住戸内に、中2階のような半階ずらした居室を設けること。住戸内に上下の段差を生じることで、各居室の独立性を持たせる。「ステップフロア」ともいう。
②マンションなどで、エレベーターの停止階を1~2階おきにする建築方式のこと。エレベーターが停止しない階の住戸は、階段を上り下りして住戸に向かう。この場合、共用廊下を作らなくてよいため、住戸の面積を広げることができ、両面バルコニーも可能となる。採光・通風に優れ、独立性が高まりプライバシー確保に有効。

◆数奇屋造り(すきやづくり)
安土桃山時代から江戸時代にかけて完成した建築様式の一つで、桂離宮や修学院離宮は、数奇屋造りの代表例。書院造りに、茶の湯のための茶席、水屋などが備わっている。

◆筋違い(筋交い・すじかい)
地震や台風などの横からの力に対して建物の耐力を高めるために、柱と柱の間に斜めに渡す補強材のこと。→在来工法

◆スタッコ仕上げ
建物の外壁などの表面にモルタルや合成樹脂を吹き付けて仕上げること。特殊なコテで塗り付けたり、吹き付けた後、表面が軟らかいうちにローラーで押えたりして、表面を凹凸のある状態にすることが多い。
塗料のあれこれ Vol.1
塗料のあれこれ Vol.2

◆ステップダウンフロア
フロアの一部分を下げて空間を演出する方式。例えば、ダイニングとリビングの境に段差をつけて、どちらかを低くすることで間仕切りの効果を出す。

◆スパン
柱と柱の間の長さのこと。スパンが広く、開口部が大きいほど、採光と通風は良い。

◆スプリンクラー
火災が発生すると、自動的に散水して消火する設備。一定以上の大きさのビルやマンションなどには消防法で義務付けられている。

◆スラブ
床版のこと。一般的には、鉄筋コンクリート造の建築物の構造床を指し、梁や小梁と一体化して作られている。一般的にスラブの厚さは15~20cmで、厚いほど遮音性が高い。田だし、躯体の構造によって遮音性は異なる。

◆スロープ
人や自転車、バイクなどが通りやすいように作られた傾斜した道路のこと。車椅子を利用している人や足腰の弱っている高齢者が歩きやすいように、公共の建物や住宅のエントランス付近の階段の横にスロープを併設することが多い。

◆スロップシンク
キッチンやユーティリティー、バルコニーに設置する底の深い流しのこと。泥のついた野菜を洗ったり、スニーカーやぞうきんなどを洗ったり、掃除で使った汚水を流したり、植木への水やりに便利。

「せ」
◆成約価格
中古住宅の売主と買主が最終的に合意して決める売買価格のこと。

◆セカンドハウス
別荘や別宅のこと。休暇を過ごすためにリゾート地に建てた住宅だけでなく、郊外に住む人が通勤に便利なように、都心に購入するマンション等もセカンドハウスと呼ぶ。

◆施工監理
発注したとおりに工事がなされているか、監督・管理すること。

◆設計図書
建物を建築する上で、施工や法律的な出願、契約などに必要な図面や仕様書の総称。具体的には、一般図、詳細図、構造図、設備設計図、外観図、仕上げ表、仕様書などからなる。

◆設計料
正確には、設計報酬とか設計監理報酬と呼ばれ、設計や設計監理業務に対して支払われる。設計時の直接人件費、経費、技術料などを合計して算出する場合と、工事費に一定の料率を乗じて算出する場合がある。

◆セットバック
都市計画区域内で建物を建てる時に、建築物を道路の境界線から一定の距離だけ後退させること。具体的には、次の3種類のケースがある。
①全面道路が幅員4m未満の場合の宅地に建物を建てる時は、道路の中心線から2m以上後退する。道路の反対側が崖や川などの時は、崖側の道路の境界線から4m以上後退する。
②壁面線が定められている道路に面している宅地に建物を建てる時は、その壁面線まで後退する。
③建築基準法上の道路斜線制限によって、中高層建築物の一部を後退する。

◆ゼネコン
General Contractorで、企画から設計・施工・監理までを行う総合建設業者のこと。

◆セラー
食料品やワインを貯蔵する場所。

◆専属専任媒介
媒介契約の一つ。不動産の売主は、媒介を依頼した不動産業者が探した相手としか契約できない。

◆センターコア方式
キッチンや浴室、洗面室、トイレなど水回りの設備を住戸の中心部にまとめた間取りのこと。水回り部分が居住空間を仕切る形になり、ほかの部屋の独立性が高くなる。

◆セントラルヒーティング
地下室や屋上、機械室などにボイラー等を設置し、各室にパイプを通して暖房する中央式暖房システムのこと。

◆専任媒介契約
媒介契約の一つ。不動産の売主は複数の不動産業者に売却を依頼できない。

◆前面道路
敷地に対して2m以上の長さで接している道路のこと。幅員(ふくいん=はば)も4m以上必要。

◆専有部分
マンションなど区分所有建物で、区分所有者が単独で所有する部分を「専有部分」、その面積を「専有面積」という。バルコニーは含まれない。専有面積の算出法には、壁心(へきしん)計算と内法(うちのり)計算の2つがある。

◆専用使用権
敷地と共用部分の一部について、特定の区分所有者が専用に使用できる権利。具体的には、専用庭、バルコニー、ルーフバルコニー、駐車場などで、使用料金が必要な場合は管理組合に払う。

◆専用庭(せんようてい・せんようにわ)
マンションなど区分所有建物で、主に1階の住戸の居住者だけが専用的に使用できるように作られた小さな庭のこと。専用庭の使用料は管理組合に支払う。ただし、共用部分であるため、物置やサンルームを設置することはできない。


「そ」
◆造成地
その土地に建設される住宅等の環境・機能を整えるために、必要な工事を施した土地のこと。造成には、土地の状況に応じて、埋め立て・切土・盛土・地盤の改良などの方法がある。

◆ゾーニング
家の機能を、部屋単位で考えるのではなく、用途別に大まかに分けた「ゾーン」として捕らえ、それを効率的に配置すること。たとえば、リビングなど家族が集うスペースは「パブリックゾーン」、トイレ・浴室などは「サービスゾーン」、寝室・子供部屋などは「プライベートゾーン」などに分類。各ゾーンをいかに配置するかで、暮らしやすさが決まると言われる。

◆ソーラーシステム
太陽熱を利用して、冷暖房や給湯を行うシステムのこと。太陽熱を吸収する集熱器とその熱で水を湯に換えて貯蔵する蓄熱槽、熱を取り出す機械など、比較的大きな設備を利用するソーラーシステムを「アクティブソーラー型」、自然のエネルギーを人工的に熱に転換せず、簡単な装置で建築物内に貯蔵したり、工夫して良好な屋内熱環境を作り出すソーラーシステムを「パッシブソーラー型」という。

◆外断熱
柱などの構造材の外側から、家全体を断熱材ですっぽりと覆う断熱法。従来日本で主に採用されてきた「内断熱」工法(構造材の間に断熱材を充填する)に対してこう呼ばれる。断熱材の隙間ができにくく、機密性が高いのが特徴。また、構造材の外側に通気層ができるため、結露しにくく、カビやダニの発生をおさえる。欧米では一般的。内断熱よりも建築コストがかかる。

2月22日 住宅用語集「し」

2006-02-22 | 用語集
今朝、朝食を摂りながら耳に入ったテレビの音声は、ホンダのフィットに「ハイブリッドカー」バージョンが発売されるというものでした。

これまで「ハイブリッドカー」は大型・高級車の扱いしかなく、なかなか手の出にくい商品でした。
ところが、2002年には33年間、年間販売台数でトップを守り続けたトヨタのカローラを上回りトップになったホンダのフィットにハイブリッド仕様が出るとのこと。これは1300CCクラスの自動車では初めてのことで、価格も130万円代~を実現したそうです。(注意:寝ぼけた頭で聞いていたので、少々間違っているかも知れません)

先日紹介した「eco6」と通じるものがあるような気がして、取り上げさせて頂きました。これからは、私たちの暮らす地球を私たちの手で守ることに力を入れていかなければならない時代なのだと思います。

いま、当たり前に存在している資源に限りがあることを気付かされる未来は、それほど遠くないのかも知れません。

私たちの住む、美しい地球を守るために、資源の限りを実感しなくても良いように、小さな努力を重ねたいものです。

それでは、住宅用語集スタート。

「し」
◆CATV
Cable Television の略称。→ケーブルテレビ

◆シーリング材
壁とサッシ、壁と柱など、異なる材質同士の継ぎ目の隙間(目地)をふさぐための材料の総称。建物の機密性、水密性を保つためにペースト状の合成樹脂や合成ゴムなどを使うことが多い。

◆市街化区域
都市計画区域のうち、市街化を形成している区域と、概ね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域のこと。市街化区域では、用途地域と道路、公園、下水道などの都市施設を都市計画で定め、ほとんどの用途地域で住宅を建てることができる。

◆市街化調整区域
都市計画区域のうち、市街化を抑制すべき区域のこと。市街化調整区域では原則として用途地域を定めず、開発行為などが制限され、住宅を建てることができない。

◆地形(じがた)
土地の形や傾斜などの形状のこと。土地を有効に使うためには、いびつな形や起伏が大きい地形よりも、平たんで方形が望ましい。「じぎょう」ともいう。

◆敷居
障子や襖など開口部の下部に取り付ける、溝やレールの付いた横木のこと。

◆敷地
一般的には、建築物のある土地のこと。

◆事業主
宅地造成や住宅建設などの事業を企画、実施する主体のこと。事業主が売主となって不動産を分譲するのが一般的だが、事業主が不動産の全部または一部を、販売担当する他の事業者に売却し、それを買い受けた事業者が売主となって分譲する場合もある。
ハチセの場合、「販売代理」というかたちで、他社へ販売を依頼する形式をとっている場合もある。

◆自主管理
マンションの管理で、管理会社に委託することなく、管理組合自身で行う方式のこと。清掃作業などできる範囲のことは組合員で行うほか、管理組合が管理員を雇ったり、植栽の手入れやエレベーターの保守点検を専門業者に依頼する。

◆システムキッチン
流し台や調理台、コンロ、収納スペースなどを組み合わせて作るキッチンのこと。食器洗浄機や電子レンジ、オーブンなどをビルトインしたものも珍しくなくなった。
最近では一般的なものだが、昭和40年代にドイツから輸入され、当時は最高級品だった。

◆システム洗面化粧台
洗面ボウルや水栓、シャワー、照明器具、鏡、コンセント、収納スペースなどといった洗面時に必要な機能を一体化した設備のこと。自分の好みに合わせてオーダーメイドに限りなく近いものをつくることもできる。
近年では、デザイナーズ住宅などの流行もあり、あえて造作でつくる場合や、理科の実験室で利用されるようなシンクが使われるケースもある。
これらは、オーバーフロー等の機能が付いていないため、採用には注意が必要であろう。

◆下見板張り(したみいたばり)
板張りの外壁の中で、板の上下の継ぎ目部分を重ねて雨仕舞いをよくする方法のことをいう。材質としては、桧や杉、ラワンなどが一般的だが、防火面のことを考えて最近は市街化地域では使用できなくなってきている。

◆シックハウス症候群
住宅に使われる仕上げ材や下地材、接着剤から、揮発性有機化合物などの有害物質が拡散されることで、目がチカチカしたり、めまいや頭痛、皮膚障害などが起きること。住宅の機密性が高まったことに伴って、新築住宅で発生しやすくなった。平成15年7月には建築基準法の改正で、一部の化学物質の使用が規制され、機械換気設備の設置が義務付けられた。

◆実施設計(じっしせっけい)
施工するために必要な図面をつくる段階のこと。基本設計で作られた図面のほか、詳細図、展開図、建具表、仕様書、構造図、設計図などが揃う。この実施設計をもとに、建築主と建設業者は工事請負契約を交わし、工事内容と工事費用を確定する。
ハチセの場合、現在前述のような請負工事(注文建築)の形式はとっておらず、建売住宅になるため、売り建て(=土地を購入したあと、請負契約を結ぶ)の場合であっても、基本的には建物の総額は変わらない。定められた標準仕様に変更があった場合は、別途オプション工事代金として追加費用が発生する。

◆実測売買
土地の売買に関する契約方式の一つで、測量した面積に基づいた金額によって売買する。主に個人が売買する宅地の場合は、売主・買主の公平を期するため、実測売買とすることが多い。

◆指定流通機構
宅建業者の間で物件情報を広く交換し、契約の相手方を迅速に見つけるためのシステムとして、平成2年に発足した制度で国土交通大臣により指定された不動産流通機構。専属専任媒介物件は、指定流通機構への物件登録が義務付けられている。近畿圏不動産流通機構により、不動産物件情報交換のためのコンピューター・ネットワーク・システム「レインズ」が運営され、これにより、入会審査を受けた全国の不動産会社がネットワークで結ばれている。

◆私道(しどう)
個人の所有地を道路として築造・保持・管理して通行に使っているもの。都市計画区域内で、道路に2m以上接していない敷地に建物を建てる時は、敷地の一部を私道として市町村や知事に認可してもらう。→位置指定道路


◆私道負担
不動産取引の対象となっている土地の一部に私道が含まれている場合、この私道敷地部分を所有することを私道負担という。私道の上には、建物を建てることはできないし、私道部分の面積は敷地とならないので建ぺい率や容積率の計算から除外されるなど、土地の利用に際して、大きな制約を受ける。

◆地袋(じぶくろ)
違い棚の下などに、地板に接して設けられたちいさな袋戸棚のこと。

◆借地権
「地上権」または「賃借権」のこと。地上権とは、他人の土地において、その土地を専用に使用する権利のこと。地主に地代を払わず権利設定時に一括で支払うものもある。その上に建物を建てたり、改築建て替えができ、地上権を転貸したり、登記したり、売買することもできる。一方、賃借権は土地を借りる権利で、地主に賃料を払う。賃借権を譲渡したり転貸するには地主の承諾が必要。

◆斜線制限
都市計画区域内で建物を建てる時に、一定の勾配面によって高さの限度を決めた規制のこと。斜線制限には、隣り合う建築物同士の採光や日照などを確保するための「隣地斜線制限」、向かい合う建築物や同路面の日照・通風・開放感を確保するための「道路斜線制限」、第一種・第二種低層・中高層住居専用地域の北側に接する敷地の環境を保護するための「北側斜線制限」がある。

◆遮音材
音を遮断したい時に使う部材のこと。コンクリートや石、鉄などさまざまな素材のものがあり、一般的に材料が緻密で、重量が大きいものほど遮音効果が高くなっている。

◆集成材
単板(ラミナ)を、繊維方向を揃えて合成樹脂接着剤で接着して作る木質材料のこと。天然材に比べ、断面が大きく、長い材が得られ、湾曲した材料でも製造できる。

◆住宅性能表示制度
住宅の性能を統一の住宅性能表示基準(住宅品質確保促進法に基づき国土交通大臣が定めたもの)で比較できるように表示を行うことを定めた制度。構造の安定、火災時の安全、劣化の軽減、温熱環境など大きく9項目(18年4月1日より新たに「防犯に関すること」が追加され、全10項目になる)に分かれている。表示は任意で、指定住宅性能評価機関が評価する。性能表示制度を利用した住宅は、引渡し後にトラブルが発生した場合でも「指定住宅紛争処理機関」で対応してもらえる。

◆住宅性能保証制度
(財)住宅保証機構が実施している制度で、平成12年4月に住宅品質確保促進法が施行されたことに伴い、内容の充実が図られた。
同機構に登録された建設業者の申請により審査を行い、合格した新築住宅の所有者に、基礎等構造上重要な部分は10年、その他は1~2年の間に不具合が生じれば無料で補修する。また、10年以内に登録業者が倒産した場合でも、補修費用から免責金額の10万円を差し引いた残りの95%が保険でカバーされる。(改正前は80%)

◆住宅品質確保促進法(品確法)
質の高い住宅を選びやすくし、取得後も安心して住めることを目的に平成12年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」。①瑕疵担保責任期間の10年間の義務化②住宅性能表示制度③裁判外の紛争処理体制という3つの柱で構成されている。①はすべての新築住宅において10年以内に欠陥が見つかれば、住宅取得者は無料の修理や賠償金の請求等を建築業者や売主に求めることができるというもの。②は住宅の耐震性や耐久性等の性能がどの程度かを住宅性能評価基準に沿って第三者が判断する制度、③は②の性能評価費用が必要で、制度の利用は自由だが、性能評価を受けた住宅でないと③の制度は利用できない。

◆重要事項説明
宅建業者が不動産の取り引きに際して、契約前にその不動産に関する権利関係や取引条件等について書面(重要事項説明書)を交付し、取り引きにかかわる人に説明すること。説明担当者は宅地建物取引主任者で、重要事項説明書に記名・押印し、説明時には宅地建物取引主任者証を提示しなければならない。

◆じゅらく壁
和風建築の代表的な塗り壁の一つ。安土桃山時代に完成した聚楽第(じゅらくだい)の跡地付近から出た土で作られたことから、この名がついたという。茶褐色の土を混ぜ、茶室などに広く用いられてきたが、最近ではじゅらく壁と同じような風合いに仕上げた壁も、じゅらく壁と呼ぶ。

◆仕様書
建築工事に使用する材料について、その品質、性能、加工の程度、製法などを明記した書類。既製品の場合は、そのメーカーや施工者までを記入し、工事内容の管理を図るために用いられる。見積もりや契約条件などにも関係してくるため、特に重要な書類の一つと言える。

◆上棟式(じょうとうしき)
竣工までの無事と建物の堅固さを祈願し、建築工事の途中で行う儀式のこと。「棟上げ(むねあげ)」ともいう。

◆真壁造り(しんかべづくり)
和風建築に使われている伝統的な壁の構法の一つ。構造躯体として使う柱を表面に露出させ、柱と柱の間に壁を納める方式。柱が空気に触れるため、防腐面ではメリットがあるが、耐久性を上げるための筋違い(すじかい)を入れにくいのが難点。

◆心々(しんしん)
→壁心(へきしん)

◆人造大理石
大理石の大粒砕石を用いてとぎ出し、ワックスで磨いたもので、内外装・壁・床仕上げ用材として、またキッチンや洗面台のカウンターなどに広く用いられる。

2月21日 京町家モデルハウス

2006-02-21 | インテリア/建築

昨日が、入札の締切日でした。
僅差で嫁ぎ先も決まり、無事イベントを終えた。という感じでしょうか。
最終売却価格については、公表して良いのか私の方では判断しかねますので、とりあえずクローズしておきましょう。

可能であれば、ハチセのブログで公開されるかも知れません。

当モデルハウスは、平成17年8月20日より公開され、平成18年2月5日の最終公開日までに18回開催されました。
その間、206組334名の方々にご来場頂くことができたそうです。

アンケートにお応え頂いた180名の内訳を見ると、男女比の差がないばかりか、30代・40代・50代・60代(以上)の年齢にも差はなく、京都の町家が幅広い世代に渡って愛されていることを知りました。
また、「リ・ストック京町家に住んでみたいと思いますか」という質問に対し85%の人が「YES」と答えるなど、町家に対する関心の高さを改めて認識する良い機会となりました。

今後、「京都」という地域性を活かした提案をしていけることが、私たちの課題かも知れません。
最近は、プランに際し「町家風で。」という依頼が増えました。リ・ストック京町家のようにただ単純に再現するだけではなく、「古き良きもの」を大切にしながら、「新しいもの」の提案を心掛けたいと思います。

2月20日 住宅用語集「さ」

2006-02-20 | 用語集
報告が遅くなりましたが、インテリアコーディネーター資格試験、合格することができました。
(ちょっとは、プレッシャーかけた方が良いかも?!)というわけで、ブログ上で公表したのですが、そのせいで必要以上にプレッシャーがかかってしまいました。(笑)
残すは、二次試験だけでしたので、早めから取り掛かろうと思いながらも、結局始めたのは1ヶ月前のこと。社員旅行を欠席して、休みをもらった5日間、勉強だけに費やせたおかげもあって当初の計画通り、100時間程度の時間を充てることができました。
「資格」に対し、それほどの興味はなかったものの、昨年度の二次試験が不合格になった後あたりから、資格の必要性を感じる機会が増えました。
(これだけ勉強しても、不合格なようならこの仕事は向いていない。ということか?)などという思いをめぐらしながら、試験日を迎えました。
これまでの人生でこれほど欲しいと思った資格はなく、受験も比較的楽な道を進んで来ましたので、試験にあたって緊張するという経験がありませんでした。
ところが、当日は異常な緊張に襲われ、「はじめ」の合図から帰りの電車の中まで手の振るえが止まらなかったくらいです。
自分の気の弱さを新たに発見し、自分自身に驚きました。

今年はまた、新たなものに挑戦しようと計画中ですが、公表はやめておくことにします。
それでは、住宅用語集スタート。

「さ」
◆サーキュレーター
天井にファンを取り付けて動かし、空気を循環させる装置のこと。冬には、室内の上部にたまりがちな暖かい空気を下部へ循環させ、夏には足元にたまりやすい冷たい空気を上部に循環させ、室温を均一にする。

◆サービスバルコニー
一般的に、バルコニーよりもちいさな面積のもの。キッチンの横にサービスバルコニーが付いていると、キッチンの採光や通風がよくなるうえ、ビン類やゴミを一時的に外に出しておけるなど使い勝手がいい。

◆サービスヤード
屋外で行う家事用のスペースを指す。通常、コンクリートなどで仕上げ、洗濯や物干し場、ゴミ置き場などとして使用される。

◆サーモスタット
温度制御器のこと。一定の温度まで上がると熱源のスイッチが切れ、一定の温度まで下がるとスイッチが入る。温度調節に用いられる。

◆再建築不可
家を建て直すことができない土地のこと。建築基準法によって、「道路に2m以上接していない土地には家を建てることができない」と定められているが、そのような土地でも、法律制定以前にすでに家が建てられている場合がある(=既存不適格物件)。この土地を売り出す場合は、物件の広告や重要事項説明書に必ず「再建築不可」と書くことが義務付けられている。リフォームして住むことはできるが、建て替えは不可能。

◆採光
建物の屋内に自然光を採り入れること。建築基準法では建物の用途ごとに、床面積に対して必要な採光のための開口部の最小面積を定めている。

◆サイディング
外壁材の一種。木材、金属系やセラミック系の板などを張りつけて外壁をつくる。モルタルやしっくい、タイル張りなどと違い、クギやネジで止めて仕上げる。

◆在来工法(ざいらいこうほう)
日本の伝統的な建築工法で、「木造軸組(もくぞうじくぐみ)工法」とも呼ばれる高温多湿の日本の気候に適した伝統的な工法。土台の上に柱を立て、その上に梁(はり)を掛け渡し、斜めに筋違い(すじかい)を入れて補強し、壁を組んで作る。柱と梁で建物を支える構造になっているため、増改築が容易で、使用する木材によって予算も柔軟に対応できる。但し、職人の経験や技術の差が出やすく、施工レベルや工期にバラツキが生じやすい。

◆下がり天井
マンションによく見られる。天井に梁やパイプスペースなどの出っ張りがあり、その部分だけ天井が低くなっているところ。間取り図では点線で示されている。

◆サニタリー
本来は「衛生的な」という意味。住宅の中では浴室や洗面室、トイレなどを指す総称。

◆さや管ヘッダー工法
給排水管の工法の一つ。水の湯の流れる管が、さや(鞘)となる管の中を通る二重管になっていて、配管の端以外は接続個所がないため、給排水管の点検やメンテナンスがしやすく、水漏れや赤水の発生もない。給水・給湯の水圧を一定に保てるヘッダー工法と併せて取り入れられることが多く、こう呼ばれる。流水時の騒音も伝わりにくい。水や湯が通る中管は、サビが出ないように樹脂で作られている。

◆更地(さらち)
建物などがなく、借地権などの使用収益を制約する権利の付いていない土地のこと。

◆サンクンガーデン
(=サンクガーデン)
一般の道路や地盤より低い位置につくられた庭のこと。立体的な景観を楽しめたり、地下室に光を採り入れたい時に設けられる。もともとは造園の手法だったが、最近ではビルの入口など都市全体の景観設計にもよくつかわれている。

◆残債(ざんさい)
借り入れたローンのうち、まだ返済していない借り入れ金の残額のこと。

◆散水栓
水まきや庭掃除のための水栓(蛇口)のこと。一般的には、屋外の出入口付近に設けられる。地中に鉄の蓋が付いた容器を埋め込み、その中に散水栓を設置することが多い。

◆サンプルルーム
マンションのモデルルームの一種で、住戸の一部や素材だけを展示するもの。

◆サンルーム
日光を多く採り入れるために、屋根などをガラス張りにして作った部屋のこと。リビングの外側に付け足すように設置されることが多い。鉄線入りガラスや透明強化ポリエステル板などが使われる。

◆3路スイッチ
一つの照明器具を2ヶ所から点滅できるスイッチのこと。階段に取り付けられている照明器具を、階段の上と下のどちらでも入り/切りできるのが例。ちなみに3ヶ所で点滅できるものを4路スイッチという。

2月18日 町家でごはん。

2006-02-18 | インテリア/建築
今、京都では珍しくなくなった「町家」を改修したレストラン。
昨年10月25日にオープンした“ロビンソン 烏丸”へ行って来ました。

まず、目を引いたのは、イタリアンな雰囲気漂うペンダント。
ホワイトのガラスグローブにパープルのランダムな模様が印象的。私の大好きな照明、小泉産業の品番:APE 510 385 ~ 388 に良く似ているのですが、一体どこのものなのでしょう。只今、検索中です。

それから、奥へと進むと、町家らしい白のしっくいの壁と、黒い大きな梁。
吹抜けの高い天井からはきらきら輝くシャンデリアたち。

(イメージのため、この商品が使われていたわけではありません)

これがすごくマッチしているんです。
(これ。使えるかも?!)と密かに挑戦できる物件を探し中です。

中庭も、灯篭などを配し、和の趣を守りながらも、色使いがイタリア的ですごく新鮮でした。

ふと見渡すと柱には、INAXのインテリアモザイク ヴィヴィッドボーダー。
使い方を失敗するとえらいことになってしまう商材だと思うのですが、ここには本当に自然に溶け込んでいて、随分見とれてしまいました。

(画像が入手できなかったので、オレンジを掲載しましたが、お店に使われていたのはブルーでした)

そして、何より一番注目したのがトイレです。
そんなにお金がかかっていないハズですが、うまく納められていました。
一部に張られたクロスは、サンゲツの「FE-9884」。私は、まだ使ったことのないクロスですが、なかなか見栄えがしました。


そういえば、これの色違いが、ドラマ 「けものみち」の中に登場するニューロイヤルホテルの支配人室でも利用されています。

少し脱線しましたが、私が注目したのはそれではありません。
これです。


これ、擬音装置なんです。すごくシャープだと思いませんか?
センサー式ではないのですが、その分コンパクトだし、価格も抑えられています。

事務所のトイレを改装した際、どうしても擬音装置がインテリアを崩してしまうようで抵抗があったのですが・・・。これだったら格好良い。
いつの間にこんな商品出たんだろう???

たしかに、改装の時点ではなかったんです。
どんどん進化していきますね。

ここで得た情報は、必ずどこかで少しずつ、利用させていただきます♪
まずは、シャンデリアから・・・。

2月15日 続・モデルハウス

2006-02-15 | インテリア/建築
今日は、先日ボツになった、浴室のプレゼンツールの新バージョンを作成しました。ちなみに、以前に作成したのがこちらです。


ボツになった理由は、(高級感に欠ける)ということ。
たしかに、せっかく良い仕様を採用していても、見せ方一つでスペシャルなものが普通に見えてしまいます。

雑誌の誌面を参考にしたり、どこかで見たPOPや看板の配色のアイディアをさりげなく拝借し、いかにもオリジナルかのように作成するのが私流ですが、「ものをつくる」という作業は、本当に時間がかかりますよね。

欲しい画像もなかなか手に入らなかったり、プリンターの性能によっては、出したい色が表現できなかったり・・・。何事にも思い通りには進まないものです。

また、いくら考えても全く良いアイディアが生まれない日。
さらさらっと手が動く日。
これらは自分でも全く予想がつかないものですから、それも時間に多少の余裕がある日には客観的に自分を見ることができて楽しいものです。

インテリアデザインにしろ、プレゼンツールのデザインにしろ、エクステリアデザインにしろ、平面計画にしろ、そのアイディアの源は模倣なのかもしれません。
いかに、たくさんのものを見ているか。たくさんの商品を知っているか。たくさんの場所へ出掛けているか。そういったことが、そのときは直接的に仕事に結びつかなくとも、ふとしたときに役に立つことがあります。

日常の中に隠れているヒントを見落としてしまわないよう、常にアンテナを張っておきたいものです。

時々、いろいろなメーカーさんが会社に来てくださいます。
特にありがたいのが、商品の情報だけに留まらず、業界の傾向やデザインの流行の他、様々な情報を持って来てくださったり、各種セミナーにご招待くださることです。
とても興味深い話ばかりで、お忙しいとは知りながらも、ついつい引きとめてしまって、長い時間を頂いてしまっています。この場を借りてお詫びするとともに、これに懲りず、ぜひぜひ、いろいろなお話しを聞かせてください。

さて、少々話が逸脱しましたが、今日作成したのがこちらです。


果たして高級感は生まれたのでしょうか。
何はともあれ、完成したときは、自己満足に浸っているのが常なのですが・・・。

2月14日 eco6(エコシックス)デビュー

2006-02-14 | インテリア/建築
eco6(エコシックス)をご存知ですか?
なんだかどこかのアイドルグループのようなネーミング。実はこれINAXが提案するエコロジースタイルの総称なのです。

企業として、提案する立場として、これからの地球のこと、未来のこと、限りある資源のこと、環境のこと・・・。これらは絶対に無視できないことだと思います。
しかし、日常の生活を送る中で、資源に限りがあることを忘れてしまってはいないでしょうか。

「環境の世紀」ともいわれる21世紀。私たちはいま、自らの努力なくして、この星の美しい環境は永続しないということを知っている。多くの人々が環境への認識を新たにし、なんらかのかたちで、地球に負担をかけない生活を実践していきたいと願っている。かつて考えられたよりも、地球という存在ははるかに壊れやすく、そしてはかない。たとえば、一日たりとも暮らしに欠かせない水。「水の惑星」とも呼ばれるこの星で、人間が利用できる水の量は、実は驚くほどに少ないのだ。およそ14億k㎥の地球上の水は、そのほとんどが海の水。私たちが使える淡水は、わずか約0.007%に過ぎない。一方、ここ日本の家庭やオフィスでは、1日あたり、1人約300ℓ以上の水を消費しているという。(中略)

現代の企業活動においては、もはや質の良いプロダクトを生み出すだけでは十分ではない。環境全体に目を向け、人とプロダクトと地球の関わりを、トータルにデザインしてゆくこと。それが人々の知性に語りかけ、感性を揺り動かして、やがては未来を変える力となるのではないだろうか。(中略)これまでは大洗浄のために8ℓから13ℓ流していた水を6ℓにまで削減した、傑出した節水性。(中略)

水洗トイレの先進国である私たちが、「最小限の水しか使わないトイレ」を、これからのスタンダードにしていくなら。世界の地球の未来に、どれだけ大きな貢献になることだろうか。eco6に託されたビジョンは、果てしなく広い。


INAX パンフレットより引用

資源を守らなければならない。
そんなことは良くわかっているものの、真っ白の上質な紙より、くすみのあるリサイクルペーパーの方が高価だったり、裏紙を再利用してはコピー機が詰まるなどを繰り返す内に、(あ~。めんどうくさい。)と感じてしまうのが正直なところ。

自然のエネルギーを利用して、「ソーラーシステムを取り付けよう!」と考えたところで、イニシャルコスト(=最初にかかるお金)とランニングコスト(=日々の生活でかかるお金)のバランスを考えると、ペイできるのははるか遠い未来のことで、相当のエコロジカルな精神と相応のお金がなければ、なかなか取り入れることが不可能なのが現実です。

ところが、この「eco6」のすごいところは、購入者にとってメリットしかないトコロ。

今までと変わらない価格の対応商品を購入すれば、知らない内に地球に優しい生活を送ることができ、さらには、水道代まで節約できるのだから、いいことずくめ。そして実にわかりやすい。

パンフレットによると、家庭で使われる水の28%がトイレで、これは風呂(24%)、炊事(23%)を抑えて堂々の1位を獲得しているようです。
タンクの中にペットボトルやレンガを入れて節水をされているご家庭もあると思いますが、洗浄機能等の面から考えるとあまり推奨できるものではありません。
しかし、この商品さえ採用すれば、何もしなくても、流す度に2ℓ。大きなペットボトル1本分の節約ができてしまうのです。
その差は2日間でバスタブ1杯分(180ℓ)以上。水道料金にして年間約12,000円もの違いになるのだとか。

そろそろトイレのリフォームを。
とお考えなら、あと少しお待ちください。
4月1日、『eco6』がデビューします。


詳細は、INAXホームページをご覧ください。
http://www.inax.co.jp/company/news/2006/010_equipment_0126_22.html

2月13日 Valentine’s day☆

2006-02-13 | 豆知識
2月14日といえば、バレンタインデー。
「女の子が男の子に愛の告白をする日」つまり「好きなひとにチョコレートを渡す日」と認識したのが、3歳くらいのことだったように思います。小さな頃は好きな男の子がたくさん居て、あっちにもこっちにも・・・。というような記憶もあります。

ところが、近年、特にある程度の年齢に達した女性たちの間では、どちらかというと「チョコレートのお祭り」のようなイメージが強くなってきているように感じます。

「本命チョコ」「義理チョコ」の他に「友チョコ(=女性の友達同士で贈り合う)」、「自分チョコ」なども習慣化し、現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどですから、国民的行事といっても過言ではないでしょう。

ちなみに、この4分の1の消費量であるチョコレートの売上。なんと約600億円!!!
なるほど、各所でバレンタインフェアが盛大に行われる理由もわかります。

このくだりで大方の予想はお付でしょうが、今日はこのバレンタインデーについて調べてみました。

そもそもバレンタインデーとは269年(270年という説もあります)、ローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ヴァレンチノ(=バレンタイン=英語読み)司教の記念日であったことに由来していると言われています。
歴史上の事実であるかどうかは、定かではないようですが、バレンタインデーの背景には悲しい歴史が隠れていました。

舞台は3世紀のローマ帝国。後に「軍人皇帝時代」と呼ばれる軍隊が皇帝を擁立・廃位した軍事的内乱時代で、235年から285年のわずか50年の間に18人の皇帝が登位しました。

そんな中、268年に登位した皇帝クラウディス2世は、「若者たちが自分の愛する者を想うが故に戦争に行きたがらない」という理由から結婚を禁止する法令を出しました。

この法令に反し、内緒で結婚させていたのが当時禁教でもあったキリスト教の司祭ヴァレンチノです。それが皇帝の知るところとなり、皇帝はヴァレンチノをローマの宗教に改宗させようとしたのです。

拒否したヴァレンチノは、とうとう269年2月14日処刑されてしまいます。

その後、キリスト教はローマ帝国の国教となり、2月14日はバレンタイン司祭の死を悼む「聖バレンタインデー」となりました。

14世紀頃よりバレンタインは愛の守護神とみなされるようになり、恋人に限らず、広く愛し合う者同士が気持ちを伝えある日として広まったようです。

では、日本ではなぜ「チョコレート」なのでしょうか。
「チョコレート業界の陰謀」などとも囁かれていますが、神戸モロゾフ菓子店が1936年2月12日に国内英字新聞「ジャパン・アドバタイザー紙」に「バレンタインデーにはファンシーケース入りのチョコレートを贈りましょう」という広告を掲載したのがはじまりのようです。

その後1958年2月、メリーチョコレート会社が、新宿伊勢丹の売り場に「バレンタインセール」という手書きの看板を出しました。発案者は後に社長にまで出世されたそうですが、その年、3日間で3枚、たった170円の売上にしかならなかったそうです。

1959年には、ハート型のチョコレートが発売。「女性から男性へ」プレゼントしましょう。と宣伝され始めたのがこの時期です。

1960年以降、森永製菓など多くのチョコレート会社が販売促進を行った結果、1975年頃より日本中に定着するまでになったようです。

これに派生してできた文化が「ホワイトデー」。
これは日本独自の行事のようです。この起源にはいろいろな説があるみたいです。

例えば、1978年に福岡市のお菓子屋「石村万盛堂」がマシュマロを売り出したのが始まりだといわれている説。

またあるいは、1968年頃から不二家が「リターン・バレンタイン」の名目で、キャンディーやマシュマロの販売促進を行ったという説。

さらに、1980年「全国飴菓子協同組合」が3月14日を「キャンディーの日」と定め後に「ホワイトデー」になったという説があります。

この他4月14日を「オレンジデー」と呼び、恋人同士がオレンジ(色のもの?)を贈りあい、愛情の確認をする日という、なんだか意味のわからない記念日までできているみたいですが、まだまだ一般的ではないようです。
当然、私も今日初めて知りました。

「記念日」とか「イベント」事は女性として、決して嫌いではありませんが、この「オレンジデー」とやらには「?」でいっぱいです。
これも、数十年後には国民的行事に登りつめていたりするのでしょうか。(笑)

2月10日 住宅用語集「こ」

2006-02-10 | 用語集

「逃げる2月」を追いかけて・・・。
今、ご覧になっている左上にカレンダーが表示されています。投稿すると、そこが赤色に変わります。要するにカレンダーを見れば、私が今月何回登場したかがわかるわけです。
その、カレンダーの下にある「前月」のリンク。これをクリックする度に「1月」→「2月」といった具合に過去のカレンダーに切り替わるわけですが・・・
それを眺めると、11月あたりから極端に減少している「赤」の表示。
「今月こそは!」という意気込みもむなしく、今月4回目の登場です。
さて、前回の続きを公開しておきましょう。

「こ」
◆高温差し湯式
浴槽の湯を沸かし直すのではなく、高温の湯を足すことで入浴に適した温度にする方式。

◆公開空地
集合住宅の敷地内だが、一般の歩行者が自由に通行したり利用したりできる、建物で覆われていない土地のこと。総合設計制度で、敷地内の空地のうち一般に公開される部分を公開空地と呼ぶ。

◆工事請負契約
家を建てる時などに施工業者と結ぶ工事・建築に関する契約のこと。

◆公図
登記所が保管している土地台帳付属地図のこと。土地の区画や地番、位置、形状等が記入されている。

◆工程
建築工事の流れの予定のこと。建築工事の着工段階から完成までの工事内容・日程などを一覧で表示したものを工程表と呼ぶ。

◆勾配天井
屋根の形状によりやむを得ず部屋の中に出る天井の傾きのこと。特殊な目的のために、傾きのある天井にする場合もある。ハチセの新築住宅及びリ・ストック住宅では、少しでも高く開放感のある空間にするために、勾配天井にする場合もある。
また、浴室の天井は、水滴が流れ落ちるのを防ぐために、天井面を伝わって流れるように勾配をつけている。これは、銭湯などで実際に見ることができるので、機会があれば確認してみて下さい。

◆コートハウス
中庭(コート)を囲んだ造りの住宅のこと。言葉自体は和製英語。敷地が狭くても採光や通風が確保でき、近隣とのプライバシーも保てる。
京都の町家は、狭い間口ながら長い奥行きを活かし、このような住宅が良く見られる。

◆コーナーガラス
建物の隅に、桟(さん)なしではめ込まれたガラスのこと。コーナーガラスを用いると、壁がなくなる分、採光面で優れ、室内を広く感じさせる。

◆コーポラティブハウス
協同組合方式によって建築する住宅のこと。志向を同じくする複数の人が建設組合を設立し、協同して敷地の取得や建物の企画・設計、建築工事の発注等を自力で行い、住宅を取得する。

◆国有宅地
相続税を納める際に、金銭の代わりに物納された不動産(土地)のこと。財務省は、国有宅地の中から比較的小規模な宅地について、売払価格を公示し、年に数回、売却している。国が売主の上、仲介手数料もかからない。

◆戸境壁(こざかいへき)
マンションで、隣の住戸との間にある壁のこと。マンションの壁には、外壁、戸境壁、間仕切り壁の3種類がある。戸境壁が薄いと、隣家の騒音のトラブルが発生しやすい。強度の面からは、鉄筋コンクリートの壁の厚さは15cm以上が望ましい。

◆固体音(固体伝搬音)
壁や床が揺れて直接伝わったり、排水管などを通して直接伝わる音のこと。上階の住戸で飛びはねることで出る音や椅子を引きずる音、トイレで水を流す音、壁にくぎを打ち込む音なども固体音に入る。

◆固定資産税
不動産を所有している限り毎年かかる地方税で、1月1日現在、各市町村の固定資産税台帳に記されている土地や建物にかかる税金。所有者として登録されている人が支払う。マイホームなら、一定の条件を満たせば、軽減措置がある。

<土地>
税額=評価額×1.4%
(標準税率。市町村によって最高2.1%まで変わる)
軽減措置:住宅用地の評価額を、敷地面積200㎡までは6分の1に、200㎡を超える部分は3分の1に減額する。
<建物>
税額=土地に同じ
軽減措置:新築後、次の期間だけ税額を2分の1に軽減(床面積120㎡までの部分)
一戸建ては3年間、マンションは5年間
<軽減措置を受けるための主な条件>
※以下のいずれかに当てはまること。
土地
●住宅用地として使用されている(住宅が建っている)土地
●居住部分の面積が4分の1以上ある店舗併用住宅の建っている土地
建物
①床面積が50㎡以上280㎡以下
②店舗併用住宅の場合は居住部分の床面積が2分の1以上で、かつ①の条件を満たすこと。

◆コミュニティ
本来は地域共同体や地域社会のことで、居住者同士の和やまとまり、親睦、協力など協同生活を営んでいくうえで大切な「つながり」全般を指す。マンションで行われる住民際や住民パーティーなどは、円滑なコミュニティづくりのために実施される。良好なコミュニティが築かれていれば、住み心地も向上する。

◆コルクタイル
ポルトガルなどの地中海地域で群生しているコルク樫の樹皮を、タイル状のシートにした内装材のこと。床や壁に使われることが多い。

◆コレクティブ住宅
独立した住戸部分と、食事や団欒ができる共同の空間を併用した住宅のこと。もともとは北欧で生まれた居住スタイルで、日本では阪神・淡路大震災後、初めて公的住宅に取り入れられた。

◆転ばし床
コンクリートスラブや土間の床の上に、木造の床下地材や床組材を置いて(転ばして)仕上げた床のこと。木造床としては最も簡単に作られる床下地の工法。

◆混合水栓(こんごうすいせん)
1本のレバーを調整することで水と湯を自由に混ぜられる水栓のこと。水と湯の混合比や水量の調節は簡単に行える。操作方法はメーカーによって異なり、レバーを下げると水が出て、上げると止まる方式と、その逆の方式がある。

◆コンクリート打ち放し
構造体となるコンクリート壁をそのまま仕上げ壁として利用する方法。腐敗やサビの心配がなく耐久性も高くなる。ポストモダンな印象を与えるため、一時大流行した住宅用素材。

◆混構造(こんこうぞう)
ひとつの建物を建てる際に、複数の構造体を組み合わせる方法。住宅の場合、地上階は木造で、地下部分を鉄筋コンクリートとするケースなどが多くある。

◆コンドミニアム
マンションなど分譲集合住宅のこと。別荘として利用するリゾート型と都市型の2つに分かれる。コンドミニアムの場合、所有権と利用権を分けて考え、所有者が利用しない時は一般の人が利用できるシステムになっている。その収益は所有者に還元される。

2月9日 新築モデルハウス

2006-02-09 | インテリア/建築
ここのところ、この件にかかりっきりです。
やっと、プレゼン用のイメージツールが大方完成しました。
今日は、その一部をご紹介します。

これは、先日のブログで紹介した、モデルハウスのコンセプトをまとめたものです。数日前、トステムさんがお見えになった時に、「広告の作成方法」について教えて頂いた後に作成しましたので、その影響をかなり受けました。これまでに作成したものと随分変わってるんです。
画像が小さいので、わかりにくいですが、竣工後は現場で配布する予定です。前半に綴じている以前から利用しているものと後半の今回新しく作成したものの違いを探してみてください。

それからもうひとつ・・・。
ユニットバス用のイメージツールです。個人的には、かなりの自信作なのですが、残念ながらボツ作品のため、みなさんの目に触れることはないと思います。せっかくなのでここで紹介してしまいます。


モデルハウスに関するお話しはまだまだ続きます・・・。

2月6日 住宅用語集「く」「け」

2006-02-06 | 用語集
昨日の深夜、なんとなく録画していた三谷幸喜さん監督作品「みんなのいえ」を見ました。
眠る前に少しだけ見よう。と考え、再生したのですが、面白かったので結局最後まで見てしまいました。

内容は、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、見ていない方に簡単に説明すると、夫婦が土地を購入してから家が完成するまでの間に関わるたくさんの人たちとの人間模様が描かれています。
その中で特に大きく取り上げられていたのが、唐沢寿明さん扮する若手のインテリアデザイナーと田中邦衛さん扮する職人気質の棟梁とのぶつかり合いです。

その感じが、自分の周囲とリアルに重なり、ますます目が冴えてしまいました。
そして、自分の仕事の取り組み方に少し反省したり、肯定したり・・・。私としては何となく勉強になった感じがします。

さて、本日は住宅用語集更新しておきます。

「く」
◆空気気音(空気伝播音)
空気中を伝わってくる音で、壁が共鳴して伝わったり、窓などの開口部を通して伝わるもの。泣き声やカラオケ、拡声器の音も空気音に入る。

◆空中廊下
住戸の前にある共用廊下を住戸から離し、住戸と開放廊下の間を吹抜けにして専用ポーチで結んだもの。住戸のすぐ前を行き交うことがないため、プライバシーの保護にメリットがある。

◆クーラースリーブ
冷暖房機具についているホースの取り付け口のこと。

◆クーリング・オフ
訪問販売などによる悪徳商法がさかんになったせいもあり、すっかり馴染み深いことばになってきており、認知度も高まっていることだろう。
これは、店舗や事務所以外の場所で売買契約が行われた場合、一定期間内なら消費者が申し込みの撤回や契約を解除できる制度である。
不動産売買では、宅建業者が売主となる宅地または建物の売買契約に限って適用され、8日間以内は無条件で不動産買い受けの申し込みの撤回や契約の解除ができる。クーリング・オフの意思表示は書面によって行う。ただし、申し込みの撤回等ができると伝えられた日から8日を経過した場合や、宅地建物の引渡しを受け、代金の全額を支払った場合などはクーリング・オフできない。

◆クーリングタワー
水を利用して空気を冷却する設備のこと。「冷却塔」ともいう。屋上などの風通しのいい場所に設置される。

◆躯体(くたい)
床や壁、梁など建物の構造を支える骨組み、構造体のこと。

◆管柱(くだばしら)
2階建以上ある木造建物で、2階床部で中断した2本の柱のこと。

◆クックトップ
ガスコンロ(1口)やガステーブル(2口以上)、電気コンロなどレンジの上に置く加熱調理器のことをいう。作業台の上に置く設置タイプとシステムキッチン組み込み用のドロップインタイプがある。

◆クッションフロア
シート状のプラスチック系床材。ビニール層を裏打ち材に、発砲ビニールなどを中間層に入れるのが一般的。表面に凹凸をつけて立体感を出したものが多く見られる。
ハチセでは、新築住宅の場合、洗面室と便所の床仕上げ材として利用している。

◆くつ脱ぎ石
和風住宅の玄関に置かれた、靴を着脱する時に使う石のこと。式台(座敷より一段低い板式の部分)に腰掛け、くつ脱ぎ石に足を下ろすと、ちょうどよい高さになる。

◆区分所有権
一棟の建物に構造上区分された数個の部分が独立していて、住居や店舗、事務所等の用途にすることができる場合、各部分を所有する権利を「区分所有権」という。各部分は「専有部分」と呼ばれ、共用部分と区別される。
要するに、簡単にまとめると、マンションの一室を購入したとする。よりわかりやすくするために、仮に203号室を購入したとしよう。
203号室の玄関扉を開けて、そこから奥の室内が「専有部分」であり、これを所有する権利のことをいう。ちなみに、共用部分とは、それ以外の廊下・階段・エレベーター・バルコニーなどをいう。

◆グラスウール
断熱材の一つ。ガラス繊維の間に大量の空気を含んでいるので、断熱性・吸音性が高い。

◆クラック
ヒビ・亀裂のこと。表面に生じた小さなひび割れを「ヘアークラック」、設計・施工上の欠陥によって躯体の内部から生じたひび割れを「構造クラック」という。

◆繰り上げ返済
住宅ローンを返済する時に、決められた定期的な返済とは別に借入金の一部または全部を返済すること。繰り上げ返済した金額は借り入れ額の元金の返済に充当される。返済期間を短縮する「返済期間短縮型」と毎回の返済額を減らす「返済額軽減型」がある。

◆クルドサック
住宅地内に居住者以外の車が入ってこないようにする道路の作り方のこと。通り抜けができないようにし、突き当たり部分をロータリーにして、侵入してきた車がUターンしやすいように設計している。

◆グルニエ
アティック」と同意。屋根裏部屋を表すフランス語。

◆クレセント
アルミサッシの窓に取り付ける三日月型の施錠器具のこと。




◆クローク
もともとは「外套」を指し、転じて「洋服入れ」の意味で使われる。

◆クロス
壁や天井等に張る内装材のこと。布、ビニール、和紙などが使われる。

◆クロ-ゼット
主に衣類を入れる押入れや戸棚などの収納のこと。中に入って使える大型のものをウォークインクローゼット、また円形のハンガーレールを設置して中のものを取り出しやすくしたものをロータリークローゼットという。


「け」
◆蹴上げ(けあげ)
階段の一段の高さのこと。建築基準法で蹴上げは23cm以下と決められている。ちなみに、足が乗る平らな部分を「踏み面」、階段の垂直になった部分を「踏込み」という。




◆競売
売主が多数の人に買い受けの申し出をさせ、最高価格で申し立てた人と売買をすること。不動産の競売の場合は、ローンが返せなくなった人の持っている不動産を、地方裁判所がローンを貸している会社(債権者)等に代わって売却し、その代金をローン返済に充てる制度を指す。

◆ケーブルテレビ
有線テレビのことで、CATVとも表す。共同の親アンテナで伝波を受け、これを所要レベルまで同軸ケーブルで加入者に分配するシステム。従来はテレビの難視聴解消のために使用されたが、最近は多チャンネル放送に加え、同ケーブルにインターネットを接続して活用されることが多くなった。

◆結露
空気中に含まれている水分が、建物の内部や壁面、窓ガラスなど冷たい物に触れて水滴となって付くこと。住宅内では冬期に、暖房器具によって水蒸気が出るため、北側の部屋や外壁に面した押入れの中に結露が起きやすい。結露は住宅を傷める原因ともなるので、室内の換気をよくして高湿度になるのを避けたり、断熱性能の高い壁材や窓にペアガラスを使うと効果的。

◆検査済証
完了検査の後、敷地・構造・建築設備に関する法令に建築物が適合している場合に建築主事等が交付する証明書のこと。

◆現状有姿
現在の状況のままという意味で、土地建物を売買する時の契約書に「現状有姿」とあれば、契約時の状況のまま引き渡すことを指す。

◆建築確認
特定の用途や一定規模以上の建築物を建築する時や、都市計画区域内に建築物を建築する時などに、その計画が建築物の敷地・構造・建築設備に関する法令に適合しているか、建築主事等の「確認」を受けること。

◆建築基準法
昭和25年に制定された建築物の敷地、構造、設備、用途に関する最低基準を定めた法律。この法律によって、建築物の利用者や近隣住民等の生活や健康、財産を守る。着工前の建築確認や工事完了後の完了検査、違反建築物についての是正措置等の行政手続きについてもこれに定めている。平成12年5月(最終改正、平成13年5月施行)、それまで建築基準法を抜本的に改める大改正が行われた。主な改正点は、①建築行政の一部を民間に開放し、指定確認検査機関を設置、②これまでの材料や寸法を中心とする「仕様規定」を「性能規定」へ変更、の2点。また、平成15年7月にはシックハウス対策として一部の原因物質の使用規制と機械換気設備の設置を義務づけた改正建築基準法が施行された。

◆建築協定
土地所有者や借地権者が個別地域における住環境を守るため等に、敷地や位置、構造、用途、形態、デザイン、建築設備の基準について取り決める協定のこと。建築協定の効力は、後に協定区域内の土地の所有者になった者にも及ぶとされている。

◆建築条件付き土地
売買契約の際に「契約後3ヶ月以内に住宅の建築の請負契約を締結すること」を条件として、土地の売買契約を結ぶことで、「停止条件付き宅地」ともいう。建築請負契約が成立しないと売買契約は白紙に戻り、それまでに支払った代金は返却される。この建築請負契約での請負人(建築業者)は「土地の売主」か「売主の100%出資の子会社」か「販売代理」の三者に限られる。購入者が勝手に建築業者を見つけてきて、その業者に頼むことはできない。

◆建築面積
建築物の建っている面積のことで、1階床面積にほぼ等しい。建築面積は建築物の外壁またはこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積とされている。

◆建蔽率(けんぺいりつ)
敷地面積の建築面積(通常は1階の面積)の割合。建築基準法によって、建蔽率の限度が定められている。

2月3日 節分の過ごし方

2006-02-03 | 豆知識

1月が往き、2月になりました。今月も「逃げる」ように過ぎていくでしょうが、今月は何度投稿できるでしょうか。なるべく頻繁に投稿できるようにがんばります♪

さて、今日は節分。
みなさんは、今日の日をどのようにお過ごしですか。
わが家恒例の献立は、母の手作りの太巻きに鰯の塩焼き(近年は明太子鰯になりました)、鰯の煮付け、お味噌汁、それから酢の物だったりほうれん草のおひたしだったり、緑のものが付け加えられて完成です。
まずは、恵方を向いて巻寿司を丸かじり。ものごころついた頃から「一口目だけで良い」というわが家の勝手なルールがありましたので、二口目からは通常の姿勢で頂いています。
もちろん、小さな子供の居なくなった今でも、豆まきもしますし、歳の数だけ豆を頂きます。
このように、日本の風習は、地域や家庭によっても差があると思いますが、「恵方を向く」「巻寿司の丸かじり」がここ数年でとてもメジャーな行事になったように思います。
バレンタインデーに女性が男性へチョコレートをプレゼントする習慣を仕掛けたのは製菓会社だということは、世間でも良く知られていますが、この丸かぶり寿司は、どのように広まっていったのでしょうか。まずは、そのルールについてご紹介します。

~節分の丸かぶり寿司の頂き方~
①太巻きをひとりにつき1本準備する。
 福を巻き込むことから巻寿司になりました。縁を切らないように包丁を入れずに丸ごと1本頂きます。七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましいそうです。
巻寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあります。

②恵方を向く
 恵方とは、その年の歳徳神(としとくじん)の方角のことで、その年の最も良いとされる方角です。ちなみに、2006年は「南南東」です。

③願いごとをしながら、黙々と最後まで食べる。
 しゃべると運が逃げてしまうので、食べ終わるまでは絶対に口をきいてはいけません。

~ルーツと仕掛け人~
「もともとは、海苔屋さんが仕掛けたんだよ。」ということを聞いたことがあります。流行にも必ず仕掛け人が居るわけですが、こんな伝統的な習慣でさえも、「商い」と密接に結びついているようです。オールアバウトジャパンの「暮らしの歳時記」の中でそのルーツが紹介されていましたので、下に引用しました。

◆大正初期
大阪の花街で、節分の時期にお新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べるという風習(流行?)があった。

◆1932年
大阪鮓商組合が「節分の日に丸かぶり ~この流行は古くから花柳界にもてはやされていました。恵方に向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば其の年は幸運に恵まれる」と書いたチラシを配布。寿司屋は2月に客足が落ちるそうで、商売的にも万々歳なのです。

◆1973年頃
大阪海苔問屋協同組合が「節分の夜、恵方に向かって無言で家族揃って巻寿司を丸かぶりすると必ず幸福が回ってくる・・・と昔から言い伝えられています」と書いたチラシを、寿司屋に海苔を納める時に配った。当時は大阪のデパートでも「2月3日 幸運巻寿司売り出し」と宣伝販売されていたらしい。

◆1977年
海苔業界による街頭イベント「海苔祭り」が大阪・道頓堀で開催され、「節分の丸かぶり」を取り入れた「巻寿司早食い競争」が行われた。これがマスコミに取り上げられて全国に知れ渡ったのをきっかけに、全国主要都市の「海苔祭り」でも宣伝されるようになる。

◆1989年
広島のセブンイレブンが恵方巻き(=丸かぶり寿司)の販売開始。翌年より販売エリアが広がり、95年には関西以西の地区、98年には全国エリアで販売するようになる。

こうした流れに伴い宣伝活動も活発になり、様々なお店やメディアでも取り扱われるようになったため、恵方巻きの認知度も拡大しています。
ちなみに、昨年はコンビニエンスストア大手3社(セブンイレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン)だけで約600万本の恵方巻きを販売したそうで、年々この需要が高まっているそうです。
なんとなく、お寿司屋さんに海苔屋さん、コンビニエンスストアなどに上手に踊らされてる感もありますが、家族がそろって、健康や幸せを願う習慣は、大切に守っていきたいものだと思います。
そして、イベントをことさら大切にするわが家は、明日には雛人形が登場するのです・・・。