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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

2月28日 KOIZUMI ライティングセミナーへ行って来ました。

2006-02-28 | イベントレポート
日に日に増えるスパムメール達。毎朝、たくさん届くメールの中から、本当に大切なメールを探し出すことが、最初の仕事になりました。
一日平均20通以上届くスパムメールは、削除すると仕事に関係したメールが一つも残らない日だってあります。「個人情報」に対する認識が高まっているとはいうものの、私たちの情報は、簡単に流出しているのでしょう。

そういえば、先日、携帯の留守番電話に「架空請求」の伝言が残っていました。初めての経験でしたが、きちんと会社名や担当者名を名乗り、番号も通知してかかってきます。
ただ、いかにも何かのマニュアルを読んでいるか、若しくは決まったセリフを言っているかが、明らかで、耳を澄ますと、何人もの人が一斉にあちこちに電話を掛けている様子がうかがえました。

さらに昨日は、自宅に一通のハガキが届きました。
なんでも通信販売会社を通して債権を預かったとかなんとかという内容。2~3日後には裁判所を通じて通知が送付されるので、それまでに下記に連絡を下さい。というもの。

少しでも心当たりのある人なら、うっかり電話をしてしまいそうな内容です。しかも役所か何かと勘違いしてしまいそうな問い合わせ先名が記載されているのです。

自宅にシュレッターを購入したり、むやみに情報開示しないことを心掛けてはいるものの、私の個人情報は、あちこちに流出してしまっているのでしょうね。

オレオレ詐欺に注意しましょう。ということがあれほど騒がれているにも関わらず、被害はますます拡大した時期がありました。
それは、実に巧妙な手口で悪事を商売にする人がいることと、(まさか自分が)という安心感からではないでしょうか。

例えば、ハチセが発行するチィーズ(情報紙)でも取り上げられたことがありましたが、シロアリや耐震の無料診断だといって、勝手に診断し、住まい手の不安をあおり、意味のない工事に多額の請求をする。という手法があります。それもみなさんの良く知る有名な会社の名前を使ってやってくるのだから、その真相を判断することは、困難です。

自分だけでは、判断しかねることに対し、結論を迫られたら、必ずその場で契約をせずに、複数の方の意見を聞くようにしてください。

今後、火災報知器の設置が義務化されます。諸外国では当たり前になりつつあるそうですが、日本では認識が薄く、火災による事故が減少しないそうです。この義務化により、大幅な減少が見込めるとのことですので、私たちの安全を確保する意味では良いことだと思います。

しかし、この制度を利用した詐欺は、早速始まっているようです。
既存住宅の場合、設置には5年の猶予期間が与えられています。何も慌てる必要はありません。ただ、私はないよりは、あった方が良いものだと考えています。(ぎりぎりまで取り付けなくていい。)とは判断なさらずに、公的機関や信頼のおける会社に相談の上、設置されることをおすすめします。

くれぐれも、訪問販売には注意です。
話を聞いてしまうと、(怖くて断れなくなる)というケースもありますので、なるべくインターホン越しに断ってしまいましょう。

人を簡単に信用できないのは、大変悲しいことですが、詐欺から身を守るには、まずは「疑ってみる」姿勢が大切なのかもしれません。


さてさて、前置きが随分長くなってしまいましたが、昨日は恒例のライティングセミナーに行ってきました。

私にとって関心の高い「照明計画」は、たくさんの勉強を重ねてもなかなか自信の持てるものではありません。お客様のご依頼を受けて、プランニングする機会も多くありますが、最終的な確認や、細かい部分については、いつも相談の上で提出しています。

ライティングセミナーは、毎回違ったテーマで開催され、その度にご案内頂き、可能な限り参加をさせて頂いています。今回は「住空間におけるライティング効果 ~メイク・インテリア素材~ 」というテーマで行われました。

実際のところ、講義の中身は大方知っていることの復習的なものでしたが、実際にそれを確かめることは難しく、そういった意味でこのセミナーが大変役立っています。

まずは、「メイクと光の関係」。
これは、お化粧をする際の鏡まわりの照明計画と、室内のベース照明について、数種類の器具を使ってその変化を見て、理解に繋げさせて頂きました。

実は、ハチセの新築住宅における洗面室の照明計画。これは何も考えていないと見せかけて、これらを計算して計画しているのです。

ただ、照明計画について学んだことのある方なら、教科書上の理解としてはありますが、実際に自分の目で確認して理解に繋げることができている人は、少ないかも知れません。
私もその一人で、教科書通りに計算して計画してはいたものの、それがどれほど効果的なのかは、あまり理解できていませんでした。

結論から言うと、顔の近くに演色性の高い照明を配灯することがポイントになります。

ハチセの洗面室は、洗面化粧台に付属されている照明が白熱球ですので、ベース照明を昼白色の蛍光灯を利用しています。

こうすることで、昼白色蛍光灯の下では血色が悪く映ってしまっていた顔も、演色性の高い白熱球が顔の近くで発光してくれるので、赤みを増し血色が良く映ります。シミやクマは目立ちにくく、パールのキラメキ感や艶感が出ます。
青・緑・ピンク・ブラウン・ゴールドなどのアイシャドウがどれもキレイに発色します。

洗面化粧台によっては、蛍光灯が付属されているものもあります。その場合、ハチセではベースの照明に白熱球を用いることによって、演色性を補っていました。
しかし、昨日の実験によると、これではあまり物足りず、やはり顔の近くに白熱灯を配灯するように計画するべきだと思いました。

洗面化粧台をつくる設備メーカーの方々には、ぜひともご配慮頂き、商品開発に検討いただきたいと思います。

次に「インテリア素材と光の関係」。
これも、教科書上、答えはわかっているものの、実際に目にすることで理解を深めることができます。まさに「百聞は一見にしかず」です。

まず、カーテンと照明の関係として、「青」のドレープと「オレンジ」のドレープに対して、昼白色の照明を点灯。
多分皆さんも、予想されている通り、「青」はキレイに発色しますが、「オレンジ」はくすみます。
しかし、このくすみ方が半端なく、カーテンの良さを半減させてしまっているといっても過言ではないくらいでした。

同じように、白熱灯を点灯させると、「青」のカーテンは「紫」のようになりました。決して汚くはないものの、本来のイメージとはかけ離れた印象になります。

更に、床材では、最近流行りのホワイト色は、周辺の内装材の影響を受けやすく、「青」のカーテンの色をひろい、「グレー」のように沈んだ色味になったり、「白熱灯」の色をひろって「ベージュ」のような色味になったりしました。

建売住宅の中での提案は、単品での計画の繰り返しによることが多く、照明やカーテンなどは後回しになってしまいがちです。
しかし、本来のインテリア計画としては、トータルで計画していかなければならない大切な要素だと思います。

近頃、少しずつ照明に対する日本人の意識が変わってきたように感じることができ、これを勉強し、提案する立場としては大変嬉しい限りです。
照明は、インテリア計画において重要なものです。少しの工夫で空間のイメージを如何様にも変化させることができます。

機会があれば、ご自宅の照明計画について、少し考えてみませんか?


余談ですが、メイクの色使いにも年齢制限があるそうで、「ブルー」のアイシャドウは20歳までなのだとか。確かに「寒色系」の色味は、肌の色を悪く見せてしまうケースがあるので注意が必要です。特にリップクリームに、青みのある「ピンク」を利用することは、年齢とともに難しくなります。私も数年前に卒業致しました。

恥ずかしながら、昨日はタイムリーに「ブルー」のアイシャドウをつけていた私も、今日は、「ブラウン」にしてみました。

う~ん。
それでも私は、「ブルー」のアイシャドウは・・・まだもう少しやめられないかなぁ。