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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

今や照明業界の主流?LEDのこれから

2012-09-10 | イベントレポート
久しぶりに建築分野の勉強をしてきました。
LEDセミナー。
正直なトコロLEDはもうお腹いっぱいなんだよー。という気持ちもあるのですが、
年々照明器具カタログのLEDページが増えるものだから、勉強しないわけにもいきません。

そういえば、私がいつか買ってやる!と心に誓っているルイスポールセンのPH-5も、LEDを搭載した商品が店頭に並んでいるのだからビックリ。

1958年の発売から世界中で愛され続けている名作。約50年の間に電球型蛍光灯が発売され、今やLED。
消費電力が小さくなる訳だから、理屈で考えれば電球交換の対応が出来て不思議は無いのだけれど、デザイナーであるポール・ヘニングセンが生きていればどう思うかなぁ?と、ついつい余計な心配をしたくなります。

さて震災の影響もあり、みんなが「電気」について深く考えるようになった2012年。
家庭内で使われる消費電力の大きい製品と言えば、
テレビ、エアコン、冷蔵庫を思い浮かべられる方も多いと思います。
(私がインテリアコーディネーターの資格取得を目指して勉強していたころはこれらがワースト3でした。)

ところが、皆さんの記憶にも新しい「エコポイント」制度の際に、エアコンとテレビはすごく頑張ったのです。
私たちが、電化製品を買い替えて商品券や様々な商品を手に入れて目先の利益を得た裏で、将来にわたる利益=省エネ化を進めていたのですね。

その結果
ワースト1位 冷蔵庫 14.2%
2位 照明13.4%
3位 テレビ8.9%
4位 エアコン7.4%
5位 電気温水器5.4%
と、家庭内の消費電力に占める照明の割合がとても大きくなってしまっているのです。

電球をLEDに交換すると白熱灯で86%、蛍光灯で35%減というのですから、LEDはかなり貢献してくれることになります。

また、2012年7月1日よりようやくLEDがPSE法(電気用品安全法)に追加されました。
これで、安心して購入することのできる商品が売り場に並ぶことになり、みなさんにオススメしやすくなりました。

但し、この日以降PSEの定める基準に満たない商品の製造は禁止されましたが、この日までに製造された商品は在庫に限り販売しても良いことになっています。

やたらと安いLED、あまり聞いたことのないメーカーが製造しているものは危険ですので購入の際はご注意くださいね。

そして何度もこのブログ内でお話ししていますが、照明器具の寿命はランプだけではなく器具にもあります。LEDに変えたから長寿命♪という単純なものではなく、一体その器具を何年使っているのか?も考えてくださいね。

とりあえず、試してみたいな~。という方はアウトドアから。
室内照明で検討される際には、なるべくLEDは1部屋まるごとLEDに。(同じ色温度でも蛍光灯とLEDでは色味が違って見えます。)
電球だけを替えるより、器具ごと替える方が無難です。

LEDは光が強いので眩しく感じてしまうことが良くあります。LED搭載の器具としてメーカーが販売しているものはその眩しさ感を抑える工夫がされています。

また、電球交換の際に消費電力の目安として白熱灯60W相当が7Wです。
私の個人的な感想としては、例えば60Wのポーチライト(蛍光灯なら15W程度)をLEDに変更する場合、4.5Wでも十分だと思います。

これからますます増えるLEDの照明器具。
ただ、個人的な要望としては電球だと何ワットで対応できますよ。ってコトがカタログに記載されていると、空間のイメージに合わせて電球を選ぶことができるので、親切なのにな。と思っています。
これからは器具デザインだけでなく、ランプや光もユーザーが選ぶ時代だと私は思っています。

4月3日 醍醐寺の桜

2011-04-03 | イベントレポート
お花見に醍醐寺を訪れました。
醍醐寺に向かうために通る旧奈良街道は、とても細い道。
この時期、この細い道を観光でやってきた県外ナンバーのたくさんの車、観光バス、いつも通り走る京阪バス、醍醐寺には特に用の無い京都ナンバーの車で大賑わいになります。

私も以前、この時期にうっかりここを通ってしまい、エライ目に遇いました。

平成6年12月に世界文化遺産に指定登録された醍醐寺の桜は、とても人気で、最近では2009年JR東海のポスターでも紹介され、よりその人気に拍車がかかった気がしますが、昨日フラっと花見に出掛けた両親から「良かった。良かった。」としつこく聞かされ、急遽訪れてみることにしました。

そういえば私がここを訪れたのは25年以上も前のこと、
家族で何度も下醍醐から険しい山道を1時間以上かけて登り切った山の頂にある上醍醐を訪れて以来でした。
私にとって醍醐寺は、『とにかくしんどいところ』。というイメージが強くあります。

両親と祖母、弟の5人で幾度も登りましたが、あの頃、頻繁にあの地を訪れた理由は全く謎です。
家族の内の誰かが強烈にはまってしまっていたのでしょう。

2008年に落雷による火災で、上醍醐の准胝堂(1968年再建)がほぼ全焼したというニュースが記憶に新しいのですが、またいつか再建される日が来ればいいな。と思います。


さて、実際に醍醐寺を訪れようとは決めたものの、その人気の高さはとても良く理解しています。
少しでもすいている時間を狙って・・・9時半には醍醐寺の前に到着しました。
9時に開門されたばかりのはずの醍醐寺は、さすがにまだ車をスムーズに走らせることができましたが、駐車場は満車。
かなり頑張って早く訪れたつもりでしたが、結局少し離れたパーキングから歩くことになりました。

今年はなかなか暖かくならず、桜の開花もやや遅いように思いますが、それでも見事な桜でした。
滋賀、三重、名古屋、大阪、和泉、足立、徳島・・・と、今日もたくさんの県外ナンバーの車が駐車されていたのが印象的です。

お昼が近づくにつれたくさんの観光バスが到着し、境内の人もじわじわ賑わい始めた頃、帰って来ました。
来週、もう少し暖かくなれば今度はお弁当を作って、本気のお花見に出掛けたいと思います。

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2月22日 京からかみ 工場見学

2011-02-22 | イベントレポート
先日、京からかみの製作過程を見学させて頂けるということで、京都市上京区にある山崎商店さんに行ってきました。

ご用意頂いていた版木は大正時代の手彫りのもの。

桜の版木です。

ちなみにこちらが機械彫り。合板でつくられています。
サイズは9寸5分。
このサイズで、版を襖紙に押して行った時に、仕上がりがバランスの良いデザインに仕上がるようにすることが本当に難しい。とおっしゃっていました。
昔の人のバランス感覚がどれほど優れていたのか?が良くわかります。

紙は版を押す表側を内にして巻かれています。その為、まずはこの巻きグセを取る作業が必要です。反対向けにくるくる巻いて、1日~1日半もの間、紙を寝かします。

次に版木の寸法を丁寧に測ります。
湿気の具合で版木のサイズが変わるため、毎回必ず測るのだそうです。

版木のサイズに合わせて紙に記しを付けます。

いよいよ唐紙文様を付ける作業に入ります。
版木に色を付けるためには、写真のようにうちわのような「ふるい」と呼ばれる道具を使います。このふるいにハケで色を付けます。今回見せて頂いたのは、ふのりにキラと黄土を混ぜたものです。
ふのりは漢字で「布海苔」と書きます。

乾燥ふのりを良く煮て溶かし、どろどろの糊状にします。

↑これがその様子。
温度に敏感で腐りやすく、扱いが大変なのだとか。

そしてこれが、ふのりとキラ・黄土を混ぜたものです。

ふるいにのせた色粉を丁寧に版木に付けていきます。
その後、いきなり和紙に刷るのではなく、まずは新聞紙で試し刷り。色のノリを確認します。

それからようやく、襖紙に刷っていきます。
この時、ばれん(版画を刷る時に一般的に良く使われる圧力をかけて色を染み込ませる道具)は使わずに、手を使うのだそうです。
また、キラを使う場合は、付着が弱いので、必ず2度刷りをします。

このような感じで刷られていきます。

新調にサイズを合わせていますが、矢印で示すような隙間ができます。
これが、機械印刷ではない手刷りの味でもあります。色のノリも微妙に違うので、全く同じものは作れません。色も同じ。
数日後に、同じものを。と言われても全く同じ色は出せないのだとか。
まさに一点もの。
このようにして作られる唐紙は、同柄で、ただ刷るだけでも1時間でたった3枚しかできません。
手間ひまかけて作られる1枚の襖紙。
とても贅沢な一品ですが、ぜひ、おすすめしたいアイテムの一つです。


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1月29日 Panasonic電工 トリプルワイドガス

2011-01-29 | イベントレポート
1月27日大阪(京橋)で行われたPanasonicの新商品発表会へ行ってきました。
もちろん、注目はトリプルワイドガス!
やっと出たかぁ~。という感じです。いや・・・出ないだろうな?と思っていたので、少し意外だったかも?!

2010年12月1日より受注開始の商品にも関わらず、All About のキッチン オブザイヤー2010 グランプリ・大賞を受賞するという、専門家たちの間でも話題の一品です。


出ないだろうなぁ。と思っていた理由は、IHニーズの高さ!
中でもPanasonicは積極的にIHの性能向上をしています。
それから・・・関電の宣伝の上手さ!関電さんの話を聞いていると、これからは「電気なの?!」という、ちょっとした強迫観念に襲われ兼ねない(笑)。
それこそ、ファッションのトレンドのように、「え~!今時ガスを使っているの?」なんて声が聞こえてきそう・・・

と、いうのが私の印象でしたが、
私もすっかり洗脳されていた訳で・・・、まだまだ私と同じクラシカルな人たち=ガス派(ガス大好き☆)の人たちも多いのだとか。
なんでも関西では60%がガス、40%がIHユーザー。
両者の歴史を考えると確かにIHの伸び率は目を見張るものがありますが、まだまだガスユーザーの割合が過半数を占めているのです。

今回の発売には、ユーザーの強い要望が感じられます。

さて、新登場のトリプルワイドガス
使いやすい、料理がしやすい、3口ともフル活用できる、火力が強い、手前のスペースを利用して盛り付けができる。などなど、容易に想像できるメリットはたくさんありますが、中でも私が特に注目したいのが、「排気口が無い」ということ。


排気口というのはコレです。
ここが汚れるのですよねぇ。鍋振りしているといろんなものが飛んで行くし、掃除もしにくい。
恥ずかしながら、私はこの排気口の役割は、魚焼きグリルの熱を逃がすためだと今日まで思っていました。
トリプルワイドガスには、魚焼きグリルがありません。
(これがちょっと引っ掛かる点でもありますが、とりあえず今日のところは目を瞑ることとしましょう。)
だから、無いことも理解できる。
ところが、これよりも先に発売されているトリプルIHには排気口があるのです。

ほらね。
そこで早速Panasonicに問い合わせてみました。
なんでもこの排気口の役割というのは、決して魚焼グリルのためのものだけではなく、コンロ自体に発生する熱を逃がす役割があるのだそうです。
トリプルIHを加熱する際に発生する熱を逃がす役割を果たすこの排気口は、結果的に周囲への油汚れを減らすなどのメリットもあるんだそう。

私:それなら、今回の商品にも付けなくていいの?

メーカー:今回発売されたトリプルワイドガスは、内部で熱を逃がす構造が組み込まれております。

私:ということは、今後IHの場合にもこの排気口を無くした商品が出る可能性もありますよね?

メーカー:そうですね。十分に考えられますね。

とのこと。
掃除のしにくい排気口、個人的な感想としては、無い方が便利だなぁ。と思います。
いつかは、排気口?!何それ?なんて言う日が来るのでしょうか?


さて、ベタ褒めの後で注意したい点を1つ。
このコンロ、単体では購入できません。
このコンロが欲しければ、キッチンごとPanasonicのリビングステーションにする必要があります。
通常のコンロは、開口巾が規格で統一されており、基本的にはどのメーカーのどのコンロを取り付けることも可能。そして、コンロが壊れた時やリフォームしたいなぁ。と思った時に、好みの商品に交換することができます。
しかし、この商品はそういった対応ができません。

コンロだけでなく、キッチンを売りたい!

というメーカーの思いは良くわかりますが、一般ユーザーが取り入れやすい、選択の可能性が拡がる商品の開発をお願いしたいなぁ。と私は思っています。


あっ。そうそう☆
この商品、「ステンレスゴトク」と「ホーローゴトク」の2つのバリエーションから選択できます。
ステンレスゴトクがシャープでオシャレ♪
ですが、実際に加熱すると当然焼き焦げ、変色します。
専用のクリーナーも販売しているそうですが、毎日使うものですので、美しさをキープするのは至難の業かも?!
メリットとデメリット・・・よぉ~く検討して、採用してくださいね。

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1月22日 なばなの里ウィンターイルミネーション

2011-01-22 | イベントレポート
前回の続きです。
1泊目は、前述の通りプライムリゾート賢島に泊まりました。なるべくお腹をすかしてフレンチに挑んだ訳ですが・・・

伊勢エビのリゾットです。
リゾットと言っても、米はほとんどありません。
これを食べながら数日前に食べた350円の王将の焼き飯が恋しくなりました。
私には(価値ないなぁ~)と(苦笑)。

翌朝は、これまたこのホテルの名物とも言われる見事なお料理でした。

3種のフレッシュジュースとチョコレートドリンク

ミニサイズのデニッシュと、フルーツコンポート、それから食べた気にならない程上品な野菜スティック
デニッシュはおかわり自由。ついついパクパク食べてしまいます。

スクランブルエッグと温泉たまご・・・ではなく、ポーチ・ド・エッグ
これに添えられているパンが私は一番おいしかったです。

様々な種類のジャムやバターを楽しむトースト

カフェオレ。他に珈琲、紅茶が選べます。カフェオレも普通にカップに入って出て来るのではなく、ホットミルクと珈琲が別々のピッチャーに入って運ばれてきます。
ミルクと珈琲のバランスを自分好みに調合。オシャレでリッチな気分になれます。

時々、自分を忘れてオシャレな食事をしてみたくなり、そして失敗します。
後日、フレンチのお店にランチに行く予定をしていたのですが、これに懲りてキャンセルしました(笑)。

ごく稀に私のような価値のわからない人も居ますが、きっと女性には人気のお料理だと思います。


ホテルを後にし、次はなばなの里へ向かいました。

日が暮れる前の「アーチングイルミネーション花回廊」
120万球の白熱電球が輝く200mのトンネルです。
点灯の約1時間前からこの場で待ち、一番前をキープしました。

これが点灯の瞬間。
寒い中ひたすら待ったおかげで、カメラの前に人は居ません。
点灯のスイッチと共に入口から順番に光が灯ります。

点灯完了。
ここからは人がどっと歩き出すので、もう、人の居ない写真を撮ることはできません。
200mの回廊は、たっぷり満足できる長さでした。

今回新登場の「富士と海」です。CMでも良く目にするアレです。

色が変化します。
ナント8,000坪(26,400㎡)だそうです。
本当にスケールがデカイです。ちょっと汚い表現ですが、「大きい」ではなく「デカイ」の方が似合う感じです。そして、波の音がゴウゴウと聞こえて来ます。
だから・・・はっきり言って寒いです(笑)。

復路の100mの回廊。今年のテーマは虹。70万球のLED電球が使われています。

水上イルミネーション
美しい音色に合わせ移り変わる鮮やかな川の色は、最先端のLED技術により640億色の演出がプログラミングで表現が可能なのだとか。

光の雲海
別名幸せを呼ぶアーチ?!
カップルに人気のスポットだそうで、アーチを通り抜けるとその二人は幸せになれる?!
のだとか・・・私は、このブログを作成する時に初めて知りました。
もちろん!眺めただけで、通り抜けてはおりません!!
とにかく想像以上のスケールで(そして寒くて)、ここにたどり着くまでに満腹になってしまっていました。

高さ18mのツインツリー。
私が撮影したのは、クリスタルホワイトの1本ですが、もう一方はブルーです。
人がたくさんこの前で撮影されていたので、なんとなく空いた隙に撮影した1枚です。

なばなの里のホームページによると平日19:00以降、土・日・祝20:00以降がオススメだそうです。確かにすごくたくさんの人が行き交うので、少し時間をずらす方がゆったりと見られるかも知れません。
私は、どうしても点灯の瞬間が見たかったので頑張りました。ほんの一瞬、たった数秒足らずの間に回廊の入口から出口まで光が灯る光景なのですが、とても感動的な瞬間です。

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12月16日 LIXILショールームオープン☆

2010-12-16 | イベントレポート
2010年12月12日、LIXIL京都ショールームが京都市中京区御池通両替町にオープンしました。
私は9日から11日の間に行われた特別内覧会にお邪魔してきました。

ところで、LIXILってなんなのさ?
ちょうど私が訪れた時も、建物の前に並ぶたくさんのお花に、通行されている奥様方が立ち止まっていらっしゃいました。
見た感じ、そして場所柄(?)ホテルかなんかなの?
ところでLIXILってどう読むの?

そりゃぁ、そうだ。

私は何となく、そのロゴとともに言葉で聞いていましたから「LIXIL」=「リクシル」と何の違和感もなく読めたわけですが、文字だけ見せられたら、きっと首をかしげたに違いありません。

で、ここにこのショールームの話を書こうと思って、そもそも何気なく使っている「LIXIL」って何ぞや?
ということに気付きました。たしか、会社になった。と言っていたなぁ。

ちょっとネット検索。

弊社は、株式会社住生活グループ全体の販売・マーケティング企画・立案を担う会社として、2010年4月にスタートしました。
LIXIL(リクシル)は、わたしたち住生活グループの事業ドメインである「住生活」を表す「Living X Life」から生まれました。
住生活グループの新しいグループブランドである「LIXIL」そのものを社名としていることからも・・・(以下省略)

へぇ~。LIXILって「Living×Life」というちゃんとした根拠があったんだぁ。という感心の後には、疑問ばかりが残り・・・

ついでに住生活グループのホームページを見るもますます混迷化。
合っているかどうかわかりませんが、私が理解するところをまとめると、

INAX、TOSTEM、サンウェーブなど(具体的にはトステム、TOEX、新日軽、INAX、サンウェーブの5社)住生活グループに属するメーカーが合併し、(株)LIXILを発足。
そのように理解すると会社名はあくまで「LIXIL」であり、「INAX」などはブランド名のような扱いになるのか?
とにかく馴染むまでまだまだ時間がかかりそうですが、要するにこのショールームは、INAXとサンウェーブ(、ちょっとだけトステム)の商品が選べるショールームで、すぐ近くにあったINAXの京都ショールームと西京極にあったサンウェーブの京都ショールームは、ここの新設とともになくなりました。

新しいショールームは、ちょっとこれまでの京都のショールームとは異色で、ただ商品選定だけが目的ではない、少しゆったりとし、イメージを尊重した空間になっています。
ちょっとした休憩スペースなんかもあるし、フロアも1~3Fにわたっています。ただ明るいだけの空間ではなく、天井に濃色が使われていることにも高級感を感じさせる仕上げとなっています。

ティーサーバーも各階に完備!
(きゃ~☆コーヒーや紅茶が飲み放題だわ♪)
なんて、卑しい気持ちを精一杯隠し、でも、どんな機械が入っているのか?展示されている商品以上に興味深々で見てしまいました(笑)。

商品選定はもちろんのこと、ちょっと将来の夢を膨らませたいとき、それから休憩がてら(笑)にでも立ち寄れるような空間になったなぁ。と思います。

LIXIL京都ショールーム
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日・夏期・年末年始

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10月21日 瀬戸内国際芸術際2010 その2

2010-10-21 | イベントレポート
前回の投稿から1ヶ月以上も経ってしまいました・・・。
申し訳ありません。
いよいよあと10日。終了する前に、私が見てきたアートの数々をご紹介したいと思います。


高松から直島へ向かう高速船乗り場です。9:00前ですが、乗り場もご覧の通りの行列。切符売り場もまっすぐ歩けない程の混雑振りでした。
現在は実家のある高松に帰った元同僚の案内のおかげで、多くの人が訪れる船の停留場とは反対側から、逆順路で散策することに。
おかげで、スムーズに見ることができました。
  
最初に目に留まったのが、この表札です。どの家にも付いています。
当然、これで郵便物は届かないでしょうから、普通の表札もあります。でも、どの家にもちゃあんと、こんなかわいい表札が付いているのです。これは、昔、その家の人が呼ばれていたニックネームなのですって。オシャレですよね。
島中に住む人全員が、揃えて、納得して設置されていることに、スゴイなぁ。と思いました。この企画を考えた人も、それに協力した島の人も、小さなことかも知れませんが、自分さえ良ければ。という考えではなく、島全体を盛り上げようとする気持ちが伝わって来ました。

作品の中で初めに見たのが、これ。作品名「護王神社」です。
ガラスの階段が不思議な感じ。

この社の中には、裏から入れるようになっていました。
人一人通るのが精一杯の間口の入口から入って行きます。基本的に作品の中は撮影不可。
中は真っ暗で、不思議な時間が流れる空間でした。
 
こちらが作品名「南寺」。
人気のようで、整理券をもらってから、再び指定された時間に戻って来ました。こちらも真っ暗で、ひんやりとした空間です。
私が訪れた9月4日は、まだまだ真夏で少し歩くだけでも汗が噴き出るような気候でしたが、そんな中のオアシスのような冷たい空間でした。太陽がサンサンと降り注ぐ建物外から、そこへ入場する行列に従って、歩を進めます。ケイタイ電話の電源を落とすように、何度も案内がされます。建物の中に一歩足を踏み入れると、もう、何も見えず、聞こえません。案内の人に介助されながら、身体の感覚だけで、設置されたベンチに座ります。
無音の暗闇は、初めこそ不安になりますが、数分の内に心地よい時間になります。何も見えず、何も聞こえず、頭の中が空っぽになり始めるころ、少しずつ、空間に白い光が見え始める・・・何とも不思議な体験ゾーンでした。

パンフレットを片手に次に目指したのが「はいしゃ」という作品。


「はいしゃ?」
そこへ向かった全員が「歯医者」を想像していたものですから、「歯医者」らしいアイテムをとにかく探してみたものの、全くそれらしきものに出合えず・・・
「廃舎」又は「廃社」という理解で良かったのか?!未だナゾのままです。
ここでは、地元のおじさんとの出会いがあり、この建物を利用して様々な面白マジックPHOTOを撮影して頂きました。地元の方とのふれあいが出来るのも旅の醍醐味ですね。

その他、たくさんの作品もさることながら、島のあちこちにもアートなしかけがたくさん見られます。
 
 
玄関を飾るのれんだったり、壁を飾るモービルだったり・・・
 
空き缶だってアートになります。


カキ氷だって、こんなにオシャレ☆
これはイチゴのカキ氷なのですが、良くある赤い蜜ではなくて、イチゴのつぶつぶジャムソースでとてもおいしかったです。食べる時にはジャマになるけど、ミントの葉を一枚浮かべるだけで、更においしそうに見えますよね。

  
かねてより、楽しみにしていた直島銭湯「Iらぶ湯」です。
2009年に新たに直島に誕生したこの銭湯は、メディアでも良く取り上げられているので、目にされたことのある方もたくさんいらっしゃることでしょう。
外観も個性的ですが、中もかなり派手です。
お風呂ですから、当然撮影は出来ませんでした。風呂オケや風呂イスもオリジナルでかわいいですし、トイレもとっても派手でした。
直島に行かれた際には、ぜひ、立ち寄ってみてください。



最後に、赤いかぼちゃと黄色いかぼちゃ。
直島のシンボルですね。
私たちは、反対側から入ったのでこのかぼちゃたちを最後にみましたが、直島の玄関口に存在し、訪れる人を迎えてくれる存在です。
作者は水玉の女王とも呼ばれる草間彌生(くさまやよい)さん。作品が島のシンボルとなるなんて、さすが女王と呼ばれるだけのことはあります。
訪れた人は必ず記念撮影したくなる、そんな力のある作品でした。

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7月8日 「角屋」さんへ行ってきました。

2010-07-08 | イベントレポート
京都市下京区西新屋敷揚屋町にある「角屋」を見学してきました。

さて、みなさんは「角屋」をご存知ですか?
「角屋」を語るには、ず~と歴史を遡って、まずはその界隈のお話しから始めないといけません。当時の街を頭の中に描きながら、その歴史をたどると、何とも京都らしい風景が見えてきます。

角屋のある西新屋敷は「島原」と呼ばれてきました。
島原は、江戸期以来の公許の花街(=カガイ=歌や舞を伴う遊宴の町)として発展してきた町です。そもそもは六条三筋町にありましたが、寛永18(1641)年に、現在の朱雀野に移されました。その移転騒動が九州で起きた「島原の乱」を思わせたところから、そう呼ばれるようになったそうです。

明治以降の歓楽街は、都市構造と関係なく、業務内容で「花街」と「遊郭」の二つに分けられました。「花街」は歌や舞を伴う遊宴の町、一方「遊郭」は歌や舞もなく、宴会もしない歓楽のみの町です。島原は単に遊宴だけではなく、和歌俳諧等の文芸活動も盛んで、このあたりからも江戸の吉原と区別されます。

さて、話をもとに戻して、「角屋」です。
「角屋」は、「揚屋(あげや)」という業種の店です。島原には「揚屋」と「置屋(おきや)」があり、「揚屋」は、太夫(たゆう)や芸奴を抱えず、太夫や芸奴を抱える「置屋」から派遣してもらって、お客様に遊宴をして頂くところです。揚屋では料理も作られていたので、現在の料亭・料理屋に当たります。

江戸初期から中期までの揚屋は、間口が狭く、奥行きのある小規模建物だったため(当時は、間口に応じて、税金が掛けられていました。京都の町家がうなぎの寝床と称されるようになった所以です。)、一階を台所及び居住部分とし、二階を主たる座敷としました。お客様を二階へ揚げることから「揚屋」と呼ぶようになったのだそうです。

角屋は揚屋建築の唯一の遺構として、昭和27(1952)年に国の重要文化財に指定され、平成10年度より「角屋もてなしの文化美術館」を開館して、建物自体と所蔵美術品等の展示・公開が行われています。

開館期間:3月14日~7月19日、9月15日~12月15日
開館時間:午前10時~午後4時
休館日:月曜日(祝日の場合翌日)
入館料:一般1000円、中・高生800円、小学生500円(2階の特別公開料金を除く)

※2階の特別公開の座敷(青貝・扇の間他)については、事前に電話での申し込みが必要。
料金は入場料の他に別途必要です。大人800円、中・高生600円(小学生以下はお断り)

詳しくは公式ホームページを参照ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~sumiyaho/index.html

特別公開の2階部分の撮影はできませんでしたが、撮影できた部分だけ紹介します。
機会があれば、ぜひ、ご覧ください。学芸員さんのお話しもとても面白かったです。



たくさんの料理をふるまうため、大きな台所があることが揚屋建築の特徴。

帳場で一旦預かった刀は、

刀掛で預かられます。

新撰組が力を誇示するために付けた刀傷。

約3mも長く延びた軒は、それを支える柱がありません。
美しい庭の邪魔になるからと、あえて柱を設けず、軒裏で石を利用して、テコの原理で屋根の荷重を支えているそうです。これにはとても感心しました。

釘隠し。昔のデザインはこういった細かい部分へのコダワリがオシャレだなぁ。と思います。

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4月7日 花も団子も

2010-04-07 | イベントレポート
5年前に初めて訪れた姫路城。
ゆったりとした敷地と立派な桜。そして、心地良い静かな環境、時間・・・。
そんな、とても良いイメージのまま月日は過ぎました。
今年こそ!もう一度姫路城でお花見を!!!
というわけで、4日(日)、最高のお天気と満開の桜に恵まれた姫路城へ行ってきました。
お花見と言えば、お弁当!!
5時過ぎに起きて、今年も作りました。

花も団子も。
両方欠かせない、欲張りな私です。

後は、静かでゆったりとした敷地で、お城をバックに桜を眺めながら、食べることを楽しみに、2時間後・・・。
お城のまわりは大渋滞になっていました。
4月11日(日)、今年の花見シーズンの終了を最後に、本格的な保存修理工事の始まる姫路城。
大天守が素屋根で覆われる約4年間は桜と大天守を合わせて楽しめなくなるため、今シーズンは見納め客が殺到。
昨年のうちに、来ておくべきだった。。。
天守閣の中から眺める桜も最高なのですが、前日は8万人が訪れたという混雑ぶりで、入場制限がしかれ、一時は2時間待ちの看板があがっていた程です。
長蛇の列を見ただけで、すっかりやる気を失った私たちは、はるばる訪れた姫路城の中に入ることなく、お城のまわりをうろうろ散策。
どこへ行っても、大勢の人で賑わっていました。

みんなの熱が冷めた頃、
また、立派な桜とお城、そして静かな環境の姫路城を訪れたいと思います。

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5月9日 綿業会館

2009-05-09 | イベントレポート
去る4月24日(金)、INAX大阪ショールームにて行われた春の新商品発表会とあわせて企画されたイベント「綿業会館見学会」にお邪魔してきました。
綿業会館といえば、大阪のみならず、日本を代表する近代名建築として有名です。もちろん国指定重要文化財で、2007年には近代化産業遺産に認定されており、建築・インテリア業界関係者の間では幾度となく見学会が開催されています。私も以前から耳にする機会はありましたが、会員制のクラブで普段はなかなか入ることの出来ない施設である為、実際に訪れる機会には恵まれませんでした。
ついに、足を踏み入れる日がやって来たかぁ!!!・・・という感じです。

さて、綿業会館は、昭和6(1931)年12月、日本綿業倶楽部の建物として竣工し、翌年1月1日に開館しました。その建築費用は、東洋紡績の専務取締役・岡常夫氏の遺産100万円と、綿業関係者からの寄付金50万円を合わせて150万円。現在の貨幣価値に換算すると約75億円!!!立派なのも頷けます。ちなみに、同時期に大阪城天守閣が大阪市民の寄付金で再建されていますが、この建築費用が47万円(=約24億円)。つまり綿業会館は大阪城天守閣の3倍以上の費用がかけられているというわけです。

設計は渡辺節氏(=建築家。残念ながら2007年2月28日に閉店した近鉄百貨店京都店の設計もされています)、ヘッドドラフトマン(ドラフトマン=基本設計をまとめる設計者と区別し、図面引き作業が専門で、おもに基本設計以降の各種詳細図などを書く人のことをいう)には、当時渡辺氏の事務所に居た村野藤吾氏(関西大学、甲南女子大学の他数々の名立たる建築物を世に送り出した日本を代表する建築家の一人)が参画しました。各部屋のスタイルを変えたのは、世界各国の来賓や会員の好みに応じて、好きな部屋を選んでもらいたいという渡辺氏ならではの配慮によるものだそうです。
それではその素晴らしい建築をご紹介しましょう。
まずは玄関ホールから。
  
こちらは、イタリア ルネサンス式。

次に本館3Fにある「談話室」。
 
こちらは、イギリス ルネサンス初期のジャコビアン・スタイルで吹き抜けの天井となっており、綿業会館の中でも最も豪華絢爛で素晴らしいと評される部屋です。映画やドラマの撮影などにも良く使われます。そういえば、見覚えのある風景ですよね。

とくに目を惹いたのが、壁面にあるタイルタペストリー。これは京都・泉涌寺の窯場で焼かれた約1,000枚の清水焼窯変タイルなのだそうです。なんでも、助手を使わずに渡辺氏ひとりでこつこつと仕上げたそうです。

タイルに近づくとこんな感じ。
空間全体を眺めると、実にしっくりとおさまっています。

同じく本館3F「特別室」。
こちらは、こじんまりとした空間。戦前は皇室ご用達の部屋だったそうで、別名「貴賓室」とも呼ばれています。長いあいだ「開かずの間」とされていたそうで、貴重な体験をさせて頂きました。

窓や壁が直線的なのに対して、天井・家具などは曲線で組み合わせるというクイーン・アン・スタイルです。
 
当時から使われているカーペットは、現在も深く美しい赤い色が印象的でした。
こちらと隣接する通称「鏡の間」の「会議室」は、対面する壁面に鏡を配し、どこまでも空間が続いているような印象を与えます。
 
洋式はフランス アンピールスタイル。
ドアまわりには木目調の大理石を利用したり、床材にアンモナイト化石の入った天然石を利用するなど、どの部分も手を抜かない仕上げです。

綿業会館は、洋式ばかりではありません。
①将来の本格的な冷暖房の普及を予想してダクト径を太くして建物に内蔵させたこと。②当時からすでに井戸水による冷風送気を行い、地下室に冷暖房設備のスペースを残したことなど、機能面での工夫も見られます。
また、外壁は熱に強いタイルを、各部屋の窓にはフランス製の鋼鉄ワイヤー入り耐火ガラスを使用していたため、戦火をまぬがれることができました。
この建物が現在も多くの人に愛され、見る人の心を動かすのは、①見た目=設計デザインの美しさ②来賓や会員、利用者への配慮③機能面の充実④建物自体の安全性の確立など、どの面からも抜けのない配慮と建物自体が生きた歴史がより一層の奥深さと美しさを生み出しているからではないでしょうか。
京町家に心を奪われる感覚と似ているのかも知れませんね。
建築に携わる者としても、人としても、歴史を重ねた建物から学ぶものがたくさんあることを、改めて感じる一日となりました。

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1月24日 家=家族

2009-01-24 | イベントレポート
ハチセのブログに掲載されていたので、私も早速やってみました。
血液型 自分の説明書メーカー http://setumeisho.com/


ちょっとブレイクにみなさんもどーぞ。

さて、今日のテーマは「家=家族」というお話。これ、完全に受け売りなのですが、良い話だったのでテーマにさせて頂きました。
今日、トステムのイベントでトステム京都ショールームへ行ってきました。そこで「家相(風水)セミナー」がありましたので聴いて来たんです。実はこれまでにも何度となく「風水」にまつわるセミナーは受けたことがあります。どれもとっても良いお話で、話を聴く度にたくさんの方に知ってもらいたいなぁ。と思うのですが、うまくお伝えすることができなかったんです。
鉄の熱い内に・・・ブログを通して、ご紹介させて頂きますね。

セミナーは、こんな話から始まりました。

「宝くじを買って黄色いものと一緒に西の窓に置いて置くと当る・・・。そんなん当りませんからね!そんなことで当るなら、みんなお金持ちになりますよね?!」

ここで会場がどっと沸きました。ザワザワザワザワ・・・。そう、笑っている多くの人がそれをしているんですよね(笑)。

そもそも「家」を「物」だと考えることが間違っていると、先生はおっしゃっていました。
南向きの家が良い。とか北向きの家が悪い。とか、そんなことはありません。お金のことだけを考えて、とっても小さなことだけを見て、家族のことを大切にしない。家族の集わない家が幸せになんてなれるハズはない。と。
「家」を「物」だと考えるから「カンペキ」を求めてしまう。と先生は言います。「家族」だと考えたらどうでしょう?夏の暑い日も、今日のように雪がちらつき風の強い寒い日も私たちを守ってくれる家族。私たちは家があるからこそ生きていける。家も人間と同じように、人間に完璧な人が居ないのと同じように完璧なものなんてあり得ないのです。だから、人間と同じように「良いところを伸ばし」、「悪いところを補う」ことが大切なのです。
「風水」は、そんな風に利用するものだそうです。
西向きに一生懸命黄色いものを並べたって意味がありません。
家を家族と捉えることが出来れば、家のことを大切に思うことができるハズ。家だって人間と同じように年をとるのですから、病気だってするんです。窓の隙間から水が伝って来たら・・・メンテナンスをしてあげなくちゃいけない。だって人間なら、血が出たまま放っておくなんてしないですものね。

私たちは外へ出る時にお化粧をします。年を重ねてもキレイで居るための努力をします。「アンチエイジング」なんて言葉も随分広まりましたよね。
では、家の顔ってどこでしょうか?
そう。「玄関」です。私たちは朝起きたら、まずは顔を洗いますよね?ですから、まさかこの寒い中毎日玄関を洗いなさい。とは言いません。まずは、キレイにすること。整頓から始めてみましょう。と先生はおっしゃっていました。
南は、あたたかくて明るくて、活動的になれる気を持つ
西は、一日頑張ったおつかれさまの方角。家族が帰ってくる場所
北は、冷静沈着。集中力が高まり、落ち着いた判断ができる
東は、朝日が昇る方角、つまり発展的で向上心が高まる場所
どの方角にも、それぞれに良いところがあるんです。それぞれの良いところを活かしつつ、足りないところを補う。
例えば、南の場合、冬は暖かくて気持ちが良いですが、夏は暑い。そこで青など寒色系のカーテンを吊るして涼しさを感じる・・・など・・・。別に何かの本を見なくても方角のイメージから自分自身で判断することができます。

なんだか元気が出ませんか?
すごくちっちゃなトコロを見るのではなく、宇宙規模で考える。どこに水廻りを持って来たらダメだとか、この方角は悪いとか・・・そんなことじゃなくて、家も家族の一員と考える。そして、家族それぞれを思いやり、大切にすることが、その家の発展に繋がるのです。
そんなこと、当たり前過ぎてみんな良くわかっていることなのにね・・・。
たくさんの占いや風水に踊らされて、情報がたくさんあり過ぎて、ついつい大切なことを忘れてしまっているように思います。

さぁ!まずは、みんなで玄関をキレイにしましょう!!!

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1月15日 町家をトーク セミナーレポート

2009-01-15 | イベントレポート
1月13日、以前にも紹介した「京町家」に関係するお話を聞くことができる「町家をトーク」に行ってきました。今回は「瓦」の話です。
ちなみに、前回(12月9日)のテーマが「大工」、そして前々回(11月11日)のテーマが「左官」でした。
毎回、セミナーレポートとしてここに掲載したいと考えていたのですが、なかなかレポートにし辛いんです・・・。
というのも、どの回も実演やスライドなどビジュアルで表現されることが多く、それを言葉にかえてここで取り上げることが出来ずにいました。
例えば、「左官」の回の場合、じゅらくなどの仕上げ材の紹介の他、下地材の紹介がありました。その一部を写真におさめて来ましたので紹介させて頂きます。








12月のテーマは「大工」でした。これも実際の施工例のスライドによる紹介やかんな掛けの実演がほとんどでした。お話はとても面白く興味深く聞かせて頂きました。大工さんの昔ながらのテクニックといいましょうか?1寸の掘り込みへ1寸1厘の木を差し込む技。

つまり、2つ以上の部材を接合する場合に用いる「仕口」を施工する際に用いる方法です。
差し込む木の方が差し込まれる穴よりほんの少し大きい。
普通に考えれば入るハズがありません。これを入れるために、木槌で叩きます。これを「木殺し」と言うそうです。たたくことによって瞬間的に木を縮めることができるのです。
その他、最近では見る機会がぐんと減った「かんながけ」を実演頂きました。仕上げの美しさに影響する「かんながけ」は特に柿渋を塗装する時には欠かせないのだとか。
次に、最近キッチンの扉なんかにも利用される「うづくり」仕上げ。もちろん、キッチンの面材としてつくられているものはそれ風に人工的につくられたものですが、実際には一枚の無垢板の「夏目(なつめ)」が削れることによって独特の風合いが現れます。
材の赤味がかった部分が冬に、白味がかった部分が夏に成長します。「夏目」とはこの夏に成長する白味の部分を言います。
それから、木のヤニ汚れの対処法としては「医薬用のエタノール」で拭き取るのが効果的だと習いました。
他にも様々な話題に富んだ回でした。大工さんは「指金(さしがね)」一つであらゆる難解な寸法出しにも対応できるそうです。そんな一例も実演頂きましたが、私の頭の中は「?」でぐちゃぐちゃになってしまいました(笑)。

さて、この「指金」について余談を少し。こちらも以前にこのブログの中で取り上げたことのある話題ですが、古い昔(聖徳太子が四天王寺を建立したとき)、中国から伝わったとされる指金はいろいろな補助目盛が刻まれています。中でも私が面白いな。と感じたのは長手の裏目の内側に刻まれる「魯般尺(ろはんじゃく)」です。別名「吉凶尺」とも言われるこの目盛の寸法は一尺二寸を八等分し、一等分を一寸五分として、財、病、難、義、官、劫、害、吉としています。それぞれの意味するところは次の通り。
「財」:幸せよく、財宝を得る。建築では棟木や大黒柱の寸法に用います。
「病」:家内一同が病気多く、悪き事多し。
「離」:早く親と別れ、子供とも離れ、すべてのこと悪し。
「義」:すべてのこと良く、仕合わせで思い通りになる。
「官」:家の者出世して、すべての者、長生きができる。
「劫」:家の者に非義、非道が生まれ、散財、盗難のおそれがある。
「害」:家の者、死人多く、災難も多く、不吉の寸法である。
「吉」(中国では本):すべてのこと望み通りになり、なすことすべて発展する。

そして、今回1月のテーマが「瓦」でした。
お話は、「瓦」にはいろいろな意味をあらわす言葉がある。という話から展開されましたので、調べてみました。例えば次のようなものです。
「瓦礫(がれき)」瓦と小石。価値のないもののたとえ。
「瓦解(がかい)」物事が瓦のように砕くだけること。
「瓦合(がごう)」信念を曲げ、他人に迎合すること。
「瓦全(がぜん)」つまらないものが完全に保存されること。人が為すことなく生きながらえるたとえ。
「瓦裂(がれつ)」瓦のように裂けること。世の中の乱れるたとえ。
「瓦鶏(がけい)」土製の鶏。外見のみ備わってその用を為さないたとえ。
それから、スライドを交えて瓦の種類や施工例の他、雨漏りを引き起こした原因などをお話し頂きました。中でも興味深かったのが、最近の人たちの「瓦」に求めるものの傾向です。以前であれば、新しい色の揃ったものが美しいとされるのが共通の概念でしたが、最近は「色がバラバラなのが良い」であるとか、「瓦が水を吸ってコケが生えるのが美しい」「屋根の全てを古い黒味を帯びたもので葺いて欲しい」などの希望があるそうです。その話から、「古いもの」「朽ちたもの」にこそ「美」というのでしょうか?整然と均一した美しさよりも奥行きのある深い味わいを求める人たちが増えてきているように感じました。
そして、これまでのセミナー全てに共通して感じることは、「町家」を形成する「人工的」ではない「自然」で「機械による大量生産」ではなく「手づくり」のものは、「経年劣化」ではなく「経年美化」という考え方が似合うと感じました。
汚れたら取り替えるのではなく、手を入れながら一生付き合っていく・・・これこそが本来の人間らしい生活スタイル=ECOなのかも知れません。

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11月28日 トステム久居工場へ行ってきました。

2008-11-28 | イベントレポート
26日(水)、三重県津市にあるトステム久居株式会社を見学してきました。
お天気にも恵まれ、バスの車窓から眺める山々は紅葉し、とても気持ちの良い日に出かけることができました。
さて、お気付きでしょうか?
トステムの工場であるトステム久居株式会社は、トステム株式会社の100%子会社として独立した組織でした。
工場:234,227㎡+物流:186,293㎡=合計420,520㎡の敷地に工場:101,854㎡と物流:89,587㎡=合計191,441㎡の建屋という、まぁ、数字が大き過ぎて想像がつきにくいでしょうが、とにかくスゴクひろ~い敷地に大きな工場が建っています。
工場内に足を踏み入れた時、なぜだか「こんな大きな会社の社長って普段何をされているのだろうなぁ?」なんて、幼い疑問が沸きあがってしまいました。
当然ながら、館内は撮影禁止でしたのでレポートは、つたない文章だけとなりますがお許しください。

さて、工場内に足を踏み入れると、まずはその日のために作られた、わたしたちの団体名(京都トーヨー住器株式会社 様に連れて行ってもらいました。)を記したデジタル掲示板がお出迎えしてくれます。
そして事務の方々が、席を立って「いらっしゃいませ。」と声を掛けてくださいます。私たちが歩く通路から事務員さんたちが仕事する場所は少し離れているのですが、この辺りがトステムの社風を表しているなぁ。と思いました。

まずは、会議室で工場概要の説明を受けること30分。それからいよいよ工場内に進みます。
アルミ化工工場→工場内ショールーム→鋳造工場→押出工場→表面処理工場を2時間掛けて見学しました。

小学生の頃の社会見学として訪れた茶業センター、ゴミの収集処理場、個人的な遊びとして訪れたサントリーのビール工場や日清のラーメン工場などなど・・・様々な工場見学を体験してきましたが、このようにサッシが成型される姿を見るのは初めてのことでした。
きっと大きな機械がゴォーゴォーと唸りながら、ものすごい勢いでたくさんの窓枠が造られていく姿を想像していたのですが、実際には全く違いました。

大きな機械は確かにありました。大きな溶解炉やなんかも確かにありました。
しかし、その多くの工程が人の手による手作業で行われているのです。
一本一本を機械の指示に従って溝を彫り、部品をはめ、更には傷が付かないようラップ(のようなもので巻き)ダンボールで梱包、ダンボール箱の表面に部材を示すシールを貼ります。
ここまでの作業が一人の作業員の方の手によって行われていました。
日本の工場では大量生産品ではなく、主に特注品を取り扱っているそうです。ですから一般的なサッシ類は海外、特にタイで製造されているのだとか。
一つ一つ丁寧に作業されている姿を目の当たりにすると、これまでなんとなく見ていた窓の一つ一つがなんだかとても愛おしく感じます。

工場見学を終えると約20分に渡り、商品等の案内があり、本日のイベント終了。
京都駅を8:30に出発したバスは、予定通り18:30に京都に帰って来ました。
とても楽しく有意義な時間を過ごさせて頂きましたがクタクタになりました(笑)。

工場見学の前に1時間程の自由時間がありましたので、久しぶりに伊勢神宮でお参りを。いつ訪れてもとても立派で整備された庭(自然?)が印象的ですが、20年に1度の大祭、神宮式年遷宮(じんぐうしきねんせんぐう)を5年後の平成25(2013)年に控え、着々と工事が進められていました。ちなみに神宮式年遷宮とは、正殿(しょうでん)を始め御垣内(みかきうち)のお建物全てを新造し、さらに殿内の御装束(おしょうぞく)や神宝(しんぽう)を新調して、神儀(御神体)を新宮へお遷し申し上げる、我が国で最も重要なお祭りのひとつだそうです。(参考:伊勢神宮ホームページ

最後になりましたが、このようなイベントにお誘い下さいました京都トーヨー住器様、企画運営くださいましたトステム株式会社様、トステム久居株式会社のみなさま、大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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11月7日 京町家総論

2008-11-07 | イベントレポート
今日は10月14日(火)に訪れた「町家をトーク2008 10月度セミナー」をレポートします。その前に「町家をトーク」について簡単にご紹介しておきましょう。
これは、毎月第二火曜日の19:00~21:00 「ひと・まち交流館 京都」B1F ワークショップ・ルーム(河原町五条下る東側)にて行われているセミナーです。2008年度は10月から始まり2009年3月まで計6回開催され、通期テーマを具体的な『町家の改修・リフォーム』に絞り展開されます。
会費は1回1,500円。ご興味のある方は誰でも参加できます。

「町家をトーク」事務局 http://machiyatalk.web.fc2.com/
〒600-8875 京都市下京区西七条石井町52
TEL:090-6550-2468 FAX:075-315-2394
代表 岡田 優様まで、お問い合わせください。

さて、そろそろ第2回の開催が近づいて来ていますが、ようやく10月度の内容をまとめることができました。第1回は「京町家総論」。株式会社アラキ工務店 荒木会長を講師にむかえて京町家に関する全体的な概要を講義頂きました。
内容は町家の変遷から耐震補強-継手や仕口といった少し専門的なお話にまで及びましたが、私が聞いた中で特に興味深かった内容だけご紹介させて頂きます。

現在ハチセが改修する京町家は、「リ・ストック京町家」という名称で販売をされています。その改修コンセプトの主たるものは「自然素材の利用」と「アフターメンテナンスの充実」。今回荒木さんのお話を聞いて、改めて、京町家はこの2点が欠かせない大切なポイントだなぁ。と思いました。いえ、本来住宅とは、ここをおろそかにしてはいけないのかも知れません。
昨今、「200年住宅」などという言葉を耳にするようになりましたが、日本の住宅寿命はとても短く、二十数年程度とされてきました。ところが、遠い昔に建った京町家は、たった20年そこそこでその価値を落としたりはしません。それは、現代より良い材を使っていたからなのか?現代より丁寧に時間をかけてつくっていたからなのか?いいえ。決してそれだけではないと思うのです。もちろん、それらの要因も多少は関わってくると思いますが大きく違うのは「日々のメンテナンス」だと思います。
昔の人は、毎朝床を雑巾掛けしたり、柱を磨いたり、畳を干したり・・・各家庭で「家」というものをものすごく大切にされていたんですね。それに加えて、「三月・五月の節句、衛生掃除、祭り、暮れ」など、一年に何度も大工さんが入り、住宅と関り、メンテナンスを施してきました。
このようにして、大切に扱って来たからこそ、長く住み続けることができるわけです。
現在は、年齢に負けないようにお肌のお手入れをする等、自分自身の容姿に関ることに対する意識は高まっていますが、毎日生活をする場である住宅に対する思い入れが希薄ですよね。少しずつでも家に対するメンテナンスの心がけが広がって行ったらなぁ。と思います。

それから自然素材に関る話を少し。
特に印象深かったのは、雨が吹き降って天井板や出窓のカウンター等を濡らしてしまった場合の対処法です。
そのまま、乾いてしまえばシミになってしまいますよね。そんな時は濡れている内に全体を同じように濡らしてやるのだそうです。霧吹きやなんかで水を吹きかけて。そうすれば、天井板の一部にシミ跡が残らない。
続いて、壁の汚れの対処法。
しっくい壁の場合、ちょっとした汚れはカッターナイフ等を用いて削ってしまい、表面を濡らして手で馴染ませれば元通り♪調質性にもとっても優れているんですよ。
「調湿性」といえば最近流行の「珪藻土」を思い浮かべる方も多いでしょうが、荒木さんいわく、しっくいとは比べものにならないのだそう。珪藻土は自ら硬化しないため固化させるのに接着剤として樹脂が混入されている、いわばつくられた製品。それに対してしっくいは消石灰を主成分し、空気中の炭酸ガスを取り込んで硬化する気硬性の塗り壁材です。ちなみに、セメント・石膏などが水と反応して固まる水硬性ですね。ある意味生粋の自然素材であり、この性質が手軽なメンテナンスを可能にしてくれます。
それから、ハチセのリ・ストック京町家でも時折利用する「中塗り仕上げ」。「中塗り仕上げにしておけば30年位は持ちますよ。」というお話も印象的でした。
「中塗り仕上げ」という仕上げ方は今ではあまり一般的ではないと思いますので簡単に解説しておきますね。
現在、たとえば和室の壁を「じゅらく」で仕上げる。という場合、プラスターボード(石こうボード=壁の下地材)に下塗りをした後、仕上げ材である「じゅらく土」を塗ります。現在はクロスで仕上げる場合も「じゅらく」で仕上げる場合も、基本的には下地材が変わらないのです。
しかし、従来の日本の住宅は違いました。竹小舞の下地にまずは下塗り、それから中塗り、上塗りをして仕上げます。この中塗りから上塗りまでの期間をなるべく長く取ることで乾燥収縮によるクラックなどを防ぐことができます。ですから、中塗りの状態で1年から2年の期間を経て上塗りをされることも珍しくはありません。
この中塗りですが、「中塗り土」と言われるものにスサを練りこみます。土の持つ温かみと重量感がうまく調和した壁で、この状態でも十分に素晴らしい壁に仕上がります。
何年かした後、気分転換・模様替え気分で上塗りをする。なんていうのもとても贅沢な住宅との付き合い方だと思います。

結局何が言いたいのかというと、既製品は経年によりただ汚れ、劣化していくのに対し、自然素材は経年で味わいを増すことができます。雨染みの対処方や漆喰壁の汚れの対処法など、ある意味裏ワザ的な手法を用いることができるのも自然素材ならではのメリット。改めて、つくりものには真似できない、自然素材の良さと面白さを感じることができました。

さて、次回は11月11日(火)。左官のお話です。
なるべく早くこのブログを通じてレポートしたいと思います。

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2008年8月3日 Economy meets Ecology

2008-08-03 | イベントレポート
インテリアトレンドはミラノサローネで決まる。
それはもはや業界の常識。私のブログでも度々そんなお話しをさせていただいています。
今日はその中でも照明を中心としたお話しをしたいと思います。 
2008年ミラノサローネレポートとして、前回はサンゲツで行われたセミナーをレポートしました。今回は松下電工により開催されたセミナーをレポートします。

ところで、ミラノサローネは「ユーロルーチェ」と呼ばれる「照明」を中心とした展示と「ユーロクッチーナ」と呼ばれる「キッチン」の展示が交互に行われます。2008年は「ユーロクッチーナ」でした。そして、ユーロクッチーナの年にはドイツ フランクフルトで「ライト&ビルディング」という展示があります。
つまり、照明の大きな展示会は、毎年行われているということになります。ヨーロッパの人々にとって、そして住空間・インテリアにとって、照明はそれほど重要なポジションを担っているのかも知れません。

さて、今年の照明トレンド。それはもちろん『ECO』
ランプの種類としてはLEDや蛍光灯。そして、ヨーロッパではこれまでほとんど見られなかった日本ならでは(?)の丸型蛍光灯のモダンデザインがたくさん出現していたそうです。

また、『空間全体を明るく照らすのではなく、必要なところに必要なあかりを!』これからの照明プランは、これにつきます。

それらを表すものとして、「谷崎潤一郎の陰翳礼讃」が取り上げられていた。というお話しが印象的でした。この本が書かれたのは昭和8年のこと。この美意識・世界観をヨーロッパの展示会、つまりは世界が注目していることに、とても不思議な感覚を覚えました。
改めて谷崎潤一郎の世界観に触れてみようと、さっそく本を購入しました。
照明のあるべき姿を学びたいと思います。

陰翳礼讃 (中公文庫)
谷崎 潤一郎
中央公論社

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