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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

3月23日 リ・ストックレディース vol.5

2007-03-23 | インテリア/建築
リ・ストックレディース 第5弾が完成しました。
今回は、マンションです。(下京区 麩屋町ジュエリーハイツ503号)

5階建 総戸数12戸のこじんまりしたマンションの最上階。
マンションということで、制約も多々あるのですが、こんな風に生まれ変わりました。


改装前


改装後

今回も単身女性をイメージしましたので、大胆に1LDKという間取りに。
キッチンが中心の大空間リビングになりました。

今回のテーマは
オリエンタルリゾートを意識したホテルライクな空間。
オンとオフを切り替える、心を溶かすリュクスな時間の想像。


2月17日付けブログで、カタカナのお話しをしましたが、ちょうどあの頃、このマンションを計画していました。
仕事から帰って来て、玄関を開けると、そこには時間に追われることのない別世界が待っている。どんなに疲れていても、また次の日に新しい気持ちでスタートを切れる。そんな空間をつくりたい。と考え、計画しました。

そんな、リ・ストックの一部をご紹介します。
まずは、玄関を開けて最初に目がつくところから・・・。


改装前

妙に長い廊下でしたので、ここをこのままにしておくのはもったいないなぁ。と思いました。図面上で考える限りは、いろいろできそうな感じもしたのですが、実際に訪れると長いばかりで、あまり空間に余裕がありません。そこで、正面の壁面をフォーカルポイントとして利用しました。


改装後
これをアップにしたのが、表題に利用した写真です。
「オリエンタル」のイメージを強調するために、アートフラワー(=造花)を利用。
低予算で、印象を変えるには、こういったアイテムが便利です。

次がこの住宅の中心、このリ・ストックの中心となるリビング空間です。



改装前



改装後
マンションでは、排水や、換気扇の位置を容易に変更することができません。
今回のマンションでもシンクの下が直接排水に接続されていたため、キッチンの位置を移動することができませんでした。
排水の勾配を取るには床を上げなければなりません。
営業の担当者や、工務店さんとも相談した結果、「どうせやるなら、その部分をポイントにしてしまおう♪」ということに・・・。
まさに、キッチンが立派なインテリアとなりました。
出来上がってみると、素敵な空間になりましたが、実は工事も終盤に迫ったところで思わぬ事態が発生!!!
床が、200mm上がったせいで、天井高さが低くなり、当初予定していたレンジフードを取り付けると、コンロとフードの間が500mmしか取れなかったのです。
設備屋さんにお願いして、様々なメーカーを探してもらい、なんとか完成に間に合わすことができました。ありがとうございました。
詳細図を頂いた時は、かなり不安だったのですが、設置後に現場を訪れてとても安心しました。やはり、今回のプランの象徴となる部分で、最もコストを費やした部分ですからね。

最後に寝室です。


改装前
この部屋を見たとき、何か変化を持たせられないものかと悩みました。
間接照明を造る?それともクロスでアクセントをつける?ここにかけられる予算は残っていないけれど、どうする???
そんな時、ふと思いついたのが、ファブリックを利用する方法です。


壁面の一部をアクセントとして「クロスを貼り分ける」手法はよく使う方法なのですが、窓の位置が中途半端で、なんだかしっくり納まりません。
(窓がなかったらなぁ~。)と壁面をぼんやり眺めていた時に思いつきました。

(じゃぁ、隠してしまおう!)

と、いっても普段の生活で、せっかくの太陽の光を遮ってしまっては、もったいないので、もちろん、開けることができます。

変則の両開きで作成してもらいましたので、窓の中央部分から両側に開けることができるので、作業も苦にはなりません。
ちょっとしたことなんですけど、部屋の表情は随分変わります。

家づくりのお手伝いをさせてもらう中で、残念ながら、カーテンの予算まで残しておいて頂けるケースは少ないのが現状です。でも、カーテンってとっても重要な存在ですよ。
そんなに傷むものでもありません。(ちなみに、私の部屋で利用しているものはもう17年になります。年に4回くらいは洗濯機で洗濯しても、まだまだ十分使えています。しかもとっても気に入っているので変えたくないんですよね。そう、考えると決して高くはないんですけどね・・・。)

初回内覧会は、明日3月24日(土)・25日(日)13時から16時までです。
ホームページでもご紹介しております。

3月21日 情報漏洩

2007-03-21 | ひとりごと
昨日、自宅に帰ると一通の手紙が届いていました。
郵便物は、毎日のように届いていますが、その多くはDM関連のものばかり。
中には、もう何年も前に一度購入したきりのお店や、全く知らない会社からも、○○グループとか何とかいって、「関連企業だから、個人情報はそこから得ました。」という内容の一文をつけて送られてきます。
出した側の立場に立って考えてみれば、失礼な気もしますが、興味がなければそのままゴミ箱に放り込まれることも少なくありません。
環境を考える時代、無駄なDMを送付しないことも、各企業は考えるべきなのではないでしょうか。

ところが、昨日は一通の郵便が妙に気になって慌てて封を切りました。
送り主はエスティーローダー株式会社。みなさんもご存知化粧品メーカーです。
表には「親展」という赤い文字。

「親展」?

もう、何年も購入していない会社から「親展」で手紙が届くって、一体何のご用だろう?と、なんだかとっても嫌な予感がしてビリビリと封筒を破りました。
すると、中にはこんな文章が入っていました。

「お客様情報の流出に関してのお詫び」
日頃よりエスティ ローダー製品をご愛用頂きまして誠に有難うございます。
さて、このたび弊社事業部が顧客データとしてお預かりしておりましたお客様の個人情報が2003年1月の「ホワイトライトEX」DM出状に際し、代理店経由で作業を委託していた大日本印刷株式会社におきまして、大日本印刷株式会社委託先の元社員より不正に持ち出されていたことが判明致しました。経緯については添付の大日本印刷株式会社よりのお詫びの手紙をご一読頂きたく存じます。
弊事業部では顧客データの取り扱いあたっては、予てより個人情報保護の観点から社内で万全の管理体制を取るだけでなく、業務委託を行うなど、漏洩のない対応を心がけて参りました。今回委託業者経由とはいうものの、こうした事態を招来し、大切なお客様に深いご心配をお掛け致します事を、改めてお詫び申し上げます。(以下、略。詳しくはホームページを参照ください)


いやいや・・・謝られても・・・(苦笑)。
というのが、最初の感想でしょうか。謝られたところで、流れたデータは、なかったことになんてならないし。それに、そんな昔の顧客情報がいつまでも残されていることに驚きました。
それから、先の大日本印刷の情報漏洩の問題が、こんなところから、私に繋がってきたことにもびっくりです。

ところで、こんなことが、わざわざ親展で送られてくる理由は、「個人情報保護法」が成立したからでしょうが、それまでは、個人情報といっても、本当に軽く扱われていたように思います。今でこそ、世間でいろいろ言われるものだから、個人情報の記入に対して慎重になるようになりましたが、結局のところ、そんなに変わっていないような気もしてしまうのは私だけでしょうか。

そもそも個人情報保護法とは、だれもが安心してIT社会の便益を享受するための制度的基盤として、平成15年5月に成立し、公布され、17年4月に全面施行されました。
この法律は、個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利利益を保護することを目的として、民間事業者の皆様が、個人情報を取り扱う上でのルールを定めているのだそうです。
でも、それでも人間のすることだから、要するに信頼関係の下に成り立つわけだから、法律とかで取り締まったところで、こんな風に簡単に流出してしまうわけですよね。
そして、お詫びとともに、「この弊社委託先元社員が持ち出したお客様情報は、捜査の過程で同人宅よりすべて押収されており、捜査当局によれば同人以外の第三者には流出していないとのことです。」なんて言葉が添えられていても、これを信じるのはなかなか難しい。
むしろ、知らない方が幸せだったかも?!なんて思ってしまいます。

それにしても、面倒くさい時代になったなぁ。と思う今日この頃です。

3月9日 挨拶は三文の徳

2007-03-10 | ひとりごと
早起きは三文の徳(=得)
と、いうことわざがあります。これと類するものとして、「The early bird catches the worm(=早起きの鳥が虫を捕らえる)」という格言もあるくらいですから、世界的にも通用する解釈なのかもしれません。

その意味はみなさんのご存知のように、「早く起きると、何かその分、いいことがあるよ。」という意味で使われています。
ところで、ここで使われている「文」というのは昔のお金の単位で、現在の貨幣価値に置き変えると37~55円。つまり三文とは<3×37(55)円>で、約111~165円の価値ということになりますね。儒学的には、「早起きすると三文(=わずかばかりのたとえ)ほどでも徳が備わる。」と解釈されるそうです。

実は先日、学生時代に取得したある資格の更新講習を受けてきました。
正直、現在の仕事とは一見すると関係がなく、英検3級と同じ位、決して履歴書にはアピールできない資格。これが、5年毎に更新しなければならず、とても面倒な上、相応の更新料が発生します。5年前もさんざん悩んだ結果、所定の通信教育を終了し、テストを受けて更新を完了しました。今年も、いよいよ資格を破棄しようかとも考えたのですが、それなりに時間を費やして取得した資格ゆえ、3時間の更新講習を受けることにしました。
ところが、良い意味で想像を裏切る素敵なお話ばかりで、いろいろ考えさせられる内容でした。そして、年齢を重ねる内に、益々大切だな。と感じている「挨拶」についても触れられました。
そして、8年程前のあるエピソードを思い出し、「挨拶」が持つパワーを感じる今日この頃、今日は、「挨拶は三文の徳」だと思う、そんなお話しをしたいと思います。

私は現在、自宅から最寄の駅まで、原付を利用しています。
入社が決まり、原付を購入した後、駅に隣接されている駐輪場に定期の契約をすることにしました。初めてそこを利用した時、そこを管理している市のシルバー人材センターのおっちゃんの愛想のない態度に、怒りを覚えました。

そうはいっても、毎朝、顔を合わせる人たち・・・。これまではただの他人でしたが、これからは、知り合いなわけですよね。
知り合いの人には普通、挨拶、しますよね。

そこで私は、
毎朝駐輪場の門をくぐる時に「おはようございます」、
原付を止めて、改札に向かう時に「行ってきます」、
帰って来たときに「ただいま」、
再び原付を連れて門をくぐる時に「さようなら」。

そのたった4つのWORDだけを繰り返しました。
そうすると、当初、(感じ悪いなぁ。)と思っていたおっちゃんたちも、みんなとっても笑顔で挨拶してくれるようになり、その内、「今日は寒いね」とか、「今日は遅いやん」とか、「土曜日やのに仕事か?」とか・・・ほんの一言、二言を交わすようになりました。

そんなある日、その光景を見ていたある友人がこんなことを言ったのです。
「あんた、どこにでも愛想ふりまいて・・・。何のメリットがあるん?!」
もちろん、私の友人の言うことですから、そんなに深い意味があるわけではなく、無言で通る他の人たちと比べて、私がおかしく見えたのかも知れません。
そしてその場は、「そんなん、どんな良い息子さん居はるかわからへんやん♪(笑)」なんて言葉でおさめました。しかし、(挨拶するときにいちいちメリットを考えてするのだろうか?)(メリットがなければしないのだろうか?)と、少し悲しい気持ちになったものです。

8年以上の月日が経過しても、この言葉は強烈に私の心に残ってしまっています。でもね、それから色々な経験をして、毎日を生活する中で、「挨拶」って少なくとも「三文」くらいの得はあるな。って思うんです。

例えば、ご近所の金髪にピアスをあけた高校生の男の子・・・。気持ちよく挨拶されただけで、どきっ☆として、(なんていいコなんだろう?)なんて思ったことはありませんか。

小さな子どもが、頭を下げると同時にお尻を突き出して「こんにちは。」なんて言ってくれたら、とても幸せな気分になりませんか。ついでに、きっと素敵なご両親だろう。と想像してみたり・・・。

ご近所に引っ越してきた新婚のご夫婦。奥様に笑顔で挨拶されただけで、なんて素敵な人を手に入れられたんだろう。と羨ましく思うこと。ってありませんか。

「挨拶がきちんとできる」というだけで、多少なりともその人の価値が上がるような気がします。そして私は、駐輪場で、やっぱり少しだけ得をしました。
駐輪場で、管理をするおっちゃん達は、10人以上いらっしゃるのですが、ほとんどの人が私の名前まで、覚えてくれています。
駐輪場は、奥に深いスペースで、奥に行くほど、改札から遠ざかり、しかもエンジンを切らなければいけないので、重たい原付を引っ張らなければなりません。
私は当初、屋根のない、改札から最も離れた場所の契約でしたが、おっちゃん達の取り計らいもあり、屋根付きのコーナーへ移動、そして昨年、ついに入口に最も近い屋根付きコーナーに止めることができる権利を手に入れました。

こうして振り返ってみて、当時の友人の言葉になぞらえるなら、これって十分なメリットだった。って思うのです。

だから、私にとっては、「早起き」と同じように「挨拶」も三文の徳だなぁ。と思います。

そうそう。このお話しのきっかけとなった講義ですが、それはこんな内容でした。

「挨拶ってどういう意味だかわかりますか?」
講師の方はそういって、2~3名の方をあてられました。「挨拶の意味?」改めてそのような質問を投げかけられても、うまく答えられる方は少ないハズです。

挨拶の「挨」は、「相手を受け入れる行為」
「拶」は、「自分が積極的に働きかける行為」

を意味するのだそうです。(禅の考え方になるそうです。)そして、これは「お互いが気持ち良い」という関係でなければ成立しません。つまり、一方通行であれば、「挨拶」とは言えないのだそうです。

だから、「おはようございます!」と言っても、相手が返事をしてくれなかったり、逆に「おはようございます!」って言われても、ボソボソとしか返事を出来なかった場合、これは「お互いが気持ちの良い関係」ではないわけですから、「挨拶ではない」ということになります。

みなさんは、良い挨拶ができていますか。

3月8日 ピカソの版画と陶芸展へ行く

2007-03-08 | 美術館・展覧会
なんだか無性に絵が見たくて、国立国際美術館へ行ってきました。
国立国際美術館といえば、その建物自体にもとても興味のあった場所。
一度、行ってみよう。と考えてはいたものの、「大阪」というとそれなりに頑張らないといけないわけで・・・。

ところが、ここのところ、プライベートな時間がなかなか持てない状態になると、ほんのスキマを利用してしまおう。という珍しく行動的な私が見え隠れ。

毎週日曜日の午前中に受講している講座の授業を終え、昼食を済ませた午後3時。重いテキストたちはさっさと駅のロッカーに詰め込み、目指すは美術館・・・。
勢いで電車に乗ってしまったものの、「JR福島駅から徒歩10分」という情報しかない状態。自他ともに認める方向音痴だけれど、こういう時、妙に強くなってしまいます。(日本語通じるから・・・なんとかなる♪)って。

福島に着いたら、迷うことなく駅員さんの元へ。そして道を尋ねました。
駅員さんは、地図を見せて、説明してくれますが、方向音痴の私にとって、地図が読めれば苦労はないわけで・・・。地図を見せられてもサッパリ意味不明だけれど、とにかく「真っ直ぐ行って、左の方向」という言葉だけをたよりに、左を見ながら真っ直ぐ歩いてみました。

たしか、特徴のある建物だから、左さえ見ていれば、何かしらぶつかるだろう。
そんな風に歩き始めると、遠くの方に何やら不思議なものが見えてきました。

「駅から徒歩10分」。不動産会社であるハチセに勤めて10年目になる私は、もちろんこの「10分」がアテにならないことくらい良く知っているハズなのですが、どうしても素直に信じてしまい、毎回(うそつき~!!!)と心の中で叫ばなくてはなりません。
暖かくて、気持ちの良い気候だから良かったものの、帰宅後は足のあちこちが水ぶくれになっていました。


  
さて、何はともあれ、辿り着いたのは、4時を少しまわったところでした。
受付で、「ピカソが見たいんですけど。」というと、「ピカソの版画と陶芸展(入館料420円)」に対し、全館見られる「大阪コレクションズ(入館料1,000円)」をすすめられました。
大阪コレクションズでは、版画ではないピカソの絵も展示されていたそうなのですが「たった1枚」だということもあり、「ピカソの版画と陶芸展」だけを鑑賞することに。

基本的に興味のない絵は素通りしてしまうので、見るのは早い方だと思うのですが、私の選択は大正解でした。5時の閉館まで約45分ありましたが、正直足りなかったくらいです。

あれ・・・(汗)

改めてパンフレットを見ながら、どの作品が良かったか。という話をしようかと考えていたのですが・・・。私、どうやら全館見てしまったようです。
どうりで、時間が足りなかったわけです。(笑)

最初の展示スペースでは、ピカソの絵がたった1枚しかありませんでした。
しかもそれは「ポスターのある風景」という油彩で、比較的正統派な作品。私の好きなタッチではありませんでした。

そこで目に留まったのが、デュシャンの「L.H.O.O.Q.」。

私が、この絵に出会うのは3度目です。
毎回、「え?!何で?!(モナリザが・・・)」と思い、近づいてみて、(な~んだ。髭付きかぁ。)ということになるわけですが、この時は少し違いました。
絵に近づくと、何やらメモを取っている人が一人・・・。
よほど気に入った絵以外、その解説を読むなんてことは一切ありませんが、ついついその人につられて読んでみました。とても興味深い内容だったので、ここに紹介します。

20世紀初頭におこった反芸術運動であるダダイズムの典型。
タイトルはデュシャンが終生テーマとしたエロティシズム問題と関連する猥雑な地口となっている。続けて発音すると英語の「LOOK」となり、作品への注視を呼びかける言葉となるが、文字を個別にフランス語で発音すると「彼女の尻は熱い」という意になる。


解説を読むと、この作品の時代背景がすごく良く見えてきて、どうしてこの様な作品が未だに展示されているのか。人を惹きつけるのか。がわかるような気がしました。

それから、私のチケットでは本来見ることができないはずの作品を見てしまったことに全く気付いていない私は、納得いくピカソに出会えず、悲しい思いを抱えたまま、エスカレーターを上りました。

すると・・・。目の前には、「Picasso」という文字。
ここで、やっと私の大好きなタッチのピカソに出会うことができました。(本来はここしか見れないんですけど 笑)

ヴァロリス

画像はありませんが、Ф42cmの銀製のお皿「大きな魚」という作品が、私は好きでした。この作品は初めて見たのですが、また違ったピカソを知ってしまったような、とても得した気分になりました。

そして、いつものように、ピカソのポストカード(今回、展示はなかったものばかりですが、私の好きなタッチのものたち)を購入して、外に出ました。(と、いうより閉館のため、追い出された・・・という感じでしたが。)
    
本当に、中身の濃い時間を過ごしました。それから、建物の周囲をうろうろして、再び、京都へ。今度はゆっくり来たいですね。



3月6日 安心を買う時代

2007-03-06 | インテリア/建築
私の生活レベルを格段に快適なものにしてくれていたDVDプレイヤーが壊れました。

それは、数週間前のことです。
HDDに録画した完全保存版のデータをDVD-RWにダビングしようとした時のことでした。
ダビングが終わり、DVDの中身を確認しようとしたところ、「このディスクは使用できません」というエラーメッセージが!!!

お気に入りのデータだけに、悲しくて悲しくて・・・。
というのも、地上波デジタル放送が配信されるようになって以来、通常のテレビで放送されている内容にも「コピーコントロール」がかけられているのです。

例えば、一度HDDに書き込み、それをDVD-RW(又はDVD-RAM)にダビングするとします。アナログ放送の場合は、「ダビング」という言葉の通り、元のHDDにも、ダビング先に指定したディスクにも、その両方にデータができる。つまり複製されます。
しかし、デジタル放送で配信された映像の場合、HDDに書き込まれた内容は、DVDに移動させることはできますが、複製することはできません。つまり、元の保存先からはすっかり消えてしまうわけです。
何らかの失敗により、うまくダビングが出来なかった場合、そのデータはどこかへ消えてしまいます。(以前に、初期化できていないRWを使用したせいで、データを失ってしまったこともあります。)

そんなわけで、「このディスクは使用できません」というメッセージとともに、私は大切なデータを失ってしまいました。

それから、ほとんど開いたことのない、説明書を引っ張り出し、何とかならないものかと読みあさりました。すると、そこには推奨ディスクが明示されていたのです。
私は、いつもの通り「見た目重視」でディスクを購入していたものですから、推奨されているものではありませんでした。
これまでは、問題なく利用できていたのですが、ショックの大きかった私は、(このディスクのせいだ!!!)と思い込み、全ての責任をディスクに押し付け、さっさとゴミ箱に放り込みました。

数日後のある日、同僚から録画し忘れたテレビドラマについて相談されました。
もちろん、バッチリ録画しておりましたので、ダビングして貸してあげることに・・・。
前述の経験を活かし、見た目はかわいくないけれど、推奨のディスクを利用しました。
ところが、ダビングが終わり、ファイナライズが終了するのを見計らって、データが間違いなく移動したことを確認しようとすると、あろうことか「このディスクは使用できません」というエラーメッセージ。

それでも、購入して3年経たないプレーヤーが、まさか壊れているハズはないと思っておりました。故障なら、直さなければならないけれど、故障かどうかがわからない。故障でなければ、サービスを呼べば、ムダに出張料を払うことになってしまう・・・。
あれこれ、おもいあぐねた後、仕方なくファイリングしている保証書に手を伸ばしました。

すると、すっかり忘れていたのですが、5年保証に入っていたのです。

実は私、電気屋さんでは近頃常識になりつつある、この保証制度をあまり信用していませんでした。そんなに壊れるものではないし、壊れないからこそ、保証があるのだと理解していました。ですから、大抵の場合、追加費用の必要な保証には入っていません。
せっかく、安くしてもらっても、保証料を支払っては意味がありませんから・・・。

それなのに、なぜ、保証に入っていたのでしょうか。
たしか、自分の予定していた以上に、値交渉がうまくいき、気を良くしていた。というのも一因だったように思いますが、その時、担当してくれたスタッフの方の説明が、妙に納得のいくものだったように思います。
たしかに、機械物には「当り外れ」があり、「外れ」商品に当たってしまうと、壊れるハズのない年数で壊れてしまうんですよね。

5年保証を確認して、私は早速販売店に電話をしました。
症状を伝え、5年保証に入っている旨を伝えると、販売店の顧客データにより、私の購入履歴を即座に確認されている様子がうかがえました。
「壊れているのかどうかわからないんですけど・・・」というと、「せっかく、保証に入会してもらっているのですから、使わなければもったいないですし、とりあえず、点検だけでもお伺いしましょう。」と言って下さいました。

そして、昨日、サービスの方が来てくださいました。

どうやら、読み取り機能が故障していたそうで、部品を交換してくださいました。
もちろん、無料です。ついでに、何度も謝られました。
そして、消えたハズのデータは、しっかりディスクに移動できていました。残念なのは、以前に捨ててしまった3枚のディスクは、何も悪くなかったということ・・・。
あ~あ。ちょっと、早まってしまったなぁ。(涙)

そこで、今日ご紹介したいのが、ハチセのサポートクラブです。
以前から、ひっそり(?)展開しておりましたが、2月よりその内容が一新され、更にパワーアップしました。(なんだか、宣伝じみていて、このブログの趣旨には沿いませんが、とにかく良いサービスだと思いますので、一読ください。)

住まいのサポートクラブ
これは、ハチセ(売主)の住宅をご購入頂いた、お客様なら誰でもご入会頂けるサービスです。これまでは、保証期間満了後、このサービスへの入会をおすすめしておりましたが、新システムでは、お引渡し日より自動的にクラブ会員とさせて頂くことになりました。(登録には、所定の登録カードへのご記入・ご提出が必要です。)
登録より1年間(新築の場合は2年間)会費無料。
2年目以降(新築の場合は3年目以降)は、月々たった800円(税込)で、お客様の快適ライフをサポート。
お電話1本で、ハチセの専門スタッフがご自宅へお伺いします。技術料・出張料は一切頂きません。
1年間、何の不具合もなかった場合でも、損はさせません。1年に1度、必ず点検にお伺いし、建物の維持管理につとめます。
これなら、長期保証の対象となっていない部位の不具合も安心。
入会されて、損はないと思いますよ。永続的な快適ライフをお求めの方は、ぜひ・・・。

詳細は、株式会社八清 アフターメンテナンス係 0120-341-632(近畿圏外の方は075-341-6321)まで、お問い合わせください。

3月3日 職業病

2007-03-03 | インテリア/建築
クール会議の次の日のお昼休みでのできごと。
クール会議については、ハチセのブログを参照下さい。

学生時代のバイトの話になりました。
私は、高2の夏(部活を引退した翌日)から、ハチセに入社する前日までの間、近所の歯科医院で歯科助手をしていました。当時は、自分が病院に訪れ、待合室で順番を待っていても、看護婦さんたちが患者さんを見送るときにかける「おだいじに~」という言葉につられ、患者であるハズの私も一緒に「おだいじに~」と言いそうになったりしたものでした。(半分言ってしまい、恥ずかしい思いをしたことも・・・)

同じく、歯科助手の経験がある事務のTに同意を求めると、「私、今でもお店に行って、『ありがとうございました』という店員さんにつられて、言いそうになりますよ~。」という答えが返ってきました。

私:「それって一種の職業病よね~?!」
T:「そうですね~。やっぱりみんな染まってしまうんじゃないですか?」
私:「私は、今、これといってないなぁ。」
T:「昨日のお食事会の席で、やたらと建具を開けてみたり、この素材がどうのこうのって言ってるのって、工務部の人たちですよ。あんなの普通のお客さん、しませんよねぇ。(笑)」
私:「・・・・・(どきっ☆)」

そう。私もちゃっかり、写真(上)を撮っていました。
これこそ、職業病だと、気付いていないあたりがイタイところです。
常にかばんに忍ばせているデジカメも、化粧ポーチに入っているメジャー(2mのコンパクトタイプ)も、私の勝手な常識だったんですよね。

さて、そんなお食事会で、みんながこぞって、見に入ったのがトイレです。
写真では、非常にわかり辛いのですが、床の仕上げが畳なんです。相当お手入れが大変だと思いますし、その点において、お食事中も話が膨らみましたが、とても雰囲気の良い空間でした。

翌日、これの欠点である、清掃性、お手入れの大変さに配慮した内容に代えて、早速仕様に盛り込ませて頂きました。
どのような仕上りになるかは、約2ヶ月後のお楽しみに。