Advance

インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

2月28日 只今工事中

2011-02-28 | インテリア/建築
ハチセは4F建てのビルですが、実は3Fがダンスホールになっています。
過去に事務所で開催されたセミナーにご参加頂いたお客様は良くご存知だと思いますが、初めての方は皆さん驚かれます。
私も、入社した折は大変驚きました。
不動産と全く結びつかないダンスホール。ここで昨年12月の終わりまで毎週土曜日、社交ダンスサークルが開かれておりました。
そもそも弊社会長の趣味が高じてつくられたもの(と聞いております・・・)で、会長世代(70~80代くらいの方々でしょうか?)の方々が楽しんでいらっしゃいました。

写真は、カーテンを開けて撮影しておりますが、普段は真っ赤なカーテンが閉められているので、太陽は一切入りません。
壁面は、ベルベット調の赤壁、天井には大きなシャンデリア、チカチカとクリスマスツリーの電球のように7色に光る照明、ミラーボールもありました。


昭和な雰囲気が残るこの空間は、ノスタルジックでその他の階とは全く違った空気と時間が流れており、町家や「NOSTA&ZATTA」シリーズを手掛けるハチセにはとても似合う空間でもありました。
しかしながら、最近お客様に来訪頂く機会が増えたハチセでは、十分な応接室が足りず、担当者同士で取り合い(?)になっておりました。
窮屈で暗い空間に座って頂かないといけないこともしばしば・・・。
そこでついに、この愛おしい空間を新たに3室の応接室にリノベーションする計画が始まりました。
2月はじめに着工し、現在、急ピッチで工事が進んでおります。


完成まであとわずか。
もとのダンスホールをご存知の方も、そうでない方も、新しいハチセの応接室に遊びに来て下さい。
3月下旬には完成の予定です。

今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。そして、応援のワンクリックお願い致します。
人気blogランキングへ

たくさんの方にご覧頂くため、ファイブ ブログランキングにも参加しました。こちらもクリックお願いします。
ファイブ ブログランキング

blogramランキング参加中!

2月22日 京からかみ 工場見学

2011-02-22 | イベントレポート
先日、京からかみの製作過程を見学させて頂けるということで、京都市上京区にある山崎商店さんに行ってきました。

ご用意頂いていた版木は大正時代の手彫りのもの。

桜の版木です。

ちなみにこちらが機械彫り。合板でつくられています。
サイズは9寸5分。
このサイズで、版を襖紙に押して行った時に、仕上がりがバランスの良いデザインに仕上がるようにすることが本当に難しい。とおっしゃっていました。
昔の人のバランス感覚がどれほど優れていたのか?が良くわかります。

紙は版を押す表側を内にして巻かれています。その為、まずはこの巻きグセを取る作業が必要です。反対向けにくるくる巻いて、1日~1日半もの間、紙を寝かします。

次に版木の寸法を丁寧に測ります。
湿気の具合で版木のサイズが変わるため、毎回必ず測るのだそうです。

版木のサイズに合わせて紙に記しを付けます。

いよいよ唐紙文様を付ける作業に入ります。
版木に色を付けるためには、写真のようにうちわのような「ふるい」と呼ばれる道具を使います。このふるいにハケで色を付けます。今回見せて頂いたのは、ふのりにキラと黄土を混ぜたものです。
ふのりは漢字で「布海苔」と書きます。

乾燥ふのりを良く煮て溶かし、どろどろの糊状にします。

↑これがその様子。
温度に敏感で腐りやすく、扱いが大変なのだとか。

そしてこれが、ふのりとキラ・黄土を混ぜたものです。

ふるいにのせた色粉を丁寧に版木に付けていきます。
その後、いきなり和紙に刷るのではなく、まずは新聞紙で試し刷り。色のノリを確認します。

それからようやく、襖紙に刷っていきます。
この時、ばれん(版画を刷る時に一般的に良く使われる圧力をかけて色を染み込ませる道具)は使わずに、手を使うのだそうです。
また、キラを使う場合は、付着が弱いので、必ず2度刷りをします。

このような感じで刷られていきます。

新調にサイズを合わせていますが、矢印で示すような隙間ができます。
これが、機械印刷ではない手刷りの味でもあります。色のノリも微妙に違うので、全く同じものは作れません。色も同じ。
数日後に、同じものを。と言われても全く同じ色は出せないのだとか。
まさに一点もの。
このようにして作られる唐紙は、同柄で、ただ刷るだけでも1時間でたった3枚しかできません。
手間ひまかけて作られる1枚の襖紙。
とても贅沢な一品ですが、ぜひ、おすすめしたいアイテムの一つです。


今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。そして、応援のワンクリックお願い致します。
人気blogランキングへ

たくさんの方にご覧頂くため、ファイブ ブログランキングにも参加しました。こちらもクリックお願いします。
ファイブ ブログランキング

blogramランキング参加中!

2月3日 東山シェアハウス=京だんらん東福寺

2011-02-03 | インテリア/建築
以前にチラっとこのブログ内でもご紹介させて頂きましたシェアハウスの入居募集が2011年2月1日より始まりました。
「京だんらん」というのは、ハチセがプロデュースするシェアハウスの名称です。
この「京だんらん」にその建物の立地を表す名称をプラスし、屋号となります。
1件目のこのシェアハウスは、「京だんらん東福寺」。
秋には毎年大勢の観光客を集める東福寺のすぐ側にありながらも、ゆったりと過ごせるとても静かな場所にあります。

小さなコダワリは部屋名。
6室ある京だんらん東福寺は、各室に和の花名が付けられています。
桜(さくら)
藤(ふじ)
紫陽花(あじさい)
竜胆(りんどう)
椿(つばき)
秋桜(こすもす)
それぞれの室の扉に、花の絵を描いた表札が付けられています。
101号室とか数字だけの冷たい感じではなく、部屋名までもほっこりさせてくれるような、そんなちょっとしたコダワリなのです。
だからこの家の住所は、
京都市東山区・・・・桜
となる訳です。素敵でしょ?

東京ではかなり認知度も高く人気のシェアハウスですが、京都ではまだまだ一般的ではありません。この新しい取り組みに関心を持って頂いたメディアにも少しずつ取り上げて頂くことが出来ました。
例えば、昨日は読売テレビさんがやって来ました。
月~金 夕方4:48から放送の「ten!」の水曜日のコーナー「お宝発見!街かど★トレジャー」のスペシャル版として2月11日(祝・金)に放送されるそうです。


これが撮影の様子。
「京だんらん東福寺」がどんな風に取り上げられるのか?とても楽しみです。

では、一足お先に完成した建物の様子を少しだけご紹介します。
まず、トップに使った写真は和室(=居間)から中庭を望んだものです。

この玄関の建具を開けると目前に拡がる景色がそれです。
これがすごく良い感じ。

玄関を上がってすぐはダイニングキッチン。
ワンルームマンションでは叶わない4口コンロ付の本格キッチンです。
シンクと一体型のダイニングテーブルはタモ材。ゆったりとした空間で、シェアメンバーと語らいながら食事がとれるスペースです。
オーブンレンジ、コーヒーメーカー、炊飯器なども準備しています。冷蔵庫は各自1台(=計6台)、冷凍庫も2台あります。これから一人暮らしをはじめよう!という方も、基本的な生活家電が揃っているので、初期投資が最低限でOK!

これが居間となる和室。
こちらにテレビが設置されています。
寝そべって見るのも良し、みんなでゲーム大会をするのも良し・・・

中庭です。
シンボルツリーはドラセナ。別名「幸福の木」。
ここを訪れる人に幸福が訪れますように。
広いスペースでは、みんなでバーベキュー大会も可能!

中庭に面する縁側。
なんだか落ち着く空間です。
人の気配を感じながら、コーヒー片手に読書?それともネットサーフィン??
ここに居ればわざわざカフェを訪れる必要がありませんね。

浴室です。
真っ白。自宅なら・・・掃除のこととかちょっと考えるけど・・・
週に一度は掃除に来てくれるから安心。でも、みんなが気持ちよく使えるように、キレイを保ってくださいね。

そして、洗面です。
使い勝手はともかく・・・この家のシンボルです。
洗面台の頭上の青い丸は空の色です。2010年11月26日に紹介したボイドを利用しています。

■シェアハウス関連の過去のブログ
2010年11月26日 http://blog.goo.ne.jp/ogawa_advance/d/20101126
2010年5月29日 http://blog.goo.ne.jp/ogawa_advance/d/20100529

今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。そして、応援のワンクリックお願い致します。
人気blogランキングへ

たくさんの方にご覧頂くため、ファイブ ブログランキングにも参加しました。こちらもクリックお願いします。
ファイブ ブログランキング

blogramランキング参加中!