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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

8月30日 鐘馗~しょうき~

2008-08-30 | インテリア/建築
鐘馗様をご存知ですか?
京都では親しみを込めて「鐘馗(しょうき)さん」と呼びます。

鐘馗さんは、京都の家屋、特に京町家では欠かせないアイテムの一つです。京都を訪れられた際にはぜひ、屋根の上を見てみてください。あっちの屋根にも、こっちの屋根にも・・・鎮座する鐘馗さんが見られるハズです。


さて、この鐘馗さんとは、下屋(小屋根)に祀られる魔除けの神様です。
もともとは中国から伝わったものだと言われています。

中国唐の時代、玄宗皇帝が重い病気に臥せた時にこんな夢を見ました。
ある夜、皇帝のもとへ「虚」「耗」という小鬼が現れ、楊貴妃の香袋と笛を盗もうとしました。「誰か居ないのか!」と大声で叫ぶと、どこからともなく破帽子をかぶり、角帯をつけ革靴をはいたひげ面の大男が現れ、あっという間に鬼を食べてしまいました。
皇帝が、怖い形相で立つその者の正体を問うと、「私は終南山の鐘馗と申します。科挙の試験に失敗し、国に帰るのを恥じて自らの命を絶ちましたが、帝に手厚く葬られました。その恩で鬼を退治するために参りました」と言ったそうです。
その後、夢から覚めた皇帝の病は不思議にもすっかり治っていました。そこで、絵師に命じて夢でみたままの鐘馗の姿を描かせ、災厄を祓う守り神としたそうです。

鐘馗はこうした伝承から人々の間で邪悪なものや疫病から家を守る魔除けの神として信じられるようになりました。そして京都には、こんな話があります。

江戸時代、京都のある家の奥方が原因不明の病にかかりました。手を尽くしても回復しないのに困り果てた医者は、ある日隣の屋根に鬼瓦が載っているのに気付きます。もしかしたらこの病は鬼瓦で除けられた災いがこちらに降りかかっているためかもしれない。でもお向かいの鬼瓦を降ろしてくれとは言えない。あれこれ考えた末、深草の瓦職人に鐘馗像を作ってもらい鬼瓦と睨みあう位置に据えたところ、たちまち病は全快したのだとか。

京都にはたくさんのお寺があります。お寺の屋根には邪気が入らぬよう、それぞれに意匠をこらした見事な鬼瓦が載っています。それまで高嶺の花であった瓦が江戸時代になると安価で庶民も自由に使えるものになりました。近所の人間関係を保ちつつも鬼瓦によって除けられた災いが我が家に降りかからないよう、屋根に鐘馗像を据え、また、「虚」「耗」という鬼をも負かしたという伝承から、鬼より更に強い魔除けとして考えられていったようです。

さて、そんな鐘馗さんには、据え方の決まりがあります。鍾馗さんは、基本的に玄関口の小屋根の上に据えられます。
しかし、向かいの家に鬼瓦がある場合には、鍾馗さんを正面から睨み合うように据えられ、向かいの家にすでに鍾馗さんがいる場合には、お互い睨み合うことがないよう目線をはずして据えられるのです。鐘馗さんの睨みを笑い飛ばすという意味で代わりにお多福さんをのせることもあります。

いずれにしても、角を立てずに円滑な人間関係を保つ、京都人らしい「はからい」のひとつ。

京町家は「お互い様の気持ち」や「思いやり」があってこそ成り立つもの。暑さ寒さや手入れの手間や、相手を思いやらないといけない構造が逆説的に豊かさをもたらしてくれます。歴史を紐解くことで、これまでは知らなかった京都を知ることができました。

■そんな鐘馗さん、我が家の小屋根にも据えたいなぁ。屋根には難しいけれど、インテリアに利用したいなぁ。・・・と思われた方はこちらをチェック!
http://www.koumu-hachise.jp/information/syouki.html
商品のご購入・お問い合わせは、問い合わせフォームをご利用ください。
http://www.koumu-hachise.jp/top/toiawase/mail.html
もちろん、お電話でも歓迎いたします。0120-34-1632

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8月22日 ガラスに関する記事の訂正

2008-08-22 | インテリア/建築
またまた、更新が途絶えてしまっていました。毎日チェックしてくださっている方、せっかく訪れてくださった方・・・ごめんなさい。お待たせしました。
さて、お盆休みをダラダラと過ごし、19日より仕事を再開させて頂いておりますが、すっかりと秋めいた気候になってきましたね。
太陽の照りつける中、自転車をせっせとこいで現場へ向かうこともしんどいし、肌は焼けるしで、暑いのは暑いなりにとっても大変で、私もブツブツ文句を言うわけですが、それでも、冬の寒さよりも暑い夏の方が好きな私にとって、これから訪れる寒い季節に今からドキドキしています。

さて、昨晩もすっかり涼しくて、夏のパジャマでは耐えられない私は冬のパジャマを着て眠りにつきましたが、北京は昨日もあつかったですねぇ。ソフトボール、悲願の金メダル!とっても感動しました。そして、今朝のテレビでは、何度もその感動のシーンが繰り返し流されており、上野選手とそのご両親とのやりとりを見て、朝からひと泣きして家を出てきました。「タイタニック」を見ても「東京タワー」を見ても、「西の魔女が死んだ」を読んでも、全く泣かなかった私が、自分自身でも何か人間的に欠けているものがあるのでは?と疑わなくてはならない私でも、こういうシーンにはめっきり弱いみたいです・・・。

・・・と、感動冷めやらないままにつらつらと書き出してしまいましたが、今日はガラスのお話です。
2008年5月29日 網入りガラスの落とし穴の記事に一部誤りがありました。申し訳ありません。ご指摘を頂いた時点でその記事の訂正は済ませておりますが、ここで改めてその内容についてのお話をしたいと思います。

間違っていたのは、強化ガラスに関する内容です。私は5月29日付の記事の中で、強化ガラスについて「車のフロントガラスに使われている」としましたがこれは間違いでした。

1987(昭和62)年9月以降に生産された自動車のフロントガラスには、「合わせガラス」が義務付けられました。
この合わせガラスとは、2枚の板ガラスの間にポリビニールブチラールを中間膜としてはさみこんだガラスのことです。

これは、“①人体に対する安全性”と“②運転中のアクシデントに対する安全性”の両面から有効であると考えられています。
具体的には次の通りです。
①人体に対する安全性
1. 万一、衝突事故で乗員がフロントガラスに頭部を強打しても、中間膜により衝撃を和らげ、頭部損傷を最小限にくいとめます。
2. 強化ガラスをフロントに使用した場合、衝突事故でガラスの破片により失明するケースがありましたが、その心配も極めて少なくなりました。
3. 割れても破片が飛び散ったり、くずれ落ちたりしないので、顔面への損傷が少なくなります。

②運転中のアクシデントに対する安全性
高速運転中の飛石などによる破損の際も、接着力の強い中間膜によりガラスがくずれ落ちません。そのため、運転に必要な視界を確保することができ、継続して運転が可能です。
(参考:旭硝子ホームページ)


「?うん?事故のニュースなんかを見ていると粉々になったガラスを見るけれど?」
と思われた方、いらっしゃいますか?私もその一人。ですから、車のガラスは「強化ガラス」だという思い込みがありました。
法律で規制されているのは、フロントガラスの部分。つまり、その他のガラスは強化ガラスが使われています。私たちが見ている粉々のガラスは、サイドガラスなどその他の部分のガラスなんですね。
この間違いに気付いてくださった方より、それらの見分け方を教えて頂きましたのでここに紹介させて頂きますね。

見分け方は、サングラスでも通常のめがねでも偏光ガラス使用のものをかけてみると、合わせガラスや普通のガラスにはガラス表面に何も見えませんが、強化ガラスには、独特の虹色の縞模様が現れます。

私も早速試してみたいと思います。


ハチセ工務部のホームページ 「現場で働く職人さんたち」UPしました。
私たちの思いをかたちにしてくださる職人さんたちを特集していきます。第1回は、現在私が工事を担当している現場「中京区のリ・ストック京町家」を施工してくださっている広瀬工務店さんです。こちらもぜひ、チェックしてみてください。
現場で働く職人さんたち 第1回 「広瀬工務店さん」http://www.koumu-hachise.jp/staff/syokunin.html

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8月8日 手作り灯り教室inハチセ 開催のお知らせ

2008-08-08 | インテリア/建築
あなたもオリジナルのフロアランプで、安らげる明かり空間をつくりませんか?

京町家を後世に末永く残していきたいと願うハチセでは、より多くの人に町家文化に触れて頂きたいと体験教室を企画しました。様々な案が挙がる中、選ばれたのは、和紙を通した柔らかな灯りが印象的なオリジナルランプづくり、「手作り灯り教室」。

ものづくりに興味がある方、和の文化に触れてみたい方、オリジナルランプを手に入れたい方、大切な方へのプレゼントをご検討中の方・・・そんなあなたにおすすめの教室です。

ところで、手作り灯り教室って一体どんな感じで行われるの?と思った方は、当ブログ6月15日付 灯りづくり の記事をご一読ください。
http://blog.goo.ne.jp/ogawa_advance/e/57455f608c42d8c176295d1693bba0dc

実は私、みなさんより一足お先に体験して参りました。
まさかこの時はハチセで開催できることになろうとは、想像もつきませんでしたが・・・。

この体験教室の企画及び運営は、その日一緒に訪れ、灯りづくりを楽しんだ板野が担当させて頂いております。ご興味のある方は、お早めにお申込みください。

■概要
 日時:平成20年10月4日(土)13:00~16:30
 場所:ハチセ 4階会議室
 京都市下京区東洞院通高辻上る高橋町619
 (地下鉄四条駅⑥番出口より徒歩3分)
 材料費:2,800円(耐熱シート、和紙、ランプ台、ナツメ球、スイッチ、その他)
 定員:15名
 応募締切:平成20年10月3日(金)<定員になり次第、受付終了>

■当日にご準備頂くもの
(ハチセでも準備しますので、お持ちでない場合も安心してお越しください)
 ①カッターナイフ
 ②はさみ
 ③ものさし30cm以上
 ④木工用ボンド
 ⑤スティックのり
 ⑥両面テープ(1cm巾)
 ⑦作品持ち帰り袋
 ⑧キリまたは、アイスピック等先の尖ったもの
 (耐熱シートに傷を付けるために利用します。当方でも準備させて頂きます。)
 ⑨押し花
 (ランプの飾りとして用います。当方でも準備させて頂きます。)

■申込方法
 ①お電話でのお申込み・・・0120-34-1632
 ②FAXでのお申込み・・・075-344-2612
 ③メールでのお申込み・・・お問い合わせフォーム

■申込時にご連絡頂くこと
 ①ご氏名
 ②ご参加頂ける人数
 ③ご住所(郵便番号)
 ④電話番号(FAX番号・メールアドレス)

尚、材料の準備や、定員に限りがございますので、事前に確認を取らせて頂き、必ずご参加頂ける方にのみ、詳細案内を送付させて頂きます(9月末頃予定)。

当日は、私も密かにお手伝いさせて頂きます。
また、京町家専門サイト・工務部専門サイトでも告知させて頂く予定です。
みなさんのご参加を心よりお待ちしております☆

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8月7日 新500円

2008-08-07 | 豆知識
今更なネタだけれど、みなさんは新500円玉をじっくりご覧になられたことはありますか?
現在、世に出回っている500円玉は、2000年にデザインと成分を一部改められたそうです。
普段、特に気に留めることもなく利用している500円玉。私は今朝、初めて500円玉に隠された文字に気付きました。
それは、いつものように起きているのか寝ているのかわからない状態でぼんやりと朝食をとっていた時のことです。
テーブルの上に比較的新しいキラキラ光る500円硬貨が一枚。

「きゃぁ~☆これ、『500円』って書いてある!!!」

ご存知でした?裏面の「500」と書かれた「0」の中央にタテ書きで「500円」と書かれていることを!

「見て!見て!見て!!!」

と、早速母にその硬貨を見せても、全く取り合ってくれません。むしろ、とうとうこの子は暑さでおかしくなった。とでも言わん限りの対応。・・・というか、そう言っていました。
そう。角度によってはタテのラインしか見えないのです。
私の必死の解説によって、ようやくこの驚きを共有できたのが、それから5分後のこと。

そしてつい先ほど、お昼休みにそんな話を思い出しました。すると、一緒に昼食をとっていた二人ともそのことを知らなかったのです。そんなわけで気を良くした私は早速ブログに取り上げさせて頂きました。

さて、お昼休みはこの500円硬貨ネタから、様々な紙幣の話へ・・・。
恐る恐る7歳年下の同僚に500円札の存在を知っているのか聞いたところ、やっぱり知りませんでした。そこで、調べてみました。500円札が製造中止になった日のことを。
1982年4月、500円札が製造中止になった代わりに登場したのが500円硬貨。
私は、「500円玉をもらうよりも500円札をもらう方が嬉しかった」という記憶が残っているので比較的記憶に新しいのですが、そんなにも前のことだったのですねぇ。

そうそう。新500円には、まだまだ高度な加工が行われています。
1つはその両面に、「N」「I」「P」「P」「O」「N」という文字が隠れているということ。そしてもう1つは、硬貨の外周は世界の硬貨でも極めて珍しい斜めのギザギザが入れられているということです。
その記述を見つけたとき、フジテレビ とくダネ!の小倉さんの顔が浮かんできました。

そういえば、このネタ、新500円硬貨が発行される時に聞いた気がするなぁ・・・。

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8月6日 特製ゴルフボール

2008-08-06 | その他
♪セブン セブン セブン♪♪♪

ウルトラマンといえばやっぱりウルトラセブンでしょ?!
え?!私だけ???

幼い頃に見たアニメ(実写?)の記憶。
ベスト1は、バビル2世☆
実は、その内容はあまり覚えてなかったりするんだけれど、バビル2世の3つのしもべの内の1つ『ロデム(=黒豹)』がとにかく格好良くて・・・。
いろいろな姿に変身して、いつでもどんな時でも力になってくれる感じが、幼いながらも乙女心をぐっと掴んでくれたわけです。
私が見ていたのは、恐らく再放送なのでしょうが、きっと30代の男性には共感して頂けるハズ。

第2位は、デビルマン★
これもまた、覚えていることといえば『デビール!!!』と変身(?)するシーンと今でも歌える主題歌・・・。
♪・・・・・・
裏切り者の名を受けて
すべてを捨てて たたかう男
デビルアローは 超音波
デビルイヤーは 地獄耳
デビルウィングは 空を飛び
デビルビームは 熱光線
悪魔の力身につけた
正義のヒーロー デビルマン デビルマン


で、この流れでいくと3位がウルトラセブンでもおかしくないのですが、上の2つは不動(・・・といってもほとんどストーリーを覚えていない)の地位を確立しているものの3位以下は、良くわかりません。とにかく、ウルトラセブン繋がり(?)で、2つのアニメを思い出したので、思いのままに語ってしまいました(笑)。

さて、本日のネタは、8月8日ブリヂストンスポーツにより発売される予定の、ウルトラセブンをプリントした特製ゴルフボール。
私は、ゴルフの経験もなく、恐らく今後することもないと思いますが、若い女性にも人気のスポーツですよね。
私の購入している女性誌でも時折、新作のウェアが取り上げられます。
どれもとてもかわいくて、見ているだけでも楽しくなります。
きっと、実際にプレーする人にとったら、こういったボール1つでもテンションが上がるのではないでしょうか。

4スリーブ(各3個入り)セット。価格はオープンで、予想実売価格は3000円程度。2007年に発売した「ウルトラマンNewing」に続くウルトラヒーローボールの第2弾だそうです。

ヒーロー好きには見逃せないアイテムの一つではないでしょうか。


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2008年8月3日 Economy meets Ecology

2008-08-03 | イベントレポート
インテリアトレンドはミラノサローネで決まる。
それはもはや業界の常識。私のブログでも度々そんなお話しをさせていただいています。
今日はその中でも照明を中心としたお話しをしたいと思います。 
2008年ミラノサローネレポートとして、前回はサンゲツで行われたセミナーをレポートしました。今回は松下電工により開催されたセミナーをレポートします。

ところで、ミラノサローネは「ユーロルーチェ」と呼ばれる「照明」を中心とした展示と「ユーロクッチーナ」と呼ばれる「キッチン」の展示が交互に行われます。2008年は「ユーロクッチーナ」でした。そして、ユーロクッチーナの年にはドイツ フランクフルトで「ライト&ビルディング」という展示があります。
つまり、照明の大きな展示会は、毎年行われているということになります。ヨーロッパの人々にとって、そして住空間・インテリアにとって、照明はそれほど重要なポジションを担っているのかも知れません。

さて、今年の照明トレンド。それはもちろん『ECO』
ランプの種類としてはLEDや蛍光灯。そして、ヨーロッパではこれまでほとんど見られなかった日本ならでは(?)の丸型蛍光灯のモダンデザインがたくさん出現していたそうです。

また、『空間全体を明るく照らすのではなく、必要なところに必要なあかりを!』これからの照明プランは、これにつきます。

それらを表すものとして、「谷崎潤一郎の陰翳礼讃」が取り上げられていた。というお話しが印象的でした。この本が書かれたのは昭和8年のこと。この美意識・世界観をヨーロッパの展示会、つまりは世界が注目していることに、とても不思議な感覚を覚えました。
改めて谷崎潤一郎の世界観に触れてみようと、さっそく本を購入しました。
照明のあるべき姿を学びたいと思います。

陰翳礼讃 (中公文庫)
谷崎 潤一郎
中央公論社

このアイテムの詳細を見る

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8月2日 2008年コイズミ新商品展示会レポート

2008-08-02 | イベントレポート
先月、コイズミ照明の新商品展示会へ行ってきました。
展示会が行われた大阪市西区阿波座にある大阪ショールームは、これに合わせて大胆なリニューアルがなされていました。
今までとは一味違う、モノトーンで都会的な配色が新鮮で「なんだか東京っぽいですね。関西とは違う感じがする。」というコメントに繋がりました。
「そうなんです。今回は東京から来たスタッフが中心になって、リニューアルがすすめられたのです!」と担当の営業さん。なるほど。関西と関東では色彩の感覚が微妙に違うのです。
全国的なコンペでの受賞作品などを見るとこのあたりがすごく明確に現れます。作品を見るだけで、西か東かその作者のおおよその出身地がわかるので面白いですよ。

さて、新商品の展開もショールームのコーディネートに倣って実にシンプルでスタイリッシュ。器具そのものより光に拘った商品がたくさん発表されていたのが印象的でした。
そして、目玉はもちろんLEDです。オーデリックや松下電工に少し遅れを取った発表になりましたが、さすが、発表までに時間をかけただけのことはあります。LEDの強くまぶしい光をうまく和らげた商品が見られました。さらに、集光性の性質をもつランプにも関わらず、クリプトン球や蛍光ランプに引けを取らない拡がりのある光も実現。そして高演色、Ra92。Ra85以上のランプを見たのは初めてのことだったと思います。
ただ、Raが高いことが物の色を忠実に映し出すかどうかについては、考え直さなければなりませんでしたが・・・。
とにかく、私の知る中ではこれまでのところLEDダウンライトベスト1ではないでしょうか。

これが、私が一番気に入った室内用のダウンライト。“cledy LEDダウンライト(高効率タイプ)”の白色タイプ。照射角55°で、白熱球60W相当の明るさを実現。ちなみにこの商品の場合7.0Wです。
一日5時間点灯した場合の電気代を比較すると次の通り。
白熱灯60Wの場合・・・198円/月  2,376円/年
LED7.0Wの場合・・・23.1円/月  277.2円/年
その差2,098.8円。(な~んだ。2,000円程度かぁ。)と、思わないでください。ダウンライトって、4灯、5灯と複数設置されることが多いハズです。仮に5灯の設置で年間1万円以上の差が生まれます。
ただし、器具代は白熱球が4,000円程度から販売されているのに対してこちらは18,900円。別途専用電源ユニット9,000円(上記商品の場合、2台ごとに1台必要)が必要なので、イニシャルコスト(=当初にかかる費用)は確かにかかってしまいます。
でも、地球のこと。強いては私たち人間が地球上で生活するために、自分自身や未来の子どもたちのことを考えると、積極的に取り入れたい商品の一つです。

その他LEDの特徴をおさらいしておくと、特に「実際のエネルギー量の半分」という温度特性があります。つまり、照射物の熱による損傷を防ぐことができます。ニッチ(=壁の厚みを利用した飾り棚)用の照明や、庭の木々を照らす場合には、ピッタリの商品ですよね。

そして、今回の展示会に重ねて行われたショートセミナー「LED光源の基礎と住宅照明計画の実際」の中で初めて知ったことがあります。それは『LEDは対象物の色を拾う』というものです。展示の商品をたっぷり見た後で少し疲れ気味だった私はついついウトウトしてしまっていたのですが、この瞬間、目が覚めました。
ニッチの中に赤いタオルを入れると、その空間全体が赤色に、ヒマワリを入れると黄色に変化したのです。この時利用されていたのは電球色のLEDでした。講義終了後、その特性に興味を持った私は、ヒマワリを白色タイプのLEDが設置されたニッチへ・・・。
するとどうでしょう。そのLEDは葉っぱのグリーンの色を拾って、空間全体をグリーンに照らしたのです。
これは、計画の際には気を付けておきたい特性です。

その他、たくさんの商品を見た中でカタログではその良さを気付くことができなかった商品がこちらです。

こちらも、他メーカーに遅れて(?)発表されたラージプロポーション(=スケールアウト)商品。もはやトレンドではなくスタンダードになってきているようです。
これはブログの中でもその良さはお伝えしきれませんが、セードが二重になっていて糸と糸のわずかな隙間から透ける光と、やわらかな風合いがとっても良い感じでした。
写真ではこの辺りが伝わらないのが残念です。興味のある方は今すぐショールームへ・・・。

最後に、特に目を引いた照明のコーディネートがこちら。

ダウンライト、ペンダントなど全てがLEDでプランされています。その中でも特に注目したのが、カウンター下の間接照明。覗き込むとこんな風になっています。

こちらはまだ商品化されていませんが、近い内に発表されるのだとか。発売がとても待ち遠しい商品の1つです。

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