龍神の雨

★龍神の雨☆　　道尾　秀介

　蓮と楓の兄妹は、幼い時に父が家を出、その後しばらくして母が再婚した。
だがその母も７ヶ月前に事故死し、血のつながらない父、睦夫と暮らしていた。
睦夫は仕事もせず、蓮達に暴力を振るう、ダメ男だった。
そんな睦夫に蓮は事故に見せかけ、殺そうとする。
だがそれは失敗した。心のどこかでほっとしていたが、
実は、睦夫に強姦された楓がすでに殺していた。
兄妹は、睦夫を秩父の山中に遺棄するが・・・
　辰也と圭介の兄弟は、母を病気で亡くし、父が再婚。
その父もやはり病死し、今は継母里江と暮らしている。
圭介は母が死んだのは自分のせいだと思い込み、
辰也は母を殺したのは、里江だ、と言っている。
そんな兄弟がふとしたことから蓮と係わり合い、
蓮達が睦夫を運んでいるところを目撃してしまい・・・

読んでいて、なんかぞわぞわしてくるような話。
二組の不幸なきょうだい達。
彼らがどうなったのか、すごく気になりますね。