3年 三井志文
この夏休みに東京西部の日の出町にある谷戸沢処分場へ初めて行った。当日の朝は小雨で不安定な天気だった。八王子駅で奥津先輩に車で拾ってもらい、谷戸沢処分場まで乗せていもらい、車の中でその日の調査内容を教えてもらった。ひとつは、カヤネズミの生息範囲を知るために設置してあるトラップの改良型を作るのを手伝うこと、もうひとつは旧型のトラップを回収して、改良型を設置することだった。
トラップの作るときには、これまで出会った問題をのりこえる工夫を試行錯誤して来た話を聞き、今までこの研究テーマにどれだけの時間と気持ちを入れて来たかを感じ、その情熱に敬意を感じた。
フィールドでは、土の層が薄いため植生の遷移が進みにくいという説明をきいた。また、そこらじゅうに見られるクズがなぜ駆除しにくいのかとか、外来種のセイタカアワダチソウのアレロパシーによって周りの植生が枯れていることなど教えてもらった。そこで気づいたことは、同じ景色を見ていても「知らない」で見えている景色と「知っている」で見ている景色は全く異なる物であるということだった。谷戸沢処分場に入った時と出た時ではまるで違う所にいる気分だった。そして、自分がまだ見ているつもりでいても全く見えていない世界が目の前に広がっている事を想像し、生態学や他の学問を勉強することによってそれが見えるようになれるかも知れない可能性に対してドキドキした。
調査が終わり、帰りの車の中では奥津先輩の本業の教育について話を聞いた。小学生、中学生は常識という鎖に縛られないため、実に想像力豊かな質問や発想が来るという話だった。その中でも一番印象的だったのが生物の授業で「花にはなぜ様々な色が存在するのか」と言う質問に対して「土の中に赤や黄色や紫などの様々な色の素が存在していてそれを種が吸収するから」という生徒の答えだった。常識と言う枠の中で考えていたら絶対に現れなかったこの答に自分はすごい魅力を感じた。今回の調査では生物に関する純粋な知識のみだけではなく、常識などの枠によって視野を自分で小さくするのではなく自由な視点で物事を見る大事さを学んだ。これから自分の研究をするにあたっても、様々な視点からそれに注目することによって見える世界が多々存在する事を意識していきたいと思った。
この夏休みに東京西部の日の出町にある谷戸沢処分場へ初めて行った。当日の朝は小雨で不安定な天気だった。八王子駅で奥津先輩に車で拾ってもらい、谷戸沢処分場まで乗せていもらい、車の中でその日の調査内容を教えてもらった。ひとつは、カヤネズミの生息範囲を知るために設置してあるトラップの改良型を作るのを手伝うこと、もうひとつは旧型のトラップを回収して、改良型を設置することだった。
トラップの作るときには、これまで出会った問題をのりこえる工夫を試行錯誤して来た話を聞き、今までこの研究テーマにどれだけの時間と気持ちを入れて来たかを感じ、その情熱に敬意を感じた。
フィールドでは、土の層が薄いため植生の遷移が進みにくいという説明をきいた。また、そこらじゅうに見られるクズがなぜ駆除しにくいのかとか、外来種のセイタカアワダチソウのアレロパシーによって周りの植生が枯れていることなど教えてもらった。そこで気づいたことは、同じ景色を見ていても「知らない」で見えている景色と「知っている」で見ている景色は全く異なる物であるということだった。谷戸沢処分場に入った時と出た時ではまるで違う所にいる気分だった。そして、自分がまだ見ているつもりでいても全く見えていない世界が目の前に広がっている事を想像し、生態学や他の学問を勉強することによってそれが見えるようになれるかも知れない可能性に対してドキドキした。
調査が終わり、帰りの車の中では奥津先輩の本業の教育について話を聞いた。小学生、中学生は常識という鎖に縛られないため、実に想像力豊かな質問や発想が来るという話だった。その中でも一番印象的だったのが生物の授業で「花にはなぜ様々な色が存在するのか」と言う質問に対して「土の中に赤や黄色や紫などの様々な色の素が存在していてそれを種が吸収するから」という生徒の答えだった。常識と言う枠の中で考えていたら絶対に現れなかったこの答に自分はすごい魅力を感じた。今回の調査では生物に関する純粋な知識のみだけではなく、常識などの枠によって視野を自分で小さくするのではなく自由な視点で物事を見る大事さを学んだ。これから自分の研究をするにあたっても、様々な視点からそれに注目することによって見える世界が多々存在する事を意識していきたいと思った。