小幡歯科医院雑談

小幡歯科医院公式ブログ。日常を綴ります。

歯のためにカルシウムを補給する

2008-04-23 12:10:07 | 都市伝説

「歯が弱いからカルシウムをたくさん摂るようにしています。」

            

こうお話される患者さんがいらっしゃいます。

           

虫歯は歯のカルシウムが溶けてしまって歯に穴が開く病気です。ですからカルシウムを補給するのはいいことのように思えます。

        

しかし、摂取したカルシウムは歯にいきません。(骨にはいきます。)

        

歯のカルシウム量は生まれつき決まっています。カルシウムをたくさん摂っても増えることはありません。

          

ですから、妊婦の方が「赤ちゃんにカルシウムを取られる」ということもありません。歯のカルシウム分は増やすこともできなければ、減ることもありません。

            

ただ、唾液の中のカルシウムは歯の表面に取り込まれます。 

          

虫歯になりそうになっても(脱灰)、唾液中のカルシウムが補給(再石灰化)することができます。

                

再石灰化させるためには「よく噛んで食べる」ことが有効です。

          

またフッ素も歯の表面に取り込まれます。

            

ですから、歯を強くするには、「よく噛む」ことと「フッ素を塗る」ことが有効です。

         

院長

コメント
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