昨日、NHKの番組「病の起源」で「睡眠時無呼吸症候群」を特集していました。
睡眠時無呼吸症候群は人間が進化したために出現した病気である、という内容でした。
具体的には、石器を使うようになってやわらかい食べ物を食べるようになってから睡眠時無呼吸になる人間が現れた、ということです。
それまで固い木の実や根を食べていたのが、やわらかい食べ物を食べるようになったことによって、強い顎が必要なくなり顎が小さくなっていきました。
また、言語を持つようになって舌が自由に動くようになってかえって気道がせまくなりやすくなってしまいました。
進化と引き換えに得てしまった「宿命の病気」である、と番組は結んでいます。
歯科的にみると、睡眠時無呼吸症候群と共に「不正咬合(歯並びが悪い)」「顎関節症」も宿命の病気であると言えます。
顎が小さくなった現代人に多い病気です。
番組では、睡眠時無呼吸症候群の予防として歯科矯正によって顎を大きくする治療を紹介していました。
顎が小さくならないようにするという点では、小さい頃から固いものを食べる習慣をつけることも大切です。
院長