小幡歯科医院雑談

小幡歯科医院公式ブログ。日常を綴ります。

赤ちゃんにカルシウムを取られる

2009-03-13 23:14:07 | 都市伝説

妊娠、出産はとても喜ばしいことです。

                

ところが、出産を機に虫歯が増えてしまうことがあります。 

               

それは、、、、、、

             

赤ちゃんにカルシウムを取られるからではありません。

             

歯に含まれるカルシウムは体調や環境によって増減することはありません。

                 

(骨のカルシウムは増減することがありますが。)

               

                    

出産後の子育てに労力を取られ、自分の口腔ケアがおろそかになることが虫歯になる原因です。

              

あるいは、食生活や生活のリズムが乱れることが虫歯になる原因です。

                      

             

昔は、「子供を一人生むと歯を一本失う」という言い伝え?がありましたが、それは予防の知識がおそまつだった時代の話です。

           

実際、出産後に虫歯が増えたという人を最近みかけません。

               

            

院長

                     

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かぶせたら虫歯にならない

2008-06-13 01:52:23 | 都市伝説

「都市伝説」は気軽な内容が多かったのですが、今回は大事なお話です。

               

虫歯はその大きさによって治す歯科材料が異なります。

                 

            

小さければ簡単なプラスチックの「詰め物」

          

中くらいになると、金属やセラミック系の「詰め物」

            

大きくなると金属やセラミック系の「かぶせ物」

                     

                    

               

「かぶせ物」は歯を全周削って、全体的に人工の歯にする治療です。    

                

ですから、元々の自分の歯の部分は見えなくなります。

             

そこで、都市伝説です。

            

「歯にかぶせ物をしたので、もう虫歯にはなりませんね。」

                 

大きな勘違いです。(こう考えていらっしゃる方は多いです。)

                

歯は削れば削るほど虫歯が再発するリスクが高まるのです。

            

ですから最も多く削る「かぶせ物」は、もっとも虫歯が再発する危険が高いのです。

                   

具体的には、歯と「かぶせ物」のすき間から虫歯になります。

          

歯科医は虫歯になりにくいように「かぶせ物」を作る努力をしますが、患者さんにも虫歯にならないように歯のお手入れをしていただきたいのです。

           

「治療したらもう虫歯になりませんよ。」と言えないところが歯科治療のつらいところです。

              

院長

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ガムを噛んで顎を鍛える

2008-05-18 10:00:00 | 都市伝説

「私は顎関節症で顎が弱いからガムを噛んで顎を鍛えるようにしています。」と言う方がいらっしゃいます。

          

よくいらっしゃいます。

           

これは完全に間違いです。

           

顎関節症の人はガムを噛んではいけません。

             

ガムは歯ごたえがないので、ガムを噛むということは「歯ぎしり」をしていることと同じです。

            

歯ぎしりは顎関節症の原因になります。

           

ですからガムを噛むと顎が悪くなってしまうのです。

           

私は顎関節症ですので、ガムを噛むと顎の動きが悪くなるのがわかります。ガムを噛むと顎が少しずれてスムースに動かなくなります。

               

ですから、焼肉を食べた後もガムはもらいません。

                

          

顎関節症の人は、食事以外の時間は顎を安静にすることが大切です。

             

院長

        

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

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歯のためにカルシウムを補給する

2008-04-23 12:10:07 | 都市伝説

「歯が弱いからカルシウムをたくさん摂るようにしています。」

            

こうお話される患者さんがいらっしゃいます。

           

虫歯は歯のカルシウムが溶けてしまって歯に穴が開く病気です。ですからカルシウムを補給するのはいいことのように思えます。

        

しかし、摂取したカルシウムは歯にいきません。(骨にはいきます。)

        

歯のカルシウム量は生まれつき決まっています。カルシウムをたくさん摂っても増えることはありません。

          

ですから、妊婦の方が「赤ちゃんにカルシウムを取られる」ということもありません。歯のカルシウム分は増やすこともできなければ、減ることもありません。

            

ただ、唾液の中のカルシウムは歯の表面に取り込まれます。 

          

虫歯になりそうになっても(脱灰)、唾液中のカルシウムが補給(再石灰化)することができます。

                

再石灰化させるためには「よく噛んで食べる」ことが有効です。

          

またフッ素も歯の表面に取り込まれます。

            

ですから、歯を強くするには、「よく噛む」ことと「フッ素を塗る」ことが有効です。

         

院長

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フロスを使うと歯にすき間ができる

2008-03-05 00:06:22 | 都市伝説

「、、、、、、、ですからフロスを使うと、、、、、、予防に有効です。」

      

フロスをお勧めすることは多いです。

          

時々患者さんからこんな反応を受けます。

            

「フロスを使うとすきっ歯になるから嫌なんですよね。」

              

フロスを長期的に使うと歯と歯の間にすき間ができてしまう、と信じている方がけっこういらっしゃいます。

            

絶対にそういうことはありません。

           

ただし、フロスを使用することによって歯ぐきが引き締まり、歯の付け根にすき間が生じることはあります。

               

これは、歯ぐきが引き締まって元々ある歯と歯のすき間が見えるようになるためです。

          

歯ぐきの状態としてはとても喜ばしいことですが、嫌がる患者さんも多いです。

              

「少しすき間ができましたが、歯周病の観点からはとても健康的な状態です。」と説明(説得)しています。

      

フロスを使わなくても年齢を重ねると、このすき間は必ずでてきます。

             

ですから

        

「フロスを使ってすきっ歯になることはありませんが、歯ぐきが引き締まることによって元々ある歯と歯のすき間があらわれることがあります。」

        

院長

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