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「しゃべれども しゃべれども」

2007-05-22 | 漫画
佐藤多佳子さんの小説、「しゃべれども しゃべれども」。もうすぐ映画が公開ということで、話題になってますね(国文太一さんが主演)。先月にはコミックも出たので、こちらから読んでみることにしました~(イラストは、勝田文さんという方が描いています)。

このお話の主役は、今昔亭三つ葉という噺家さん。三つ葉さんはちょっとしたことから落語教室を開くことになり、そこへ訳アリの生徒たちがやってきます。生徒は、あがり症の「良」(三つ葉のイトコ)と美人で気の強い「十河」、学校でイジメられている「村林」、口下手な野球解説者「湯河原」の4人。それぞれ面白いキャラクターをしていて、とても良かったです。

個人的に好きなのは、小学生の村林。彼は大阪から転校してクラスに馴染めずにいるのですが、性格は明るくひょうきん。クラスのボスである宮田に自分を認めてもらいたいという気持ちがまっすぐで、心をうたれました。

三つ葉さんも生徒さんもそれぞれ問題を抱えているのですが、みんなとの交流を通して成長していきます。性別や年齢もバラバラの彼らが最後には1つになり、仲間っていいな~と思える作品でした。小説もぜひチャレンジしてみようと思います。

漫画のイラストは可愛すぎず、大人にも読みやすい雰囲気。表情が生き生きしていて、好感が持てました。勝田さんは和風の漫画をいろいろ描いているようで、そちらも気になりました。「あしながおじさん」を日本風にアレンジした漫画もあるんですよ~(「Daddy Long Legs」という作品)。


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