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本と雑貨と手作りのブログ。

「イソップ12の物語」

2007-03-23 | 絵本
数あるイソップ物語から、リスベート・ツヴェルガーが12編を選び、挿絵をつけた作品。ツヴェルガーのイラストが好きなので、買いました☆
太平社 「イソップ12の物語」

  <目次>
「町のネズミといなかのネズミ」「乳しぼりの娘とミルクのバケツ」「人間と神サテュロス」「羊飼いの少年とオオカミ」「ウサギとカエル」「サルとラクダ」「キツネとぶどう」「ウサギとカメ」「キツネとカラス」「イヌとブタ」「月の親子」「ロバとイヌ」

どの話も見開き1ページに収まっていて(左に文、右に挿絵)、あっという間に読むことができます。「ウサギとカメ」など、知ってるお話がいくつかあり、読んでいると懐かしい気分になりました。イソップ物語は教訓的で、皮肉な内容が多いので、大人の方がそのおかしさを感じられると思います。

大型サイズの絵本なので、ページの半分に描かれた挿絵はなかなかの迫力。水彩のイラストがとても美しくて、見入ってしまいます。なかには、擬人化して描いたイラストもあり、「町のネズミ~」や「キツネとぶどう」では、お洒落な服を着た動物が登場していたり。どの動物も表情が豊かで、とてもユーモラスです。

ツヴェルガーは、アンデルセンやグリム童話など、いろんなお話に素敵な絵を付けていて、全部集めたくなります~。

こどものとも2月号。

2007-01-07 | 絵本
こどものとも2月号は、「まゆ と うりんこ」という作品。富安陽子さんと降矢ななさんが送る「やまんばむすめ まゆのおはなし」シリーズの続編です。今年の干支・イノシシが出てくるお話ですが、イノシシの絵本ってなかなかないですよね~。<うりんこ>という言い方が可愛くて、好きです。

ある日、まゆが林の中で出会ったのは、うりんこのぼうや。まゆは迷子のぼうやのために、おかあさんになってあげます。ご飯を作ってあげたり、子守唄をうたってあげたり、危ないところを助けてあげたり、大忙しのまゆ。そのたびに、「おかあちゃんて、おなかがへるなあ」とか「おかあちゃんて、ねむたいなあ」とか、「おかあちゃんて、らくじゃないなあ」と思います。

その後、ぼうやとどろんこになって遊んでいると、しげみのおくから大きな大きなイノシシがあらわれます!ぼうやの本当のおかあさんが見つかって、やまんばかあさんが恋しくなるまゆ。はしってはしって家に帰ると、やまんばかあさんがまゆを抱きしめて迎えてくれます!やまんばかあさんが用意してくれたふかしたてのおいも食べながら、まゆは「おあかあちゃんて いいな」と思います☆

まゆのはりきる姿が、とても可愛いお話。子どもより親の方が、気に入るかもしれません~。降矢さんの絵も素敵で、まゆやうりんこが大好きになります。美しい山の風景も必見です!お話とは関係ないのですが、裏表紙などにちょこっと出ているキツネも可愛い~。『ともだちや』シリーズに出てくるキツネを思い出します。


      

「まりーちゃんのくりすます」

2006-12-25 | 絵本
毎年、少しずつ集めているクリスマス絵本。今年はこの絵本が仲間入りしました~。可愛らしい絵の中に、北欧のおしゃれな雰囲気も感じられる絵本。MOE12月号にも大きく取り上げられていました。

フランソワーズ, 与田 準一 / 岩波書店
Amazonランキング:7919位Amazonおすすめ度:


「まりーちゃんとひつじ」の続編で、またまたまりーちゃんと羊のぱたぽんのお話。まりーちゃんは、木のくつをだんろのそばに置いておくと、プレゼントがもらえることをぱたぽんに教えます。何がもらえるか想像をふくらませるまりーちゃんに対し、ぱたぽんは自分の黒いくつはぬげないから、プレゼントはもらえないと悲しみます。

そんなぱたぽんのために、まりーちゃんは小さなくつを買います。そして、クリスマス・イヴの日、2足のくつをだんろのそばに置いて、眠りについたまりーちゃん。まりーちゃんとぱたぽんに、どんなプレゼントが届いたのでしょう?まだ読んだことのない方は、ぜひ確認してみてくださいね♪


おまけの画像。ツリーっぽい物体は、会社の先輩に教えてもらって作ったものです。ちょっとリボンが大きすぎて、バランスが悪いですが・・・。このバラは初めて見たのですが、スプレーがかかっていて、キラキラ&フワフワしていました!写真ではわかりにくいですが、本物はとっても可愛いです~。

  

SabudaのChristmas Alphabet。

2006-11-08 | 絵本
最近、注文したロバート・サブダのポップアップ絵本。どちらも1994年に出版された『The Christmas Alphabet』という本を基に作られています。『The Christmas Alphabet』は、AからZまでの26の扉(見開き1ページに4つの扉)が付いていて、その扉を開くとクリスマスに関係のあるモチーフが飛び出す仕掛け。Aはエンジェル、Bはベル…という風に、アルファベットの頭文字からさまざまなものがイメージされていて、面白い作品です。ちなみに、新装版も出ています。


↓の『Christmas Alphabet Cards』は、『The Christmas Alphabet』に登場する26のポップアップをカードにしたもの。ずっと品切れ中だったのですが、やっと買うことが出来て喜んでいます~。カードの中身はもちろん素敵なのですが、表紙もちょっとした切り絵になっていて美しい!雪の結晶が描かれた缶のケースに収納されているところも良いです☆プレゼントできるように、カードサイズの封筒も付いているのですが、どれも可愛くてあげるのがもったいないくらいっ。自分用とプレゼント用に2冊欲しいな~。

Robert Sabuda / Running Pr
Amazonランキング:3,922位Amazonおすすめ度:



↓の『Christmas』は、ハガキぐらいの大きさで可愛らしい作品。『The Christmas Alphabet』の26文字の中から、「CHRISTMAS」の9文字をピックアップしたミニ絵本です。ポップアップの内容は変わらないですが(「S」は2回出てくるので、2つ目の「S」だけは新作)、所々に金と銀が使われていて、ちょっと贅沢な印象を受けました~。

Robert Sabuda / Orchard Books
Amazonランキング:位Amazonおすすめ度:



先日、紹介した「The 12 Days of Christmas Anniversary」とこの2冊は、フェリシモのカタログ「Santa Book」にも載っていて、興味を惹かれました。フェリシモの方は高かったのですが、Amazonでは現在、20~30%Offになっていてオススメ。30%Offは時々しかならないので、欲しい人はお早めにどうぞ。

「The 12 Days of Christmas Anniversary」

2006-10-28 | 絵本
「クリスマスの12日」というわらべ歌を元に作られた、sabudaのポップアップ絵本「The 12 Days of Christmas」。出版から10周年を迎えた今年、Anniversary版が出版されました!

旧作は既に持っているのですが、追加ページやオーナメントのおまけが付いているそうで、とても惹かれています☆追加ページの画像はAmazonのページで見れるので、興味がある方は是非(「その他のイメージを見る」をクリックして下さい)。3つ目の豪華なポップアップが追加されたページです!!まだ持ってない方には、絶対こちらをオススメします~。

また、この本ではないのですが、ただいまsabudaの絵本を2つ注文中。届いたら、紹介したいと思います♪



ちなみに、私が持っている旧作の方は↓です。この本が紹介されたAmazonのページでは、「洋ナシの上で羽を広げるヤマウズラ」や「11人の踊る貴婦人」のポップアップ画像が見れます。

Robert Sabuda / Little Simon
Amazonランキング:18,188位Amazonおすすめ度:



「3びきのくま」

2006-10-07 | 絵本
多くの作家によって描かれている、ロシア民話の「3びきのくま」。この本は、ヴァスネツォーフという画家が絵を付けています。

3びきのくま
3びきのくま
posted with 簡単リンクくん at 2006.10. 6
トルストイぶん / バスネツォフえ / おがさわら とよきやく
福音館書店 (1996)

通常24時間以内に発送します。

森で迷ってしまった女の子は、小さな家を発見。そこは、3びきのくまが住む家でした。おとうさんぐまの名前はミハイル・イワノビッチ、おかあさんぐまはナスターシャ・ペトロブーナ、ちいさなくまの子はミシュートカ。3びきのくまたちはさんぽちゅうで留守でした。

そこで、女の子はくまの家でスープを飲んだり、いすに座って壊したり、ベッドで寝てしまったり。この女の子は、おとうさん、おかあさん、子どもという順番で、3つのスープ・いす・ベッドに手をつけます・・・。

くまたちは家に帰ると、この変化に気づき、おとうさんぐまは大きな声、おかあさんぐまは中くらいの声、子どもぐまは小さな声で「だれが○○をしたのか」と叫びます(例えば、「だれがスープを飲んだのか」とか)。3回の繰り返しがとても楽しい作品です!そう言えば、ロシアのお話である「おおきなかぶ」「てぶくろ」も繰り返しの物語で、昔話の定番ですね~。出てくる衣装や家具などの絵も洒落ていて、気にいっています☆

ちなみに、私が初めてヴァスネツォーフの絵を見たのは、ロシア児童文学という講義の中。「Yu.ヴァスネツォーフの絵はがき」いうのを先生に見せてもらったのが最初です。この絵はがきは、ロシア児童文学・文化を研究している「カスチョール」の会が製作したもの。ヴァスネツォーフの絵はがきは、「3びきのくま」の他に「おおきなかぶ」や「おだんごぱん」なども出ています。どれも色鮮やかで、とてもオススメ!その後、E.ラチョフの「てぶくろ」の絵はがきなども作られたようで、そちらも気になるところ。メールやFAXで注文できるそうなので、興味のある方はぜひ☆

久しぶりに「カスチョール」の会のサイトを見て、この本を買ったのでした☆

「しろくまちゃんのほっとけーき」

2006-09-20 | 絵本
最近、買った絵本はこれ。この本は、保育士だった叔母さんがよく読んでくれて、とても思い出に残っています。ずっと「座右の絵本」にしたいと思っていたのですが、寄り道ばかりしていたので、家ヘやって来るのがこんなに遅くなったのでした~。

わかやま けん / こぐま社(1972/10)
Amazonランキング:1,065位Amazonおすすめ度:


「しろくまちゃんのほっとけーき」は「ぐりとぐら」のように、おいしそうな食べ物が出てくるところが魅力☆<ぽたあん><どろどろ><ぴちぴちぴち><ぷつぷつ>と、ホットケーキが焼けていく場面は、音と一緒に良い匂いも漂ってきそうです!白や黄、茶色で描かれたシンプルな絵なのに、すごく美味しそうに見えるのが不思議~。



ホットケーキを作る道具や材料も描かれていて、食べる楽しみだけでなく、作る楽しみも感じられます。最後にお友達のこぐまちゃんを呼んで、一緒に食べるところも良いです。

わかやまけんさんの<こぐまちゃん>シリーズは、とても色にこだわっている作品。ミッフィーの絵本のように、毎回、決まった色だけを使っています。その中でも、私は暖かさのあるオレンジが好き。「しろくまちゃんのほっとけーき」には、オレンジ色がよく使われていて、気に入っています。こぐまちゃん絵本で他に好きなのは、「しろくまちゃんぱんかいに」。こちらも食べ物好きにおすすめです。

「ちいさなちいさなえほんばこ」

2006-08-16 | 絵本
可愛いケースの中に、手のひらサイズのミニ絵本が入った『ちいさなちいさなえほんばこ』。いつも在庫切れになっていた本なのですが、やっと買うことが出来ました~。「アメリカワニです、こんにちは」、「ジョニーのかぞえうた」、「ピエールとライオン」、「チキンスープ・ライスいり」の4冊入りです(ちなみに、分売用の大きい判も出ています)。

私が一番好きなのは、「チキンスープ・ライスいり 12のつきのほん」。この本は12ヶ月のかぞえうたになっていて、リズムの良い文章☆声に出して読むのが、とても楽しい作品です。1月はスケートを滑りながらスープをすすり、2月は去年つくったゆきだるまのたんじょうびをスープで祝い・・・という風に、一年中、チキンスープ・ライスいりを楽しむ姿が描かれてます。

「ジョニーのかぞえうた」は、「1にんまえの ジョニーくん、ひとりぐらしを していると、2げこんできた こねずみが、たなのうえに とびのって、3ざんさがした くろねこが、あいたまどから とびこんで・・・」という風に、次々とお客がやってくるお話。そうして、部屋は10人に増え、困ったジョニーは<かずをさかさにかぞえるうちにいなくならないと、みんなまとめてたべちゃうぞ>とおどします!1から10まで面白い言葉遊びになっていますが、原文ではどんな風に書かれているのか気になりました~。

「ピエールとライオン ためになるおはなし(はじまりのうたいつつのまき)」は、タイトルの通り、ちょっと教訓っぽいお話。このピエールという男の子は何を言われても、「ぼく、しらない!」と答えます。ある日、はらぺこライオンがやってきたときもこんな調子で、ピエールはライオンに食べられてしまいます。おかあさんとおとうさんがライオンをおいしゃさんのところへ連れていき、助け出されたピエールが覚えたためになる言葉とは一体何でしょう?

「アメリカワニです、こんにちは ABCのほん」は、AからZまでのゆかいなお話。アメリカワニという単語<allogator>のAから始まり、Zまでいろんな言葉が登場します。それぞれ独立した絵のようで、ちゃんとアメリカワニ一家のストーリーになっているところがすごいです。


  

ノンタンの絵本。

2006-07-27 | 絵本
ノンタンシリーズは、今年で30周年を迎えます。この30周年を記念した「ありがとう ノンタン30周年フェア」が、全国の書店で開催中だそうです。

ノンタンと言えば、キャラクターがすっかり有名。絵本もたくさん出ていて、「赤ちゃん版ノンタン」や「すきすきノンタン」といったシリーズがあります。この可愛い絵に惹かれて手にする人も多いと思いますが、絵本はやっぱり中身も大事!私がオススメしたいのは、デビュー作の「ノンタン ぶらんこのせて」(ノンタンあそぼうよ1)です。

おおとも やすおみ, キヨノ サチコ / 偕成社(1976/08)
Amazonランキング:20,174位Amazonおすすめ度:


「ノンタン ノンタン、ぶらんこ のせて」。ノンタンがぶらんこにのっていると、おともだちがやってきます。でも、ノンタンはぶらんこを一人じめして、なかなか代わろうとしません・・・。

子どもって誰でもこういうところ、ありますよね。それを楽しく描きながら、ゆずりあいの大切さも学べるストーリーになっています。また、ノンタンと一緒に数え歌を唄いながら、数の勉強できるところも良い☆歌の最後にある「おまけの おまけの きしゃぽっぽー」というフレーズがとても人気で、いろんな場所で歌われているようです。

個人的には、「ノンタン!クリスマスだよ」(ノンタンあそぼうよ7)が好きです。赤い表紙がとても印象に残っています。

KAISEI WEB 偕成社:キャラクターミュージアム

「たなばた」

2006-07-07 | 絵本
今日は七夕ですが、お天気はいまひとつですね皆さんの家では、七夕の飾りつけをしてるのかな?今日紹介するのは、君島久子・再話、初山 滋・画の絵本「たなばた」です。



こどものとも傑作集(49)―1963年7月号

牛飼いは年取った牛に教えられたとおりに、天の川で水浴びをしていた天女織り姫の着物をかくして、織り姫を妻にしました。二人には子どももうまれ、しあわせに暮らしていましたが、ある日、織り姫は天に連れ戻されます。牛飼いは織り姫を追いかけて、子どもをかごに入れてかつぐと、牛の皮の着物を着て天に昇ります。中国の七夕説話を幻想的な絵で描いた絵本。(「こどものとも50周年記念ブログ」より)

中国の七夕説話なので、皆さんが知っているお話とはちょっと違うのでは?この本をどこで知ったのか忘れてしまったのですが、表紙の絵にすごく惹かれたのを覚えています。内容がうろ覚えなので、また手に取ってみたい。こんな素敵な本が、1963年に出版されていたなんてびっくりしますっ。