見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

少数派でも平気

2021-03-02 16:20:19 | 持続可能社会

内田樹が愛農高校のことを書いていました。
愛農高校は、三重県にあるキリスト教系の農業高校ですが、今年島根大学を卒業する予定の雪ちゃんもここの卒業生。
雪ちゃんは、島根県出身、きっと卒業したら実家に帰るんだろうと思いますが、とにかく地に足がついています。

農業の根源的意味
内田樹は、地に足が付いた建学の理念を持ち、自給自足など理念通りの実践をし災害時の避難所への備えも持つ愛農高校を高く評価していますが、まさに、雪ちゃんは建学の理念の実践者。
僕も、この愛農高校の在り方には共感しますし、それは、ロシアのシチェチニン先生の学校にも相通じるものです。

この著「日本習合論」では、必要な時に必要なものが市場で調達できる、だから、自分が最も効率用く金を稼げる領域に特化して金を稼ぐことに集中すべき、それが市場原理主義の基本テーゼだから、皆がそれを信じて仕事と消費に明け暮れると。
農業は「飢餓を防ぐための集団的な営み」、金さえ出せばいつでも調達できると信じている多くの人たちにはその根源的な意味がわからない。
しかし、一旦供給が減少し、あるいは途絶したら、それは「それがなければ死ぬものになる」と。

一族の祖国
アナスタシアは、1haの「一族の祖国(土地)」という考え方を提唱していて、今、ロシアのみならず世界に広がりつつあります。
アナスタシアが言うように、一族の祖国は現代が抱える多くの病弊を解決する最も有効な手段となり得るし、国の安全保障にとってもっとも効果的な施策たり得ます。
愛農高校の建学の理念、内田樹の理路は、まさにここに通じるものであり、僕が新庄にいる意味でもあります。

少数派でも平気
内田樹は、自らを「少数派」であるとし、「少数派」の大切さに言及しています。
政治の世界に象徴されるように、今の世相は「長い物には巻かれろ」「寄らば大樹の陰」は成熟した生き方のように思われる傾向にあります。
その典型は安倍一強であり、野党政治家が現実路線と称して与党に歩み寄る姿勢かも知れません。

著者は、全体の5%、できたら7%くらいが「少数派でも平気」という強いマインドを持っていて欲しい。
さすれば、あとの90%以上が一塊になっていても集団の健全さは担保されると。
この少数派、特に若い女性たちでじわりと増えている実感がありますし、僕もその少数派でありたいと念願しています。
その皆さんを見ていると、日本は大丈夫!って思えますが、、、

コメント
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