アカマダラハナムグリ(別名アカマダラコガネ)[Anthracophora rusticola]
2009.6.22 留萌支庁南部
国内では北海道、本州、四国、九州に分布。
体長は15-21㎜。
新成虫は晩夏以降発生しそのまま成虫越冬。
雌雄の判断は外見ではできないようです。
近年、猛禽類の巣から幼虫と蛹が発見され話題となったハナムグリで、
先日、猛禽類以外の巣からも発見されたという報道もあった。
記事には「動物の排泄物を餌としている」と書いてあるが、
カブトムシの飼育マットで繁殖させた例もあるようだから、
鳥の糞、巣材、食べ残し等が混じって、
土化したものを食べているのではないだろうか?
撮影に成功した個体は草原の中に散生するヤナギの樹液を舐めていた。
発見前、ヤナギの根元のスジクワだとかケシキスイだとかを観察していたのですが、
木の上を見上げ枝のコブの様なモノに気付いて良く見たら、あらビックリ!本種だった。
北海道での記録は数例程度。多分、10例まではない。
知っている記録地は渡島支庁、石狩支庁、上川支庁、日高支庁、網走支庁。
留萌支庁は恐らく初めて。
因みに採集地点から見える範囲にアオサギコロニーがあるんですが、
関係あるのかな?
いつか採りたいと思っていた本種であったが、
瑞々しいミズナラ、ハルニレなどの樹液じゃなくて、
こんなしょぼいヤナギに付いているなんて…。
これで今年一年の虫運を使っちゃったかな?
採集日当日、ホームセンターで昆虫ゼリーを買い与えたら、バクバク食べてました。
お腹空いていたんでしょうね。
以上、憧れのむし、三連チャンでした。
何よりも、生態写真も撮ったというのが最高です。採集記録は数例あるけれど、これだけの至近距離から生態写真を撮ったというのは北海道で初でしょう。
僕ならカメラを持っていても写真を忘れて手を出しちゃうな、絶対。
前のクロモンアカコメツキといい何というシンクロ率・・・
現在飼育中です、♀だったら卵を産んでくれたら面白いのですけれど。
ただ運が良いだけなんですよ。特別努力はしていないですし。採集力ならやぶ犬さんに構いません
クンバンさま
お褒めのお言葉ありがとうございます。最近は網を持つことも少なくなり、素手採りが主流に。その結果、細かい所まで虫が良く見えるようになっているかも・・・。生態写真を撮れたのはホントにラッキーでした!
micromyuさま
うわぁ、ビックリですね!
結構、そちらのブログで紹介された時期を参考に「北海道ではそろそろだなぁ・・・。」と思いながらフィールドに出ているのですが、ここんとこかなりのシンクロ率ですね!これは温暖化の影響ですかね?
明日から、ネットも繋がらない場所へ出かけます。返信が遅くなりますがよろしくお願いいたします。
樹液が染み出て木肌が赤くなったミズナラでは、完全な保護色でしたが、ヤナギの枝では保護色になりませんね。
どうもご無沙汰しております。お元気でしたか?
私の渡島支庁という記憶は、檜山支庁の間違いだったかも・・・。
北海道のミズナラ樹液でアカマダラを見れるなんて夢のようですね。
クワ屋さんは他の虫屋よりも出会う機会が多いのでしょうね。
渡島支庁は福島町での記録です。檜山支庁は去年、上ノ国町で私が採集しました。
今週は木曜日まで俄虫温泉にとまってましたが、クワは一頭も見なかったです