カラフトヨツスジハナカミキリ[Leptura quadrifasciata ]★★★(特)
北海道特産種。国外では千島列島、樺太、旧北区に分布する。
道内の分布は石狩低地帯以東に分布。
大きめの河川の下~中流域の河川敷等で見られるが少ない。
海岸での採集記録もある。
ホストはトドマツ、ヤナギ類、カンバ類。
体長は13~20㎜で、雌の触角は先端3節が黄褐色。
因みに写真の個体は左(雄)17㎜、右(雌)16㎜。
-うろ覚え採集記-
2005年7月下旬 A市
昨年、7月下旬のもの凄く暑かった日のこと。
北海道一大きな川の河川敷でジャコウカミキリを探している時に、
黒とオレンジのカミキリが目前を横切った。
直感で「普通種では無い!」と察知。
直ぐさま追いかけるが、クサヨシの根に足を掬われ取り逃がした。
諦めずに、飛んでいった方向に歩きながら辺りの草の上をルッキング。
その甲斐あって、ジャイアンツカラーのカミキリをゲットした。
「確か、カラフトヨツスジだったよなぁ?」
その時は曖昧な知識しか持ち合わせていなかった。
その初物を手にし、更に周囲の草原を探す。
間も無く・・・
ほよ?その背中は・・・
やっぱり、あなた!
でも、触角の先が・・・、それに背中の盛り上がりがハナノミっぽいし・・・。
帰宅後、調べてみるとはやりカラフトヨツスジハナカミキリ。
雌は触角の先3節が黄色で、体高のあるボディ。
雄雌ともに脚と体は真っ黒だ。
さすが、「原色日本甲虫図鑑Ⅳ(保育社)」の表紙を飾るカミキリ。
しかもクサフジに訪花だなんて絵になります!
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※国内サイトで生態写真はあるのかな?。探してみたけど見当たらなかった。
欧州のサイトには生態写真が多い。向こうでは普通種なのか?
生息環境は何気ない場所の様だけど、今年は見つけることが出来ませんでした。
欧州では普通種だと思います。ただ、私も今シーズンは残念ながら出会えませんでした。
河川敷とは、良いヒントをいただきました。山ではないのですね。
やっぱり欧州では普通種なんですね。
トドマツからも発生しているようなので、山に居ない訳じゃ無いと思いますが、自分の感覚と聞いた話によると、河原周辺がポイントになっているのでは?と思っています。