キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

アカマダラハナムグリ

2009年06月29日 | コガネムシ科など

アカマダラハナムグリ(別名アカマダラコガネ)[Anthracophora rusticola]
2009.6.22 留萌支庁南部


国内では北海道、本州、四国、九州に分布。
体長は15-21㎜。
新成虫は晩夏以降発生しそのまま成虫越冬。
雌雄の判断は外見ではできないようです。

近年、猛禽類の巣から幼虫と蛹が発見され話題となったハナムグリで、
先日、猛禽類以外の巣からも発見されたという報道もあった。
記事には「動物の排泄物を餌としている」と書いてあるが、
カブトムシの飼育マットで繁殖させた例もあるようだから、
鳥の糞、巣材、食べ残し等が混じって、
土化したものを食べているのではないだろうか?


撮影に成功した個体は草原の中に散生するヤナギの樹液を舐めていた。
発見前、ヤナギの根元のスジクワだとかケシキスイだとかを観察していたのですが、
木の上を見上げ枝のコブの様なモノに気付いて良く見たら、あらビックリ!本種だった。






北海道での記録は数例程度。多分、10例まではない。
知っている記録地は渡島支庁、石狩支庁、上川支庁、日高支庁、網走支庁。
留萌支庁は恐らく初めて。
因みに採集地点から見える範囲にアオサギコロニーがあるんですが、
関係あるのかな?


いつか採りたいと思っていた本種であったが、
瑞々しいミズナラ、ハルニレなどの樹液じゃなくて、
こんなしょぼいヤナギに付いているなんて…。
これで今年一年の虫運を使っちゃったかな?


採集日当日、ホームセンターで昆虫ゼリーを買い与えたら、バクバク食べてました。
お腹空いていたんでしょうね。

以上、憧れのむし、三連チャンでした。