キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

三寒四温

2006年11月04日 | 採集記・撮影記
3、4日前は最高気温10℃未満が続き、霜も降りた。しかし、昨日からは最高気温は15℃を超え、非常に温かく感じた。おまけに今日は快晴。 
暫く山に入っていなかったが、気分転換、チョイ山おやじをやってきた。


少しだけ紅葉を期待して出て行ったが、残念ながら落葉広葉樹のほとんどは葉を落としていた。しかし、目を奪われるほど輝いて見える林があった。
それは、カラマツ林である。



陽の角度によっては金色に見える。普段は昆虫採集のポイントにならないので、気に留めない林であるが、空の青さと西陽の加減が最後の紅葉を鮮やかに演出していた。





この西陽が当たる場所で虫の姿を探す。
まず、目に付いたのが斜面に止まっていたアキアカネ。



さすがに、アキアカネの以外のトンボに出会うのはもう難しい。
居るとしたらオツネントンボくらいかな?


地表を歩く虫を探す。
アリやクモが少し歩いているくらいで、甲虫の姿は見かけなかった。
シカとキツネの糞を見つけたが、糞虫は集まっていなかった。


草むらを歩いていると、ピョンと黒く小さめのコオロギが路上に跳び出した。



オカメコオロギの仲間である。
写真を撮り終わると、また、草むらの中に戻っていった。


続けて草むらを歩いていると、今度は大き目のバッタが跳び出した。



ミカドフキバッタである。

こいつが、こんな時期まで残っているとは思わなかった。
数回、霜が降りているのに、あらためて昆虫の生命力に驚かされた。


そろそろ初雪が降る。人々の生活は長い冬に備え慌ただしい。
多くの昆虫にとっては、残り短い寿命を全うする季節。
今日の様な温かい日は、人にとっても虫にとっても、ホッとする1日だったであろう。



今晩の月