キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

ヘリトゲコブスジコガネ

2010年05月06日 | コガネムシ科など

ヘリトゲコブスジコガネ[Trox mandli]
2010.5.4 空知南部


分布:北海道、本州、四国、九州
体長:5.0~7.0mm


木の根元のウロを覗いていたら、どこからか「ぷぅ~ん」と飛んできて足元に着地。

ウロの中に何かあるはずと、2匹目や鳥の巣、獣糞などを探すが、何もなし・・・

本種は春早くから活動し、猛禽類のペリットや獣糞に集まるという。

因みにペリットとは、猛禽類が消化しきれず吐き出した骨や毛の塊です。


山野で動物の死骸、特に乾いて骨と皮になったのをひっくり返すと、

コブスジコガネの仲間は採れるらしい。

個人的にはこの方法で採集した経験はないのだが・・・アイヌコブスジを採りたい

ヒメオオクワガタ

2009年08月14日 | コガネムシ科など

クサギに登るヒメオオクワガタ[Dorcus montivagus montivagus]
2009.8.12 函館市


皆さんいかがお過ごしですか?


長雨、大雨、竜巻、地震。
年々、酷くなっている気象現象。
今年は特に酷いですね・・・。
天気が悪いと時間があっても撮影できない訳で・・・。
言い訳ですね


今週はお盆休みを利用し実家の函館へ帰省。
少しだけお山に入って来ましたよ。
暫く活動していなかったら、お山の上では秋風が・・・。
でも、少しだけ昆虫達に会えてリフレッシュできました。


ネタが少ないのでチョットずつ紹介していきたいと思います。

アカマダラハナムグリ

2009年06月29日 | コガネムシ科など

アカマダラハナムグリ(別名アカマダラコガネ)[Anthracophora rusticola]
2009.6.22 留萌支庁南部


国内では北海道、本州、四国、九州に分布。
体長は15-21㎜。
新成虫は晩夏以降発生しそのまま成虫越冬。
雌雄の判断は外見ではできないようです。

近年、猛禽類の巣から幼虫と蛹が発見され話題となったハナムグリで、
先日、猛禽類以外の巣からも発見されたという報道もあった。
記事には「動物の排泄物を餌としている」と書いてあるが、
カブトムシの飼育マットで繁殖させた例もあるようだから、
鳥の糞、巣材、食べ残し等が混じって、
土化したものを食べているのではないだろうか?


撮影に成功した個体は草原の中に散生するヤナギの樹液を舐めていた。
発見前、ヤナギの根元のスジクワだとかケシキスイだとかを観察していたのですが、
木の上を見上げ枝のコブの様なモノに気付いて良く見たら、あらビックリ!本種だった。






北海道での記録は数例程度。多分、10例まではない。
知っている記録地は渡島支庁、石狩支庁、上川支庁、日高支庁、網走支庁。
留萌支庁は恐らく初めて。
因みに採集地点から見える範囲にアオサギコロニーがあるんですが、
関係あるのかな?


いつか採りたいと思っていた本種であったが、
瑞々しいミズナラ、ハルニレなどの樹液じゃなくて、
こんなしょぼいヤナギに付いているなんて…。
これで今年一年の虫運を使っちゃったかな?


採集日当日、ホームセンターで昆虫ゼリーを買い与えたら、バクバク食べてました。
お腹空いていたんでしょうね。

以上、憧れのむし、三連チャンでした。










カタモンコガネ

2009年06月11日 | コガネムシ科など

カタモンコガネ[Exomala conspurcata]
2009.6.10 石狩市


分布は北海道、本州、四国、九州。

北海道では石狩浜で採れるという話以外は聞いたことが無いのですが、
実際の道内分布はどうなんでしょうか?広く居るのかな?



昨日は久々に平日に休みが取れたので、過去2年振られているカタモンちゃんを探しに行って来ました。
午前中に現地に行って、とにかくハマナスを広範囲にチェックしました。
しかし、やたらと風が強くて、コガネなんて飛んできやしない・・・。
時期もまだ早いのだろうと諦め、移動しようと車に戻った正午ごろ、
車の横のハマナスに♀が一頭止まってました!
追加は地表を這うように飛んでいた♂個体。


現地のカシワの葉っぱの上で記念撮影してきました。



オス(触角片状部が大きい)



メス

ナラノチャイロコガネ ♀

2009年05月23日 | コガネムシ科など

ナラノチャイロコガネ[Proagopertha pubicollis]
2009.5.19 渡島支庁東部


前回は♂しか採れなかったけれど、

今回は奇跡的にカエデの葉の上に止まっている♀を目撃。

しかも、確認場所が前回と全く違う太平洋側の地域。

渡島半島の南部では広く分布してそうだ。

止まり方が不自然なのはもの凄く風が強かったから。

どうにか飛ばされずにしがみついている。