ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

キッチン改装Day17:アラレちゃん

2015-03-25 | 家&庭関係
3月の仕事を早目に終え、昨日向かったのは別のキッチン業者。

自分たちで動かない限り、キッチンはこのままでしょう。


今回は人の紹介ということで話がややこしくなりました。
紹介してくれた人にも紹介された業者にも誠心誠意のつもりでしたが
交渉が長引くばかりで、1ヶ月たっても契約できず


懇意にしている建築士サリーでも、工事関係者でも電話をすれば
どこか紹介してくれるでしょうが、今回の教訓もあり、まずは自力で


ネットでググってみるとオークランドだけでも何百社という数
利用者のレーティングがあるところだけでもやはり何百社
非現実的な数に、ともかく唯一の心当たりへレッツゴー


その心当たりとは、今から6年前に収納ルームを造ったときに

キャビネットを造ってもらった業者でした。


同時にガレージの一面にもびっしりキャビネットを付けました。



おけげで元ランドリールームだった収納ルームもスッキリ

(※ランドリールームは離れ新設で離れに移動)


完成図

逆光すぎて何も見えませんが


2009年2月の記事で、こういってます。

懸案だった収納ルームの造り付け家具、やっとこさっとこ月曜日に
ショールームに行って話を聞き、火曜日には寸法を測りにきてもらい、
今日はもう見積もり出ました!
早っ!≧▽≦

アジアでは常識でもここでこのスピードは、ほんと感激ものなのですよ!
(約束したのに来ない、などザラですからぁ~ ̄m ̄)



よしっこのスピードに賭けてみよう!
ということで、アポなしで訪ねてみると・・・・・


当時と全く同じ場所に、全く同じデデーんとした大きさで
そのまま中国にあってもおかしくない、ムダに大きな構えでありました。


地価高騰中のオークランドでこれだけ非効率なスペースを抱えながら
フツーに営業しているんだから、
よほど以前からあるのか
よほど儲かっているのか
別の本業があるのか

・・・・・
・・・・・
・・・・・
とまれ、入ってみました。


中もそのまま中国にあってもおかしくない、全く笑顔のない受付
「あのー、キッチンを見に来たんですけど。」
「そちらへ。」
カウンターの中から座ったまま左手を指します。
愛想はないけど用は十分足ります。


6年前にも来たことがあるので、勝手知ったるで入っていくと・・・・・












誰もいない?





ショールームは真っ暗



ではなく、デスクランプだけついていて、デスクで2人が作業中。
突然入ってきた客に驚いて若い男性が立ち上がりました。
接客されるのかと思ったら・・・・






電気を点けに行ってました(笑)


客も驚きゃ、店員も驚くこのご対面~
アジア暮らし20年の身なので、全く平常心ですわ。
ヤアヤアヤアとビートルズばりのテンション(って何)で中へ・・・・


若い男性が促した先にもデスクランプだけでパソコンに向かっていた
もっと若そうな女性、というより女の子


大学生というよりも、制服着せたら高校生でイケちゃいそうな
真面目そうな、中国人のすっぴんメガネ女子
アラレちゃんを高校生にした感じ?


「こ、この人が話を聞くの?それとも誰かのアシスタント?」
と思いつつ、
「キッチンを改装したくて話を聞きに来たんですけど。」
というと、
「こちらへ・・・・」
と紙バサミと電卓をもって展示品の方に促されました。


ピ、ピ、ピンクの花柄の電卓?
この人が話を聞いて計算するの?


別の業者に頼んいたけれど話が進んでいないこと
すでにキッチンはなく壁も造り直してあること
デザインやイメージはすでに決まっていること
図面や3Dのイメージ画像はあるけれどどれも正確ではないこと
一刻も早く取り掛かりたいこと
などを伝えると、彼女は書類をパラパラめくりつつ


ワークトップは?
ドアの素材は?
シンクのタイプは?
引き出しの閉まり方のタイプは?
取っ手は?
と、どんどん詰めてきます。
この辺の話合いだけは何度もしていたので、こちらもスラスラ回答。


「ワークトップは弊社オリジナルと2倍の金額の外部のがあります。」
「引き出しのタイプは追加料金ナシ、追加20ドルがコレ、60ドルがコレ、
120ドルがコレです。この大きさだったら追加20ドルで十分でしょう。」
「シンクはこのカタログから選んでください。」
「取っ手はここから選んでください。値段はどれも数十セントの差です。」
スラスラどころか畳み掛ける勢いの返答です。


スゴいわアラレちゃん


オドロキだったのは前の業者に5割り増しと言われた同じ素材が
なんと+400ドル(4万円弱)でできることが発覚。


大事なことなので2度聞きます。


「ホントに追加が400ドル?」
「ええ。」
彼女は前のキッチン業者で見せてもらったのと全く同じカタログを手に
「水曜日の次は木曜日」といわんばかりに淡々と言います。


あちらでは400ドルのゆうに十倍以上が上乗せされてきたのに
信じられない思いでカタログを見せてもらうと、
ちゃーんと自分で選んだ素材と名前の商品が同じページにあります



「じゃ、見積もりだしますから。」
「えっ今?」
前の業者はいまだに最終見積もりが来ないのに


アラレちゃんはピンクの電卓をカタカタさせ始め、私たちは取っ手選び。
と言っても前に選んでいたものと全く同じイタリア製があり
モデルナンバーも同じなのを確認


揉めに揉めていつまでも見積もりが出ない原因になったドアの素材も
ここでは前回紹介された4種類とは別の第5の種類があることがわかり
それにすることに


前の業者でもこの5種類目の存在を尋ねていたのですが、
「そういうものはない。」
と言われていました。ないのではなく彼らができなかったのでしょう。
ここではすぐ裏手にあるインハウス工場でできます。


出た見積もりはドアの素材が変わったことを含めても
拍子抜けする安さ
前の業者に依頼した第4の素材でもこれに追加400ドルかと思うと
代理店が間で何割上乗せしているのかが逆算できるほどでした。


私たちの場合、取り壊しや、左官、電気・水道・ガスも自分で手配でき
デザインも最初からはっきりしたイメージと希望があり
プロジェクトマネージャーも要らないのだから
最初からこういうメーカーに直に来るべきだったのかもしれません。


「家でよく考えて明日連絡します。」
と言って別れ、今朝起きたときには夫婦で腹が決まっていました。


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