トランプ米大統領が今月解任した連邦捜査局(FBI)のコミー前長官に対し、フリン前大統領補佐官のロシアに関する疑惑の捜査を打ち切るように要請していたと米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた問題で16日、米議会からは批判が噴出した。大統領を罷免する弾劾が必要との声まで上がっている。野党・民主党のシューマー上院院内総務は16日、議会で「発覚に次ぐ発覚。これ以上悪くなり得ないという状況で次が起きる」と不快感を示した。9日のコミー氏の解任後、トランプ氏がコミー氏に情報を漏らさないようにツイッターで威嚇した問題や、ロシアのラブロフ外相との会談時に機密情報を漏らした疑惑などが相次ぎ露見、批判が強まっていた。