オランダ下院選(定数一五〇)は十五日夜(日本時間十六日朝)、開票が始まった。オランダの通信社ANPの予測によると、ルッテ首相率いる与党の中道右派・自由民主党が三十二議席で、第一党となるのは確実。極右の自由党を含む三党は十九議席で並んでいる。暫定投票率は81%で、前回二〇一二年の74・6%を大きく上回った。欧州のポピュリズム(大衆迎合主義)が拡大するかどうかが注目された今年初の選挙となった。強硬な反移民、反欧州連合(EU)を唱える自由党は四議席増にとどまる見込みで、伸び悩んだ。自由民主党は現有四十議席を減らすものの、三期連続で第一党を維持。十五日夜、ハーグで支持者らの前に姿を見せたルッテ氏は「英国のEU離脱、トランプ米大統領と続いた誤ったポピュリズムを、オランダは否定してみせた」と勝利宣言した。
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