トランプ次期米大統領の20日の就任に反発する動きが広まっている。21日には、ワシントン中心部で女性たちが20万人規模の抗議集会を開く。就任式への参加をボイコットする民主党下院議員の数も60人に迫る見通しで、トランプ氏や陣営は神経をとがらせている。抗議集会は「ワシントン女性大行進」として、歌手のマドンナさんやケイティ・ペリーさん、女優のスカーレット・ヨハンソンさんらが出席を表明し、参加を呼びかけている。主催者によると、すでに参加者の移動用に400台近くのバスを確保しているという。全米50州と日本を含む世界30か国以上でも連動したデモが行われる見通しで、国内外に「反トランプ」の輪を広げる狙いがある。米国土安全保障省が把握しているデモを行う99団体のほとんどが「反トランプ」集会とみられ、20日にデモを行う団体にはパレードの妨害を公言しているグループもあり、混乱が予想される。