広島空港で韓国・仁川発広島行きアシアナ航空162便(エアバスA320)が着陸の際に滑走路から外れた事故で、同機は左側水平尾翼の折損に加え、左右の主翼のフラップ(高揚力装置)や左側主脚が壊れ、胴体後部の下側にこすったような痕跡があることが国土交通省への取材で分かった。国交省は15日、負傷者の数を乗客25人、乗員2人の計27人と発表。重傷者はいないという。同省によると、アシアナ機は進入する航空機に電波を発射して誘導する「ローカライザーアンテナ」(着陸誘導用アンテナ、高さ6.4メートル)に接触。アンテナは滑走路の東端から325メートル離れていることから、かなり低い高度で空港に進入したとみられる。