沼津シオン・キリスト教会

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今週の御言葉 2020年5月17日 使徒の働き12章1~17節

2020-05-16 17:18:33 | 今週の御言葉

【教会は彼のために】 

 こうしてペテロは牢に閉じ込められていたが、教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。
                          使徒の働き12章5節

 教会は祈る…ペテロが不当に投獄されたことは、御聖霊の降臨(ペンテコステ)により誕生したばかりの教会にとって大きな危機でした。その危機に際して、教会に集う兄姉は彼のために集まり祈ったのです。この時だけでなく、ペンテコステの前後に彼らがよく祈っていたことが繰り返し記されています(使徒1・14、2・42~47、4・31)。
 ヘロデ王の権力の前に、教会は人間的には無力でした。しかし教会は、心を合わせて祈るというこの世のどんな力よりも強い神の御手を動かす、祈りの力を持っていたのです。

 創造主である神は生きておられる…ペテロが救出されるために教会はただ願ったのではありません。救い主イエス・キリストの教えを守り、主イエスの御名によって祈ったのです(ヨハネ14・14、15・16、16・23~27)。
 キリスト者が主の御名によって祈るのは当たり前ではないか、と思われるかもしれません。しかし、本心から、主イエスの心を心として、主の御名によって祈っているかが問われるのです。すなわち、主の御名で祈るとは、主の救いを感謝し、主の愛によって今があることを喜び、そして自己中心な思いの達成ではなく主の御心がなるようにと、世のため人のため父なる神の御栄えのために求め願うことなのです。その祈りに生ける神は応え、ペテロは救出されました(使徒12・6~11)。

 神の具体的な御業…神の御業とは、たいへん具体的です。なにせ御使いは牢屋のペテロに服を着て靴を履くことまで指示しているのですから(使徒12・7~8)。それに対しペテロも熱心に祈っていた教会の人々も現実と思えなかったことが正直に記されています(使徒12・9、16)。
 確かなことは、神は祈りに対して真摯に耳を傾け、最善以上の最善をもって応えてくださるお方です。

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説教ノート余話 2020年5月17日 ピリポ・カイザリヤ(現在はバニアス)~ヨルダン川の源流~

2020-05-16 17:14:52 | 説教ノート余話

▽ピリポ・カイザリヤ(現在はバニアス) ~ヨルダン川の源流~

☆ヨルダン川はヘルモン山(ガリラヤ湖より北へ60km。シリヤとレバノンの国境にそびえる標高2,814mの山)やゴラン高原(ガリラヤ湖の北東に位置)の泉から流れる幾つかの支流が合流して、ガリラヤ湖を経て死海まで425kmを北から南へ流れます。

☆ここピリポ・カイザリヤは、そのヘルモン山の麓、ゴラン高原に位置しています。前回に紹介したパン神殿の遺跡の脇にあるヘルモン川(少し流れ下ると他の川と合流してヨルダン川と名を変えます)の泉は、ヘルモン山に降った雨や雪が地下水となって湧き出ています。
 ちょうど、富士山に降った雨や雪が地下水となり、湧き出している柿田川の湧水のようです。
☆現在はバニアスと呼ばれるピリポ・カイザリヤは、いのちのことば社が発行した「聖書地理」や「新聖書辞典」に掲載されている今日の聖地と題された地図では、シリヤ領となっています。しかし、1967年の第三次中東戦争の際に、イスラエルはシナイ半島やヨルダン川西岸地区と共に、ここゴラン高原を得ました(その後、シナイ半島はエジプトへ返還)。それはイスラエル北方の安全保障だけでなく、水源地帯を確保するという極めて重要な意味があったことが、現地を訪問して実感しました。
 なお、現地ガイドの説明では、イスラエルはシリヤとの間でも平和条約が結ばれたらゴラン高原を返還するという立場とのことでした。                                    

▽ヨルダン川の源流が流れ出る泉の一つ



▽泉はすぐに小川となり流れていきます。

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