先週の土曜日、3月31日 横浜の浅間神社で行われた「浅野温子 よみ語り 神々のものがたり」にsUnさんと二人で出掛けてきました
浅野温子さんの「よみ語り」といいますと・・・
古事記などを題材にした日本の神話をオリジナル脚本で、浅野さんが読み聞かせるもの。
登場人物を一人で何役も演じ分けながら、一人芝居でもなく朗読とも違う「ひとり語り舞台」
といっても、よくわかりませんよね
私もどう説明したらいいかわかりません。ぶっちゃけ、「大人の読み聞かせ」でしょうか
数年前から、神社仏閣での「よみ語り」をライフワークにしてらっしゃる浅野温子さん。
とっても興味があったのですが、音楽監督がツルノリヒロさんだと聞いてから、益々興味深く思ってました。
全国各地、有名無名問わず色々な所で「よみ語り」ライブを行っている浅野さんですが、なかなかお出かけするタイミングが合わずにいました
でも、ひょんなことから横浜で行うことを嗅ぎつけ、チケットをゲットした私
とっても楽しみにしていました
申し込みをしていたチケットが送られてきて、開封してみたら、こ~んなにも素敵なチケットが入っていましたよ
最近のチケットは、コンビニで発券することが多いので、こういうそのライブのためのチケットを手にすると、ついつい記念に取って置きたくなります。
チケットには、演目:コノハナサクヤ姫とイワナガ姫~父に愛された二人の姫たち とあります。
一応、コノハナサクヤ姫とイワナガ姫をたよりに、予習をします
サクヤ姫は類まれな美貌の持ち主。サクヤの姉のイワナガ姫は気立ては良いが、大変不器量な娘。
二人の娘は分け隔てなく父から大変愛され、とても仲の良い姉妹であった。
或る日、サクヤはニニギという貴い神様から求婚され、父はナント、サクヤとイワナガの二人の姫を差し出した。
ニニギは、イワナガの顔を見るなり、父の元へ突き返してしまった。そして・・・・・・
浅間神社さんとサクヤ姫には、大変深い関係がありまして、浅間さんの御祭神のほとんどは、「コノハナサクヤ姫」です。
ふ~ん、なるほど。それで、この日の演目は「コノハナサクヤ姫とイワナガ姫」だったのね
急な石段を登って行くと、朱塗りの鳥居が見えます。
小高い丘に建つ神社さんは、意外と小さくてビックリしました
昨日も日本中、春の嵐のような酷い暴風雨でしたが、公演があった3/31の横浜も大荒れのお天気でした。
たまたま、この日が次男・ジローの引越し日
前日の夜になってから突然ジローから電話があって「ちょっと、手伝って欲しいんだけど、頼めるかな?」
えっ、ナニ? かなり動揺する私
引越しが夕方になりそうなので、アパートに先に行って、照明を付けておいて欲しいという事でした。
それなら、できるよ~って請け負ったはいいけど。。。
気になるのは、天気予報です
案の定、家を出ると前方から竜巻かと思うほどの、凄い土埃をあげた強風。
横浜に着くと、雨も降ってきて、駅から10分歩くとジローのアパートなのですが、風にあおられて前に進めない
前に進むどころか、立っているのがやっとで、気を抜くとどこに飛ばされるかわからない恐怖が傘はもちろん、瞬時にボロボロにされ、ずぶ濡れになりながら、やっとジローのアパートに辿り着いたという始末。
アパートで、どんな照明を付けることができるのか、個数とかをチェックして、電器屋さんへ
そして、買ったものを持ってアパートへ。またも暴風雨の中へ突入。
今から考えると、とても危険な行為をしていたような気がします。
でも、あの時はひたすらやらなきゃっていう使命感に突き動かされていたような気がするの。
本当は、その時点でこの日の公演は中止だと思っていたのね。
ところが問い合わせてみると「やる方向で準備してます」っておっしゃるじゃない
もう行く気全然ナッシングで、帰る気満々だったのですが、その声に俄然、心に火がつきましてね
会場に向かいましたよ。ところが、会場に向かうにつれて、風はやみつつあり、雨もやみつつあり。。。
これは、ひょっとしたら出来るかも
雨上がりで、風は静かになってきたとはいえ、会場の神社さんは小高い所にあり、風が吹けば超寒かったです。
でも待っている間に、会場で流れていたアコカフェの「for your Tears」の音楽がとっても素敵で、寒さが全然苦になりませんでした。
満開の桜の下で聞くサクヤ姫とイワナガ姫は、どんなに素敵なことだったのでしょう。
でもね、父オオヤマズミの怒りの場面で、突然木々をざわつかせる程の強い風が吹いた時、そのあまりのタイミングに鳥肌が立ちました。
神社さんや自然が、その場に参加、ご降臨。コラボというか調和というか。まさに、会場をとりまくものとの一体感。
神話の神様たちがお出ましになった様な・・・そんな気配を感じました。
舞台は、神楽鈴のようなシャリーンシャリーンから、バイオリンの妖艶な神秘的なメロディー、そして古代の世界に誘う太鼓から始まります。
そして浅野さんが登場して、無言で踊りを始めます。
それは、神々へのご挨拶のような、その場所の気を集めているような不思議な舞です。
バイオリンとパーカッションの生演奏と浅野さんのひとり語りに、どんどん物語の世界に引き込まれていくような気がしました。
その中でも、自然の風、音、匂い。その空間すべての波動を巻き込んで舞台は、遠い古の人たちの想いを感じさせてくれる、古から現在に繋がる時の流れを感じさせてくれる、とても素敵な時間でした。
次は6月に愛知県の方で予定があるそうです。
もしも、お近くで浅野さんのよみ語りがありましたら、是非参加してみてね
私も機会がありました、また必ず参加したいと思ってます。とっても感動的なひと時でした。