2月15日(月)
サボっていたあいだに読んだ本を一所懸命思い出して記録する週間。
今日は辻原登。
花はさくら木 (朝日文庫) | |
辻原 登 | |
朝日新聞出版 |
辻原登さんて、これまで全然読んだことなかった。お恥ずかしい。
時は江戸中期。京都・大阪を舞台に、恋あり政治ありのロマンあふれる物語でした。
これ、キャスティングがすごいんですよ。歴史オンチの私でも知ってる名前がたくさん登場。
田沼意次、与謝蕪村、伊藤若冲etc.
田沼意次は江戸の経済を発展させるため、大阪商人と対決しますが、
手下の青井と豪商の娘菊姫の恋や、
智子内親王(後の後桜町天皇)の即位問題などなどが短期間に同時に進行していきます。
菊姫の出生の秘密が、豊臣家の末裔か?というあたり、出来過ぎーーと思いつつも、
素晴らしくまとまっておりました。
江戸時代の大阪という舞台がそうさせるのか
登場人物が生き生きとしていて、皆とても清々しい。読んでいて気持ちの良い作品。
辻原さんもっと読みたい。