Qの読書な日々

大好きな本と、毛糸に囲まれる日々の独り言

ドーナッツ ~村上ラヂオ~

2011年11月19日 | 日記

11月19日(土)

A様から素敵なメールをいただいたので、読みかけの村上ラヂオを再び。

私が村上春樹が好きなのは、彼がドーナッツ好きだからかもしれない。ドーナッツが出てくるシーン、エッセイがよくある。彼の場合はダンキンドーナッツを2つ買い、コーヒーをテイクアウトし図書館で車で食べる。この雰囲気をやりたくて、昔よくミスタードーナツで勉強してるふりをしたもんだ。

さてさて、最近出来たテラスモールには「クリスピー・クリーム・ドーナツ」が湘南初出店!連日長蛇の列です。そんなに美味いもんかとためしに食べてみましたが、美味しいには美味しいです。ただ、春樹さんの小説には出てこないだろうなあ。もっとシンプルで普通の、油っこくない出来たてのオールドファションと薄いコーヒーで午前中本を読む休日が過ごしたいなあ。

村上ラヂオ (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

読みたくない病

2011年11月12日 | 日記
白檀の刑〈上〉 (中公文庫)
莫言
中央公論新社

11月12日(土)

辻堂テラスモールに行ってきました!

人・人・人。今日は初の週末なので、超混み。ぐるっと一回りで帰ってきましたが、楽しいわ。

でもって、今「読みたい本がない病」にかかっています。

本屋に行っても何も欲しくない・・・ちょっと疲れてるかなあ・・・今日はR姉さんから入浴剤が届いたので、ゆっくりお風呂に入る事にしよう。R姉さんありがとうございます。

図書館にはA様お勧めの「転迷」「警官の条件」と、J・ディーバーの「007」を予約してますが、多分半年は待つだろうなあ。

手元に何もないことにはと、先ほど「くまざわNET」で莫言の「白檀の刑」を予約。Amazonもポイントがつかなくなってしまったので、もっともよく行くショッピングモールのポイントを稼ごうと、最近は本のお取り寄せはくまざわ書店に集中させるようにしました。なんてささやかな下らない努力

この前読んだ「蛙鳴」がかなり気に入ったので、この本期待して待ってよう!

 


村上春樹、河合隼雄に会いにいく

2011年11月07日 | 書評、エッセイ
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
河合隼雄 村上春樹
新潮社

11月7日(月)

村上春樹のウーロン茶的読み物があちこちに転がっている。対談、エッセイ、短編集など既にずいぶん前に文庫化されていつつも、わざわざ購入して読んでなかったものがだいぶあるなと思い、Amazonでまとめ買いしておいた。

けれど、やっぱりウーロン茶的なので、ついつい後回しに。ようやっと一冊読み終わったのがこれ。河合先生が亡くなってもう4年らしい。

出版されたのが2011年。「ねじまき鳥のクロニクル」が出版された後、オウム事件と阪神大震災の衝撃を受けて、現代ならではの「物語」の重要性、「物語」のあり方、はたまた結婚生活とは?などなど、ときにとっても難しい言葉で、でも二人はとっても楽しそうに分かり合っているようです。

春樹さんは特にオウム問題ではノンフィクションも書いていますし、強く考えるものがあったと思いますが、この対談でもその点には触れています。「精神的なコミットメントの問題で、大きな変革の地点にいるんじゃないかと感じるのです。この2,3年で日本はずいぶん変わっていくんじゃないかなと感じるのです。~何か若者の騒乱があるんじゃないかな~」

うーん、この文から10年以上経っていますが、若者の騒乱とよべるようなものはなかったなあ。このときよりもさらに3段階くらい物事が悪くなっている気もするし。

河合先生があとがきで「現代の青年に覆いかぶさっている重荷は、簡単にその内容を捉えにくいものであるし、何かに対する反抗などという形で、すぐに表現できるようなものではない。」と書いています。

うーーーん。

社会が悪かろうが、時代が悪かろうが、今生きている以上、命は全うしないとならないし、よりよく生きたいと願う。「物語」に癒しを求め、(春樹的表現では)井戸を掘って、のどに引っかかった小骨を気にしつつ生きていこうではありませんか。


スクールセーター 完成!

2011年11月06日 | 手芸

11月6日(日)

昨夜完成!今年の1作目です。

 

(ケータイ撮影なので、画像がイマイチですが)

ウォッシャブルウール並太 13.5玉使用6号、5号棒針

前後の見ごろには縄編みを入れたのもありますし、並太ですので厚みもあり、かなり手編み感があります。ちょっと恥ずかしいかなあ?ユニクロよりは相当暖かいとは思いますが、このごろは冬が寒くないので出番があるんでしょうか。


柿ピー問題は根が深い ~村上ラヂオ~

2011年11月03日 | 書評、エッセイ
村上ラヂオ (新潮文庫)

村上春樹 文

大橋歩 画

新潮社

11月3日(木)

江ノ島あたりでウォーキングでもと思ってましたが、今日は「湘南マラソン」!選手の皆さんお疲れ様でした。

予定変更、歩いて20分ほどの公園へ、でぶっちょの甥っ子と秋を探しに行きました。

緑に囲まれた公園のベンチで、子どもを遊ばせながら読むには、こんな軽いエッセイがいいかなと持って行ったのが「村上ラヂオ」。ベストマッチ!

しかも「柿ピー問題の根は深い」にはうなりましたよ。(だいぶ以前に読んだ気もするけど、何度読んでも)「柿の種が漫才でいう「つっこみ」なら、ピーナツは「ぼけ」にあたるわけだけど、ピーナッツにはピーナッツの洞察があり、人柄があり、ただの頷き役では終わっていないところが良い。柿の種のつっこみをさらっと受けて、鋭く切り返す事もある。~まことに絶妙のコンビというべきか、あうんの呼吸がとれている」。長引用してしまいましたが、柿ピーの絶妙さをここまで表現してくれましたか!とベンチでニヤニヤしてしまします。

そして、問題の根の深さとは「他者が介入する事によるバランスの崩れ」なのであります。春樹氏の奥様はピーナッツ好き。自然、春樹氏が柿ピーを食べていると横から奥様がピーナツばかりを食べる事となります。このときの苦悩。実に、実によくわかる。

お酒の飲み方は人それぞれありますが、私は週末の夜、主婦業など全てを終えてお風呂から出た後、本でも読みながら一人飲むビールが大のお気に入り。もちろんつまみは柿ピーでございます。

そんな時、かわいいデブ甥が、横からピーナツばかりをねらって「だって辛いんだもん」と言われると、とたんに私の黄金率は崩れ、場合によってはもう一袋、もう一本となってしまうのであります。

 柿ピー&ビール問題もこんなに深く考えると、人生って捨てたもんじゃないなって思えたりしませんか。しませんね。