6月11日(土)
部屋のあちこちに本は散乱すれど、どれ一つとしてキチンと読み終わらない…
図書館本は特に読み散らかし易く、嗚呼、反省。
先月読んだ哲学から「空」とはなんぞやとなり、タイトル通り仏教に傾倒してまして、般若心境やら何やらを借りてきては読み散らかしております。
最初にトライしたこちら。
梅原先生が中学生に道徳を説くためには、仏教がいいと数回にわたる授業をまとめたものです。
目からウロコが落ちっぱなし。京都やら鎌倉やら、何の気なしに寺に行ってたけど、そうかそうか、こんな流れがあったんだ。
聖徳太子はじめ、空海とか日蓮とかね、名前は聞いたことあるんですよ。日本史でも習うし。
でもそれがコンパクトに文庫本一冊にすっぽり収まって、わかりやすいこと。
それに、冒頭の一時間目だったかな、世界の数多の宗教と仏教、一神教と多神教の対比がこれまた納得。
日本古来のアミニズム、すべてのものに神が宿ると考えられてきた文化に、仏教、特に大乗仏教がぴったりくるというあたり。
自分は特に信仰心もなく生きてきたと思っていたけれど、生活のいたるところに仏の思想は溢れていたんだなあ。
先生も書いておられますが、(この授業の当時)今一番悟っているのはイチローだそう。
イチローが宗教としての仏教を信仰しているのかは不明ですが、イチローのようにおごらず、常にクールで穏やかでいるために仏教を学ぶことは有効ということ。
「梅原猛の除業」シリーズ、何冊か出ています。もう少し勉強しないと。