Qの読書な日々

大好きな本と、毛糸に囲まれる日々の独り言

ハッケンクン

2011年06月30日 | 日記
羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)
芥川龍之介
角川書店

6月30日(木)

TSUTAYAに行ったら、各社夏のキャンペーンが始まってるんだなぁ、平台にいっぱい文庫本が並んでた。

講談社のムーミンや、新潮文庫のパンダもかわいいけど、ストラップは角川のハッケンクンに一票。

しかもスペシャルな装丁版がこの羅生門、二十四の瞳など何種類かあって、渋い色合いと和紙のような手触り。今年の夏はこれを読もう!

夏になると毎年、自分の課題図書、夏のテーマを考えてみたりする。今年ももう夏だ。


Namber

2011年06月27日 | 書評、エッセイ

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 7/7号 [雑誌]

文藝春秋

6月27日(月)

息子にせがまれて(最近やけに登場してるけど)購入。でも私が先に読んでる。Namberはけっこうな情報量で一冊スミからスミまで読めたためしがない。

今回は表紙の長谷部選手のみならず青木宣親、白鵬、竹内洋岳といろいろな種目からトップアスリートが「心」について語っている。

みんな「孤独」に強い。当たり前か。

(このところ息子ブログみたいになってるけど)ただスポーツ選手がかっこいいだけじゃなく、こういうのを読んで「心の強さ」について考えようとしている息子の成長が率直に嬉しい親バカです。


木暮荘物語

2011年06月26日 | 現代小説
木暮荘物語
三浦しをん
祥伝社

6月26日(日)

夕べは私が唯一ハマっている海外ドラマ「BONES」を借りてきてしまったので、つい夜更かしてしまった・・・朝、試合に行く息子を送り出した後再びお蒲団に入って気持ちよーく寝入ったところに電話。ユニフォームを忘れたから届けろだと!考えられないアホさに言葉も出なかったけど、忘れ物が多いのは私に似てんだなと思うと見捨てるわけにも行かず、スッピンで電車に乗った母でした。。。

だもんで、眠い一日でしたが図書館に予約した本が確保できてたので行って来ました。また誰かがこの本を待っていると思うと、少しでも早く読んで返さないと。

三浦しをんさんは5,6冊読んだでしょうか。「神去なあなあ」「風が強く吹いている」などなどスポ根系な作品に比べると、こちら「木暮荘~」はテーマが性欲(?)とややウェットな作品でした。

世田谷代田駅近くの木暮荘というボロアパート。ここの住人とそれを取り巻く人々の短編オムニバス。私は階下の女子大生をのぞき見する青年神崎と、女子大生の妙な関係がお気に入り。トリマーのみねちゃんとプードルのミネもよかった。なかでも重要人物は最初と最後に登場する並木。写真を撮るため3年も帰ってこない男とはふとどきなヤツだが、そういう男は結構かわいいのだ。

期待を裏切られないラインまでは十分に楽しめた。三浦しおんさんには、もっともっと期待する。


オロロ畑でつかまえて

2011年06月25日 | 現代小説
オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)
荻原浩
集英社

6月25日(日)

児玉清の「あの作家に会いたい」3人目に登場の荻原浩さんのデビュー作品。1997年の作品なので、ずいぶん前ですが、図書館で借りられたので、読んでみました。

超ド田舎の牛穴村、村おこしのため青年部のメンバーが倒産寸前の広告代理店と手を組む。考え付いた作戦とは?!

その作戦がキモなので、言いませんが、どうしようもなく下らない事を一生懸命やってる人たちって、おっかしいよなぁという作品でした。最近の荻原さんと比べると、まだ文章がつたなくて読みにくいのですが、やっぱりデビュー作品てその人がたくさんつまってるカンジがします。

ただ、10年以上前の作品だからなのか、読みながら先が見えすぎで、逆に言えば裏切らないストーリー展開すぎかなあ。